文学鑑賞 庄野潤三「私の履歴書」日本経済新聞に連載された芥川賞作家の半生 2021/05/16(日) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三「私の履歴書」読了。 「子供がみんな結婚して、家に妻と二人きりで暮すようになって年月がたった。そんな夫婦がいったいどのようにし …
文学鑑賞 庄野潤三「鳥の水浴び」小さな日常の積み重ねの中にある家族の歴史 2021/05/16(日) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三「鳥の水浴び」読了。 本作『鳥の水浴び』は、2000年(平成12年)4月に講談社から刊行された長篇小説である。 この年、 …
文学鑑賞 庄野潤三「鍛冶屋の馬」日常の暮らしで見つけた、ふとした驚きや悲しみ 2021/05/14(金) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三「鍛冶屋の馬」読了。 「鍛冶屋の馬」は十一篇の作品から成る連作短編集である。 以下、あとがきから。 もとは草深い田舎とい …
文学鑑賞 「戦後短篇小説再発見/漂流する家族」庄野潤三「蟹」人生の不安は日常の中に埋もれている 2021/05/05(水) みづほ 文化系スノッブ 講談社文芸文庫「戦後短篇小説再発見」シリーズの第4集のテーマは「漂流する家族」。 そもそも、日本の近代文学のなかで、短篇小説は「短いだ …
文学鑑賞 川本三郎「『それでもなお』の文学」風景は悲しみを純化してくれる 2021/05/05(水) みづほ 文化系スノッブ 川本三郎「『それでもなお』の文学」読了。 著者の川本さんは「文学について語る時、当世風の文学理論や現代思想には関心がない」「むしろそう …
文学鑑賞 斎藤禎「文士たちのアメリカ留学」~アメリカと対峙しなかった庄野潤三 2021/05/05(水) みづほ 文化系スノッブ 斎藤禎「文士たちのアメリカ留学」読了。 昭和27年4月8日、サンフランシスコ講和条約の発効により日本の占領時代が終わり、その翌年の昭和 …
文学鑑賞 進藤純孝「文壇私記」~「第三の新人」と呼ばれた作家たちの若き日々 2021/05/04(火) みづほ 文化系スノッブ 進藤純孝「文壇私記」読了。 昭和28年早春、「文学界」編集部の肝入りで、新人の作家評論家の会合が開催された。 作家側の人選を任された …
文学鑑賞 庄野潤三「懐しきオハイオ」温かい人々に包まれたアメリカ留学の日々 2021/05/02(日) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三『懐しきオハイオ』読了。 あとがきから引用する。 1957年(昭和32年)の秋から翌58年(昭和33年)の夏まで、庄野さんは …
文学鑑賞 庄野潤三「三つの葉」夫の留守に男を自宅に連れ込む妻が好きだった歌 2021/05/02(日) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三「三つの葉」読了・ 「三つの葉」は、昭和29年7月号の「小説新潮」で発表され、単行本『旅人の喜び』に収録された短篇小説である。 …
文学鑑賞 川本三郎「村上春樹論集成」1980年代的村上春樹の喪失体験の歴史 2021/05/01(土) みづほ 文化系スノッブ 川本三郎「村上春樹論集成」読了。 著者の川本三郎さんは1944年(昭和19年)生まれで、1949年(昭和24年)生まれの村上春樹より5 …