文学鑑賞 【名作解説】林芙美子「放浪記」貧困の中で生きる女性の生命力と文学への情熱 2021/06/04(金) みづほ 文化系スノッブ 林芙美子『放浪記』読了。 『放浪記』は、林芙美子の書き溜めた日記の中から任意の箇所を抜き出して構成された小説である。 日記風であ …
文学鑑賞 ジョージ・オーウェル「パリ・ロンドン放浪記」スラム街の暮らしを生々しく描く 2021/05/30(日) みづほ 文化系スノッブ ジョージ・オーウェル「パリ・ロンドン放浪記」読了。 物語は「パリ、コックドール街、午前七時」から始まる。 時代は1929 …
文学鑑賞 安西カオリ「ブルーインク・ストーリー」水丸さんは青いインクの万年筆でスケッチを描いた 2021/05/29(土) みづほ 文化系スノッブ 安西カオリ「ブルーインク・ストーリー―父・安西水丸のこと―」読了。 安西水丸さんの長女が父・安西水丸についてのエッセイを書いた。 ニ …
文学鑑賞 はじめての庄野潤三~おすすめ「家族小説」の名作5選 2021/05/29(土) みづほ 文化系スノッブ コロナ禍の自粛生活の中で、庄野潤三さんの著作を集中的に読んできました。 今回は、庄野さんの作品で特に人気の高い「家族小説」の中から、こ …
文学鑑賞 ジャック・ロンドン「どん底の人びと」浮浪者になりすましてイギリスの貧民街へ潜入取材 2021/05/29(土) みづほ 文化系スノッブ ジャック・ロンドン「どん底の人びと」読了。 1902年(明治35年)の夏、アメリカの作家・ジャック・ロンドンは、イギリスのロン …
文学鑑賞 渡辺淳一「リラ冷えの街」ストーカーとセクハラから始まる不倫の物語 2021/05/23(日) みづほ 文化系スノッブ 渡辺淳一といえば「セクハラ作家」というイメージがあるが、それはなぜだろうか。 札幌のライラックまつりの季節、久しぶりに『リラ冷えの街』 …
文学鑑賞 庄野潤三「山田さんの鈴虫」老夫婦が過ごす穏やかなファンタジーワールド 2021/05/23(日) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三「山田さんの鈴虫」読了。 あとがきから引用する。 子供が大きくなり、結婚して、家に夫婦二人きりで暮すようになってから年月た …
文学鑑賞 野田知佑「川を下って都会の中へ」文学と酒の匂いが漂うカヌー旅行記 2021/05/22(土) みづほ 文化系スノッブ 野田知佑「川を下って都会の中へ」読了。 悠々として決して急がない。 計画は絶対ではないし、目標はゴールではない。 ただ自由に川を下 …
文学鑑賞 開高健「ずばり東京」戦後オリンピック前夜の東京ルポタージュ 2021/05/20(木) みづほ 文化系スノッブ 開高健「ずばり東京」読了。 タイトルが良い。 これこそ「ずばり東京だ」という本質を見極めようとする、強い意志がある。 東京という大 …
文学鑑賞 庄野潤三「私の履歴書」日本経済新聞に連載された芥川賞作家の半生 2021/05/16(日) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三「私の履歴書」読了。 「子供がみんな結婚して、家に妻と二人きりで暮すようになって年月がたった。そんな夫婦がいったいどのようにし …