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アラフィーにお勧め「男はつらいよ お帰り 寅さん」満男とイズミちゃんの恋は再燃するのか?

「男はつらいよ」50周年記念作品の『男はつらいよ お帰り 寅さん』がアマゾン・プライムに入っていたので、今さらながら妻と二人で観てみました。

長年の寅さんファンには、十分に楽しめる内容だったのではないでしょうか。

せっかくなので、映画の感想をレポートしておこうと思います。

「男はつらいよ」名物の茶の間のシーンも登場「男はつらいよ」名物の茶の間のシーンも登場

シリーズ50作目となる『お帰り 寅さん』

『男はつらいよ お帰り 寅さん』は、2019年の年末に公開された日本映画で、「男はつらいよ」50周年記念の作品にして、シリーズ50作目となる作品です。

前作『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』(1997年)から22年ぶりの新作であることや、主演の渥美清さんが亡くなってから初めての「男はつらいよ」であることなど話題性もたっぷりで、大きな注目を集めました。

国民的映画とも言える「男はつらいよ」が、時代を超えて蘇るということで、当時を知っているファンの期待は、特に大きかったのではないでしょうか。

「男はつらいよ」シリーズ50周年記念作品「お帰り 寅さん」「男はつらいよ」シリーズ50周年記念作品「お帰り 寅さん」

あらすじ

主人公の「諏訪満男(吉岡秀隆)」はサラリーマンを辞めて、売り出し中の小説家として活動しています。

結婚して子供をもうけたものの、妻とは6年前に死別、現在は中学3年生の娘「ユリ(桜田ひより)」と二人暮らし。

父「博(前田吟)」と母「さくら(倍賞千恵子)」は、かつて団子屋だった柴又の店舗で、現在は「カフェくるまや」を営んでいます。

妻の七回忌の法要で、親族から再婚を勧められたりしていた満男ですが、そんなある日、八重洲ブックセンターで開催中のサイン会に、突然、かつての恋人「及川泉(後藤久美子)」が現れました。

現在はオランダに在住で、国連難民高等弁務官事務所で働いているというイズミは、仕事で来日していて、偶然に満男のサイン会に出くわしたのです。

主人公の満男は、サラリーマンを辞めて、現在は小説家になっている主人公の満男は、サラリーマンを辞めて、現在は小説家になっている

懐かしい話をしようと、満男がイズミを連れていった店は「リリー(浅丘ルリ子)」がやっている小さなスナック。

ここで二人はリリーから、寅おじさんとリリーとの内緒話を、いろいろと聞きます。

盛り上がった勢いで、満男はイズミを柴又の「カフェくるまや」へ案内し、博とさくらの四人で、昔のようにちゃぶ台を囲んで楽しく食事をしました。

翌日、イズミは神奈川県の施設に入所している父「一男(橋爪功)」を訪ねようか迷いますが、満男の説得もあって、最後になるかもしれない父との再会を果たします。

施設には母の「原礼子(夏木マリ)」も来ていますが、家庭内の複雑なトラブルを抱えて成長したイズミは、久しぶりに会った父や母ともうまくいかず、今回もやはり悲しい思いをしてしまいます。

現在はオランダに在住で、国連難民高等弁務官事務所で働いているというイズミちゃん現在はオランダに在住で、国連難民高等弁務官事務所で働いているというイズミちゃん

神奈川までイズミを自動車で送迎した満男は、彼女と何となく良い雰囲気になりますが、今はそれぞれに家庭を持つ身であって、お互いに一線を越えることはできません。

特に、そのことを意識していた満男は、自分の妻が亡くなっていることさえイズミには告げず、互いにパートナーを持つ身として、彼女を見送ろうとしていたのです。

やがて、イズミがオランダへ帰る日が来て、成田空港で見送った満男は、とうとう妻と死別して現在は独り身であることを告白します。

満男の優しい思いやりを感じたイズミは、最後の瞬間、満男と熱いキスを交わし、そうして家族が待つオランダへと帰っていきました。

やがて、いつもの日常が戻り、満男は以前からオファーを受けていた書き下ろし作品の件で、出版社に承諾の返事をします。

作品のタイトルは「お帰り、寅さん」。

久しぶりにイズミと出会って、寅おじさんの思い出に触れた満男の中で、新しい何かが生まれようとしていました、、、

感想

「男はつらいよ お帰り 寅さん」は、渥美清演じる寅さんの思い出に満ちた映画です。

登場人物の会話の中、至るところに寅さんの思い出話が登場しては、まるで名場面集のように、当時の映画のワンシーンが挿入されます。

メロンのことで大喧嘩する場面なんか、何度も観ているのに、やっぱり楽しい。

主人公は満男君なので、満男君目線での寅さんが多く登場するのは、今回の映画の特徴と言えるでしょう。

懐かしい名場面も次々に登場する満男君とイズミちゃんの恋は、果たして復活するのか?

若き日の満男君がイズミちゃんに恋をしている頃、多くのアドバイスをくれたのが、他ならず寅おじさんでしたからね。

映画を観ながら思わず何度も涙を流してしまいましたが、一番切なかったのは、満男君とイズミちゃんという二人の元・恋人同士の関係です。

お互いに愛し合っていながら一緒になれなかった二人が、数十年ぶりに再会したときには、お互いにそれぞれの家庭を持っていて、再び愛し合うことはできない。

つまり、これは、現在、子どもを持つ親になっている我々世代のための映画だと、僕は受けとめていました。

二度と戻れない青春の日の思い出を、我々は満男君とイズミちゃんの二人を通じて、感じ取っていたのです。

最後の場面で、もしかすると、イズミちゃんもシングルで、満男君と再び結ばれるのではないかという淡い期待も一瞬抱きましたが、やはり、二人が結ばれることはないような気がします。

なぜなら、それが人生であり、男女の関係というものだと思うから。

そのことをしっかりと理解しているのが、現在の満男君とイズミちゃんであり、我々世代の観客だったのではないでしょうか。

ちなみに、吉岡秀隆さんは1970年生まれで、管理人より3つ年下ではありますが、ほぼ同世代と言っていいでしょう(バブル世代です)。

人生に「タラレバ」はないと言いますが、そんな青春の日をちょっと振り返りたくなるのが、このアラフィーという時代なのかもしれませんね。

茶の間で食事をする場面は「男はつらいよ」シリーズに欠かせない茶の間で食事をする場面は「男はつらいよ」シリーズに欠かせない

ちなみに、寅さんですが、現在どのような状況になっているのか、作品中には出てきません。

ただ、「カフェくるまや」の二階の部屋は、「お兄ちゃんがいつ帰ってきてもいいように」掃除をしていると、さくらさんが言う場面がありました。

今回、イズミちゃんは、この二階の部屋に泊まるのですが、それは、もしかすると、どこかで寅さんは生きているかもしれないという、メッセージだったのかもしれませんね。

最後に、この映画は、かつての「男はつらいよ」シリーズの映画を知っている人たちにとっては、ノスタルジーで楽しめる作品だと思います。

名場面がたくさん盛り込まれているし、歴代のヒロインの映像もふんだんに観ることができます。

さらに、満男君と同世代の人々にとっては、自分自身の人生と重ね合わせることで、単なるノスタルジー以上の感動を共有することもできるでしょう。

アラフォー世代にお勧めしたい「お帰り 寅さん」アラフォー世代にお勧めしたい「お帰り 寅さん」

だから、この映画を観て一番楽しめるのは、満男君と同世代であって、かつ、当時「男はつらいよ」シリーズの映画を観ていた、我々バブル世代だと思います。

逆に言うと、若い人たちが観て楽しむことができるのかどうかは、ちょっと疑問。

まあ、たまには、そういう映画があってもいいですよね。

バブル世代の「男はつらいよ」ファンの皆さんは、この映画を観て勇気をもらってください。

明日からまた頑張ろうという気持ちになれますよ!

まとめ

ということで、以上、今回は、映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』についてレビューしてみました。

冒頭の桑田佳祐が歌う場面は必要かどうか謎ですが、山田洋二監督の希望だったらしいので、まあ、良しとしましょう。

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1967年生まれのバブル世代。80年代カルチャーしか勝たん。推しは仙道敦子。匂いガラスが欲しい。