文学鑑賞 庄野潤三作品を収録した日本文学全集を比較してみた 2021/11/27(土) みづほ 文化系スノッブ 高度経済成長期に、多くの出版社から相次いで刊行された日本文学全集には、各企画ごとにそれぞれの特徴というものがあった。 手もとに集まっている …
文学鑑賞 田坂憲二「日本文学全集の時代」高度成長期を駆け抜けた文学全集列伝 2021/11/26(金) みづほ 文化系スノッブ 田坂憲二「日本文学全集の時代」読了。 ブログを書くときの参考にでもなるかと思って、昭和時代の文学全集を何冊か買った(もちろん、庄野潤三 …
文学鑑賞 庄野潤三「流木」演劇に賭けた大学生の恋愛と青春 2021/11/25(木) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三「流木」読了。 舞台は昭和25年。 主人公の「沼四郎」は、阪神間の私立大学で、劇研究会の部長を務めている。 新入生の「真柄 …
文学鑑賞 コナン・ドイル「青いガーネット」シャーロック・ホームズ唯一のクリスマス物語 2021/11/23(火) みづほ 文化系スノッブ コナン・ドイル「青いガーネット」読了。 本作は、「ストランド・マガジン」1892年(明治25年)1月号に発表された、シャーロック・ホームズ …
文学鑑賞 庄野潤三「秋風と二人の男」親友の小沼丹と酒を酌み交わす名作短篇 2021/11/23(火) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三「秋風と二人の男」読了。 本作は、1965年(昭和40年)11月、「群像」に発表された短編小説である。 この年、著者は44歳だっ …
文学鑑賞 庄野潤三「橇」小品ながらイギリスのエッセイ文学の味わいに近い小説 2021/11/21(日) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三「橇」読了。 物語の語り手は、普通の家庭の主婦である。 その土曜日、「私」は主人が帰って来るまでに夕方のお菜を買っておこうと …
文学鑑賞 庄野潤三「道」浮気相手の家庭で同居を続ける不倫妻と弱気な夫の物語 2021/11/21(日) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三「道」読了。 妻の目線から描かれた夫婦小説である。 「私」は、小川ベーカリイで事務員として働いていたとき、パン職人であっ …
文学鑑賞 阿川弘之「霊三題」病院で死んだ看護婦の幽霊と英霊たちの寡黙 2021/11/20(土) みづほ 文化系スノッブ 阿川弘之「霊三題」読了。 タイトルだけ読むと、何やら怪談めいているが、別にオカルトの話ではない。 幽霊にまつわるショートストーリーが …
文学鑑賞 庄野潤三「イタリア風」妻と別居中の男と、美しい妹のボーイフレンドと 2021/11/20(土) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三「イタリア風」読了。 本作は、庄野夫妻がアメリカのオハイオ州にあるケニオン・カレッジに留学しているときの体験を素材とした短篇小説で …
文学鑑賞 山内義雄「遠くにありて」~「チボー家の人々」翻訳者の随筆集 2021/11/14(日) みづほ 文化系スノッブ 山内義雄「遠くにありて」読了。 本書は、早稲田大学のフランス文学者として著名な山内義雄の随筆集である。 マルタン・デュガール『チボー …