ライフスタイル

フランスの文学青年コーデを実現するファッションアイテム

パリの文学青年

文学青年というと、暗くて無口でストイックで無骨で理屈っぽくてコミュ障。そんなネガティブイメージが強いかもしれないけれど、僕の描く文学青年は、繊細でフェミニンで傷つきやすい少年だけど実は明るくて前向きでオシャレみたいな感じ。都会的で快活ということも、フランスの文学青年には必要な要素だ。

きれいめ・まじめ・おとなしめ

フランスの文学青年を気取るなら、ポイントは次の3つ。「きれいめ・まじめ・おとなしめ」の3つの「め」に注意すること。基本コンセプトを間違えなければ、文学青年コーデは決して難しいものじゃない。

ジェンダーレス

「フランスっぽさ」という意味では、ジェンダーレスな雰囲気を心がけることも大切。要は、いたずらに「男らしさ(オスっぽさ)」を出し過ぎないということ。文化系の人間にとって「チョイ悪」とか「オラオラ系」とか、意味ないしメリットもない。

ミニマム

文学青年に限らず、フレンチカジュアルの基本はミニマム(必要最小限)であること。足し算ではなく引き算のオシャレを心がけよう。「ミニマム」っていうだけで、すごくフランスっぽい感じがしてくるよね(笑)

トレンド

フランスの文学青年コーデに必要なファッションアイテムは、基本的にシンプルなものばかり。ともすれば、流行と関係なさそうに思えるけれど、シンプルなアイテムほどトレンドを意識した方がいい。トレンドは素材感とかシルエットとかにも如実に表れるので、細かい部分でトレンドに気を遣うのがフランス流。文学青年は時代遅れでよいということではない。

白シャツ

フランスの文学青年コーデのマストアイテムはシンプルな白いシャツ。もっとも、白シャツと言ってもシルエットや襟の形、ポケット、裾の形、素材などで、実にいろいろなバリエーションがある。お勧めは最もベーシックなシャツを、トレンドに敏感なブランドのニューアイテムの中から選ぶこと。モード寄りのブランドだったら、シンプルな白シャツにも流行の匂いがしっかりと感じられるから。

チェックシャツ

シャツの選択肢としてはチェックシャツもある。ただし、タータンチェックとかマドラスチェックみたいに派手で個性的なチェック柄は避けた方がいい。お勧めはギンガムチェックやオンブレチェックのようにシンプルなチェック柄。1950年代のパリの文学青年みたいな雰囲気を再現することができる。注意点として、チェックデザインにも流行があるということを覚えておこう。ビンテージアイテムだったらともかく、「3年くらい前に流行したデザインですか?」みたいな、時代遅れの印象を与えるものは避けたい。

濃紺デニム

カジュアルコーデの定番ジーンズは文学青年コーデにとっても重要なアイテム。ただし、ビンテージ風の色落ちデニムとか穴が空いたダメージジーンズとか、小汚い印象を与えるものは避けよう。

フランスの文学青年としてはジーンズも上品な濃紺デニムを選んで履きたい。シルエットは太すぎず細すぎず。フランスのブランド「A.P.C.(アーペーセー)」のリジッドデニムはきれいめコーデにぴったりでお勧め。

コーデュロイパンツ

カジュアル寄りのボトムスとしてはコーデュロイパンツもお勧め。ブラウンやベージュなどのアースカラーをチョイスすることで、デニムよりもフェニミンで柔らかな少年っぽい印象を与えることができる。シルエットはデニムと同様に太すぎず細すぎず。

ポイントはトレンドカラーを意識して選ぶということ。畝(うね)の太さにも流行が現れるので、気になる人はチェックしておこう。僕はビンテージのコーデュロイパンツが好きです。

カーディガン

文学青年にマストな羽織り物はカーディガン。あまりにリラックス感の強いシルエットはストリート寄りになってしまうので、できるだけ上品で真面目な印象を与えるハイゲージ(編み目が細かいニット)のアイテムを選ぼう。

編み目が粗いローゲージニットもユルい雰囲気を作るのには使える。色はベーシックなネイビーかグレー。白シャツに濃紺カーディガンを羽織るだけで知的な雰囲気が生まれるから不思議だ。

ジャケット

きちんとした羽織り物がほしいときはテーラードジャケットを用意するといい。色はネイビーで、いわゆる「紺ジャケ」と呼ばれるものがひとつあると、どんな場面にも対応することができる。

ただし、ジャケットを買うときは予算をケチらないように。品質の良いものを長く使うことがフランス精神なので、ジャケットのように値の張るものは長く使えるものを選んだ方が結局はお得だし、実際にパリッと見える。

ニット

秋から冬にかけてのトップスの定番はニットに尽きる。白ニットが基本だけれど、紺色やベージュ色など、気分に合わせて使い分けるのもいい。ただし、デザインはできるだけシンプルなものをお勧めする。襟の形はクルーネック。

毛がモフモフしたシェットランドセーターは、秋から冬の始まりにかけてぴったり。寒くなったらシャツの上から重ね着して、シャツの襟だけクルーネックの上に出してしまえば、めちゃくちゃパリの文学青年っぽい。重ね着のコツは、ニットの色をチェックシャツの色で拾うこと。つまり、ニットとチェックシャツでどこか

一色被っていれば、トータルコーディネートとして違和感がない。タートルネックセーターは、スティーブ・ジョブスの印象が強いせいか、なんとなく理系男子の香りが漂うような気がするけれど、インテリな理系文学青年(?)コーデという枠でお勧めしておこう。

スニーカー

フランスの文学青年の足下は普通のスニーカー。ハイテクなスニーカーはスポーツな印象が強くなってしまうので、何の変哲もないローテクスニーカーを選ぼう。

色は黒か白が基本だけど、全身がシンプルだったらスニーカーで挿し色をしてもオシャレ。僕も赤とかオレンジとかグリーンとかのスニーカーを愛用している。

ベージュのスニーカーはフェミニンな少年っぽい雰囲気を出せるのでお勧め。コンバースのオールスターから始めよう。

ローファー

きちんと感を出したいときは黒い革靴。紐靴だとカッチリしすぎるので、紐のないローファーくらいにしておくといい。ローファーにもいろいろな種類があるけれど、文学青年にはベーシックなペニーローファー(コインローファー)がお勧め。

タッセルローファーはアメリカの弁護士みたいだし、ホースビットローファーは色気がありすぎる。文学青年としては裸足ではなく、きちんとソックスを履いておきたい。

ダッフルコート

文学青年が着るコートと言ったらダッフルコートに限る。1980年代に村上春樹さんが着ていたことで、なんとなくそういうイメージが定着してしまった。実際、フードがある分だけジェンダーレスな雰囲気があるし、知的な印象を与えることができることも確か。

防寒性にも優れているので、ダッフルコートは寒がりな冬の文学青年の強い味方になってくれる。色はネイビーかキャメルだけど、コートで暖色を採り入れるとメチャクチャおしゃれ感が強く出る(つまり目立つ)ということは理解しておこう。

ステンカラーコート

ストイックな文学青年という意味ではステンカラーコートもお勧め。ただし、ビジネスマン御用達アイテムでもあるので、カッチリしすぎない着こなしを心がけたい。

例えば、「ニット+デニム+スニーカー」という肩の力を抜いたカジュアルコーデの上から無造作に羽織るだけみたいな感じ。色はネイビーが基本で、着丈は長すぎず短すぎず、膝丈くらいを目安にするといい。

マフラー

繊細な文学青年にはマフラーが良く似合う。シンプルなネイビーコートに暖色チェックの爽やかなマフラーを合わせると、顔周りが明るくなるし、全体に垢抜けて見える。

ここぞの挿し色はマフラーのような小物で使うと上級者見えするので覚えておこう。コートまで必要のない季節、ニットの上から直接マフラーを巻くと、かなりオシャレな文学青年という感じがする。

めがね

知的なオーラを醸し出すという意味では眼鏡はマスト。ただし、メタルフレームで細身のデザイン(スクエア)はシャープな印象を出し過ぎる。セルロイドフレームで丸っこい形のものを選ぶと、知的ながら柔らかい雰囲気になる。

個人的にはジョン・レノンみたいなまん丸フレームがお気に入りだけど、ウエリントンタイプのものも使いやすい。眼鏡のデザインは顔の形と相談しながら、自分に似合うものを探そう。

ヘアスタイル

文学青年としては、あまり気張った髪型ではなくて、できるだけナチュラルなヘアスタイルを心がけたい。フェミニンな印象を出せるということではセンターパート(真ん中分け)がお勧め。サラサラヘアのセンターパートは優しさ満点なので、気になる人は90年代がトレンドの今やっておこう。

もう少し知的な雰囲気を出したいという人は無造作なオシャレシチサンはいかがだろうか。ポイントは刈り上げすぎないこと。ツーブロックは男らしさをアピールしすぎるので、清潔感を保てる程度に伸ばした方が柔らかい印象になる。

いずれにしても、文学青年らしい髪型のポイントは前髪を額に垂らすことで、無造作な感じと上品な感じのバランスに神経を使おう。

いかがでしたか?

今回紹介したファッションアイテムは、どのように組み合わせてもフランスの文学青年っぽくなれるものばかり。コツはバランスに気を遣うことで、上品すぎない、カジュアル過ぎない、ちょうど良い配分が大切だ。カフェで文庫本を読んでいるだけでサマになる文学青年コーデ、すべての文化系男子にお勧めです。

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KONTA
1967年生まれのバブル世代。80年代カルチャーしか勝たん。推しは仙道敦子。匂いガラスが欲しい。