ウェブサイトに著作権侵害の疑いがある場合、IPアドレスの管理者(レンタルサーバー)から連絡が来る。
もし仮に、レンタルサーバのXサーバーから、突然の連絡があったら、どのように対応すべきか?
大切なことは「問題を放置しない」ということだ。
「侵害情報の通知書 兼 送信防止措置に関する照会書」とは?
仕事中、突然嫁から電話があった。
普段の家庭内連絡はLINEが中心。
電話をかけてくることなんて滅多にない。
慌てて電話に出ると、Xサーバーから家電(イエデン)に連絡があったという。
内容は、自分のブログに著作権侵害が疑われるものがあるので、至急確認してほしいというもの。
瞬間「アッ」と思った。
思い当たることはある。
CDや本の紹介をするときに写真を撮って使う場合、どこまでが引用で、どこからが著作権侵害に該当するのか、判断が難しいからだ。
つまり、よく理解していないってこと(この時点でアウトだ)。
嫁の話によると、照会メールを送付しているので、すぐに読んで回答してほしいとのこと。
照会メールに対する回答がないため、電話連絡となったらしい。
メールを確認すると、「侵害情報の通知書 兼 送信防止措置に関する照会」に関するメールが、確かに届いている。
内容は、こんな感じ。
・お客様のサイトで、著作物の無断転載があり、著作権侵害に相当するとの指摘が、JASRAC(一般社団法人日本音楽著作権協会)より寄せられた
・「侵害情報の通知書 兼 送信防止措置に関する照会書」を確認のうえ、7日以内に「■ご回答ください」に必要事項を記入して返信すること
メール文をそのまま引用した場合、著作権侵害に該当する可能性があるので、概要だけを記載してみた。
それにしても、全然、気づかなかったな、このメール。
いつもの業務連絡か、あるいはスパムだろうくらいに考えて、未読状態で放置していたらしい。
通常のアドレスとは異なるアドレスでメールが届いているので、メールチェック漏れがないよう、普段から注意しておいた方がいい。
削除を求められているのは著作物の歌詞・譜面・動画等
メールを読んで、急いでブログをチェック。
とりあえず、著作権侵害が疑われそうな記事を、まるごと削除する。
本来、該当の画像データだけの削除で良かったのだろうが、初動対応が遅れていたので、至急に対応しなければならない。
写真一枚一枚を吟味している余裕がないので、思い切って記事をまるごと削除した。
ちなみに、サーバ管理者からは「データの削除」を求められているわけではない。
・JASRACが送信防止措置を求めているのは、著作物の歌詞・譜面・動画等と考えられる
・著作物の掲載を続ける場合は、JASRACと直接交渉して、著作物掲載の許可を取ること
あくまでも「どのように対応するかは自分で考えろ」ということなので、データを削除したくない人は、JASRACと直接交渉をすることになるのだろう。
自分の場合、もちろん、そんな手間をかけるつもりは毛頭ない。
ただの趣味のブログである。
そこまでエネルギー(と時間とお金)を費やしていられない。
一通り記事を削除してから回答メールを送信すると、折り返しの連絡あり。
著作権侵害の疑いのある画像データは、まだウェブ上で確認できるという。
仕方がないので、サーバ上にあるデータをすべて削除して対応することにした。
つまり、すべての投稿を全削除するということ。
投稿した記事がもったいなかったけれど、著作権を侵害してまで公開するような記事は何もない。
結局、6か月くらい更新していたブログは、ゼロへと逆戻り。
まあ、まだ6か月程度で良かったと考えるべきか。
個人ブログなんて、立ち上げ6か月程度じゃ、ほとんどアクセス数も稼げていないしね。
再度、担当者へメール連絡すると、「弊社でも記事の削除を確認しました」との返信があって、一件落着。
突然のことでバタバタしたけど、とりあえず問題が大きくならなくて良かった。
最悪の場合、民事(損害賠償請求)だけではなく刑事事件とかになるのかな。
やばすぎるぜ。
まとめ
この件で学んだこと。
今回、問題となったのは、主にCDジャケットや本の表紙などの画像データ。
ブログでの使用が「引用の範囲を超える」と判断されたらしい。
以前のブログは、写真中心の構成にしていたから、「引用の範囲を超える」と言われたら、そうかもしれないなと思う。
残念だけど、本やCDの写真をブログへ掲載する行為は、できるだけ控えた方が良いということだろう。
そもそも、画像の有無自体は、SEO的にはあまり関係ないという。
著作権侵害のリスクを抱えるくらいなら、画像なんかない方がいい。
今後、このブログでは、本やCDの写真は一切掲載しないようにしたいと思う。
あと、歌詞の引用も全文はアウト。
あくまでも一部を引用する場合に限り、認められるらしい。
まあ、歌詞の全文が必要な場合なんて、ほとんどないだろうけれどね。
大切なことは、著作権の取り扱いに、もっと関心(と知識)を持とうということだ。
最近、ブログの投稿を再開したので、今後は十分に注意していこうと思う。
反省と決意を込めて。