フェリージの財布「3500」シリーズ、通称「コロコロ」を購入しました。
初めてとなるフェリージの財布なので、きちんとレビューしておこうと思います。
きっかけはメンズファッション雑誌「Begin(ビギン)」
そもそも、フェリージの財布の購入を検討し始めたのは、メンズファッション雑誌「Begin(ビギン)」2019年10月号の記事を読んだのがきっかけでした。

毎月「ビギン」お勧めのアイテムのベスト10を紹介する「BB10」という巻頭コーナーで、フェリージの財布「1041」が第1位として紹介されていたのです。
フェリージ「1041」は、ブランドを代表する人気商品「3500」(通称「コロコロ」)をスマートにアップデートしたアイテムで、キャッシュレスの時代を反映して、人気商品コロコロをコンパクトに進化させたというもので、「ビギン」は、このスマート版コロコロを「スマコロ」と命名しています(笑)
この記事を読んだときに僕が関心を惹かれたのは、実は件の「スマコロ」ではなくて、元祖「コロコロ」の方でした。
そもそもビギンがフェリージの名財布「3500」を激推ししたのは2000年代初頭。中身を詰めてコロコロ太らせて使うことを前提とした独自の蛇腹構造と、それがもたらすコロッとしたルックスから「コロコロ」と命名。するとこれが’80年代から存在していた隠れ名品にスポットを当てる契機となり、大ヒットすることとなりました。(「Begin」2019年10月号より)

フェリージの「コロコロ」が「ビギン」の命名だったという事実を初めて知って、がぜん、この本家コロコロに興味が沸いてしまったのです(笑)
フェリージ「3500」(通称コロコロ)とは?
フェリージの日本上陸は1987年で、その2年後の1989年に代表作となる財布「3500」が発売されました。

コロコロ最大の特徴は、アコーディオンのような蛇腹構造になった5室のポケットです。
通常の財布では、お札を折らずに入れるものですが、コロコロはお札を半分に折った状態で入れなければなりません。
ここにフェリージ3500のアイデンティティが込められているというか、お札を半分に折って財布に入れることをどう考えるかによって、この財布の評価が分かれるとも言えそうです。
その他のポケットは、クレジットカードやポイントカード、身分証明書などをきちんと分類して収納することができます。
「カード類4~5枚収納」とかいう普通の財布とはコンセプトが全然違って、とにかくお金以外のものもたくさん収納できるというのが、フェリージ3500の大きな特徴であり、魅力だということができるでしょう。
もちろん、革製品の名門ブランド「フェリージ」だからこそのこだわりというか、一枚革に折り目をつけて作られる蛇腹マチ、レザータッセル付きのジッパーブル、美しく磨き抜かれた切り目仕様のコバなど、イタリアの職人技を生かした意匠が随所に見られることは言うまでもありません。
スマコロではなくコロコロを選んだ理由
本来であれば「ビギン」お勧めのニューフェイス「スマコロ」を購入すべきだと思うんですが、どうしてあえての元祖コロコロになったのか?

実は、僕の今の財布は、大丸百貨店で買ったコム・デ・ギャルソンのコンパクト財布で、収容力のほとんどないミニ財布をスマートに使いこなしていたのですが、やっぱり、そろそろ普通の大きさの財布が欲しいなあと思い始めていたのです。
コンパクト財布は、特にお札があまり入らなくて、1000円札で9枚もお釣りをもらったりすると、レジ前で結構パニックになります(笑)
本当の意味でキャッシュレスの生活を心がけなければ、コンパクト財布はなかなか厳しいかも…と考えて、今回は本家コロコロの採用となりました。
なんて、結構、最後まで迷ったんですけどね、コロコロとスマコロとどっちにしようか(笑)
札幌のフェリージ好きはオンラインショップを愛用!?
札幌でフェリージ製品(特にメンズアイテム)を買えるお店はいくつかあります。

代表的なところでは、札幌丸井今井一条館5Fの紳士服売り場にある「フェリージ 札幌丸井今井」ですが、商品在庫がちょっと物足りません。
ブランドショップではなくて、あくまでもフェリージコーナーの扱いなので仕方ないところではあります。
お店のスタッフの方は、とても丁寧で、気持ち良く買い物できるお店であることは間違いないのですが、、、
次に、大丸札幌6Fの紳士雑貨売り場ですが、ここもフェリージコーナーで、札幌丸井今井以上に在庫が少なくて、商品を指定して取り寄せをお願いすると「絶対にキャンセルできませんからね」とか言われた末に「メーカーに在庫がありませんでした」とか簡単に言われてしまったりするので、ちょっと、、、(笑)
となると、次は日本での親会社であるユナイテッド・アローズの札幌店に注目ですが、別注品を除くと、どうしても在庫は少なくなってしまうようです(意外とたくさんあるんですけどね)。
ということで、札幌のフェリージ好きの人が次に取る行動と言えば、そうです、公式オンラインショップからの購入です。
正直に言って、在庫は豊富だし、商品が届くのも早いし、ポイントは付くしで、札幌にフェリージの正規店ができるまでは、オンラインショップでいいんじゃないかと思ってしまいます(笑)
公式のイエローな商品バッグもちゃんと付いてきます。
フェリージ「コロコロ」の感想
今回、初めてフェリージの財布「コロコロ」を購入して、感じたことを率直にレポートしておきたいと思います。

コロコロの名前は伊達じゃない分厚さ
「コロコロ」の名称から分かっていたことですが、実際に実物が届いて、真っ先に感じたことは「分厚いな、これ」ということでした。
およそ、これまでの財布の概念をぶち破る分厚さです。
財布というよりも大型のカードケースと言っても通用するかも。
まあ、自分はスーツのポケットを使わず、必ずバッグを持ち歩くタイプなので、分厚いからと言って困ることは特にありません。
薄手のクラッチバッグだと大丈夫かな?と不安になるくらい。
分厚いということは、もちろん存在感があるわけで、財布ひとつだけ片手に持っていてもサマになるカッコよさ。
今まで、片手で持って格好いいという財布を使ったことがなかったので、これは結構新鮮な気持ちでした。
横から見るとツートーンカラーのオシャレなデザイン
次に感じたのが、その軽さ。
こんなにゴツいのにめちゃくちゃ軽くて、さすがにフェリージらしい品質の良さを感じさせます。
カラーバリエーションが豊富で、色だけに色々と迷ったのですが(笑)、結局はド定番のブラックをチョイス。
自分の場合、これまでにレザーアイテムで黒を持ったことがなくて、シンプルなブラックというのが、逆に新鮮だったりしたわけです。
このコロコロとした形で、明るい色だと、あまりにかわいらしすぎて目立ってしまうような危険性を回避したとも言えますが、、、
内部のブラウンが横から見えるので、特に堅苦しくもなく、全体としてはツートーンカラーがオシャレな印象に仕上がっています。
クルクルっと回転してポケットが登場
自分はこれまで薄っぺらい財布のほかに、カードケースを携行していて、出番の少ないクレジットカードとか身分証明書なんかは、カードケースの方に入れていたのですが、さすがに5室ポケットを備えるコロコロは、どれだけカードを入れても全然余裕で入ります。
逆に、ポケットが多すぎて使い方が分からないくらい(笑)
使い続けていくうちに、ポケットの役割が少しずつ決まっていくと思いますが、この容量は財布としては超ド級と言って良いのではないでしょうか。

財布はクルクルと巻いてスナップボタンで留める形ですが、実際にお金を使う時は、スナップボタンを外すと、クルッと回転してポケット部が現れるので、すごく早いです。
二つ折りの財布を開くよりもずっとスムーズで、まさに計算された財布だと感じました。
長く大切に使い続けたいフェリージのコロコロ
最後に感想をまとめると、買って良かった!ということになります。
これまでは2~3万円程度の財布ばかり使っていたので、今回のフェリージはかなり高価な買い物ではありましたが、決して損はしないと感じています。
長く大切に使い続けたい財布ですね。
まとめ
札幌にフェリージの正規店はありませんが、超ド定番の3500コロコロの、それも定番色ブラックを買うんだったら、オンラインショップじゃなくて、デパートの紳士服売り場で買っても良かったかなと思いました(笑)
ただ、いろいろなアイテムを比べながら選ぶという点では、在庫の豊富なオンラインショップの方が、やっぱり納得いくまでじっくりと選ぶことができるんですよね。
札幌のフェリージの正規店ができると一番うれしいのですが(お願いします)。
新しい財布を購入したけど、しばらくは無駄遣いしないよう、財布の出番は最小限に留めておきたいと思います(笑)