中岡俊哉「恐怖の心霊写真集」ガチで怖い!昭和の心霊写真は本物だったのか?

夏の夜の定番と言えば「怪談」と「肝試し」ですが、かつて、こうした夏の夜のオカルトを支えたものに「心霊写真」がありました。

1970年代から1980年代にかけて、日本中で発掘された心霊写真の数々。

今回は、日本の心霊ブームを牽引したベストセラー『恐怖の心霊写真集』をご紹介します。

恐怖の心霊写真集とは

『恐怖の心霊写真集』は、1974年に二見書房(ふたみしょぼう)から刊行された、中岡俊哉さんの著作です。

1974年に二見書房から刊行された、中岡俊哉『恐怖の心霊写真集』1974年に二見書房から刊行された、中岡俊哉『恐怖の心霊写真集』

『刑事コロンボ』で有名な「サラ・ブックス(サラブレッド・ブックス)」シリーズの一冊。

『恐怖の心霊写真集』はベストセラーとなり、<中岡俊哉の超常現象シリーズ>として、『続・恐怖の心霊写真集』『新・恐怖の心霊写真集』『実証・恐怖の心霊写真集』『地縛霊編・恐怖の心霊写真集』『鑑定入門・恐怖の心霊写真集』など、次々と続編を刊行します。

日本、初の怪奇異色写真集。霊魂は果たして本当に存在するのか? 人類永遠の謎に、いま、三次元のメカニックが挑戦する。現代科学では解明不能な、世にも不思議な世界がここにある。

中岡俊哉さんとは

『恐怖の心霊写真集』の著者である中岡俊哉さんは、日本におけるオカルト研究家の第一人者として、1960年代から1980年代にかけて、非常に多くの著作を発表した作家です。

日本におけるオカルト研究家の第一人者だった中岡俊哉さん日本におけるオカルト研究家の第一人者だった中岡俊哉さん

今から考えてみると不思議なくらい、当時の日本人は「心霊写真」とか「超能力」とか「空飛ぶ円盤」みたいな超常現象が大好きだったのですが、日本の、そんなオカルトブームを牽引したのが、中岡俊哉さんだったように思います。

1926年に浪曲家の桃中軒雲右衛門の孫として東京の大塚に生まれる。馬賊を志して中国大陸に渡る。終戦後は北京放送局に勤務。以来25年にわたり超常現象の研究を続け、ESP関係の著書を続々と世に問う。日本超能力研究会を主宰している。(『恐怖の心霊写真集』著者略歴)

日本初の怪奇異色写真集だった『恐怖の心霊写真集』

『恐怖の心霊写真集』は、日本中で発掘された心霊写真を、撮影者による投稿文とともに紹介し、著者の中岡俊哉さんが解説を付ける形で構成されています。

当時の目次を再現すると、こんな感じです。

『恐怖の心霊写真集』目次

■解説■
霊魂は存在するか
精神的心霊現象へのアプローチ
心霊写真のメカニズム

■写真集Ⅰ■
物体化した霊
心霊恐怖レポートその1「死者の魂がよみがえる日」
心霊恐怖レポートその2「カベに消えた女の幽霊」
心霊恐怖レポートその3「幽霊の住むマンション」
心霊恐怖レポートその4「血みどろの女がのしかかった」
心霊恐怖レポートその5「カベからさまよい出た女の姿」
心霊恐怖レポートその6「呪われた人形」

昭和の心霊写真は、記念写真でよく撮影された昭和の心霊写真は、記念写真でよく撮影された

■写真集Ⅱ
世界の心霊写真
心霊恐怖レポートその7「私の死体を見つけて」
心霊恐怖レポートその8「幽霊に殺される」
心霊恐怖レポートその9「ウマを乗りまわす兵士の霊」
心霊恐怖レポートその10「雪の夜の見えない訪問者」
心霊恐怖レポートその11「ソリの音とともに少女の霊が…」
心霊恐怖レポートその12「吹雪の中で少女が…」
心霊恐怖レポートその13「教会のミステリー」

外国の心霊写真。右の人物以外はすべて心霊だという凄まじさ。外国の心霊写真。右の人物以外はすべて心霊だという凄まじさ。

■写真集Ⅲ■
霊はどこにでも
心霊恐怖レポートその14「少女の幽霊をはねた」
心霊恐怖レポートその15「赤ん坊を抱いて走る幽霊」
心霊恐怖レポートその16「夜ふけに揺れるサンドバッグ」
心霊恐怖レポートその17「亡霊のマーチが聞こえる」
心霊恐怖レポートその18「水死者の霊が歩く家」

昔の心霊写真は、生きた人物の背後に写ることが多かったような気がする昔の心霊写真は、生きた人物の背後に写ることが多かったような気がする

■写真集Ⅳ■
驚異! 霊視念写・心霊実験

■写真集Ⅴ■
エクトプラズム

幽体離脱の瞬間をとらえた珍しい心霊写真幽体離脱の瞬間をとらえた珍しい心霊写真

■写真集Ⅵ■
不思議な現象

■解説■
心霊現象と心霊科学
霊魂に対する心がまえ
心霊写真を撮るうえでの注意

『恐怖の心霊写真集』裏表紙『恐怖の心霊写真集』裏表紙

小学生のときに大ブームだった『恐怖の心霊写真集』

この『恐怖の心霊写真集』は、僕が小学生の頃に、日本中で大ブームとなりました。

テレビのゴールデンタイムでも2時間枠の特別番組が組まれて、著者の中岡俊哉さんが解説者として出演するくらい、本当に日本中が心霊写真で盛り上がっているような、そんな時代です。

『恐怖の心霊写真集』を持っているだけで、クラスのヒーローになれました。

学校の記念写真に現われた心霊写真学校の記念写真に現われた心霊写真

僕はというと、仲の良かった女子に借りて、このシリーズを読破したのですが、「霊は実在するものだ」と、本気で信じていましたね。

なにより証拠の心霊写真がたくさん発見されていたし(笑)

恐怖とか怖いとかいうよりも、霊魂とか心霊とかいうものを、きちんと研究してみたいと考える気持ちの方が強かったように思います。

それだけに、『恐怖の心霊写真集』著者の中岡俊哉さんは、心霊研究家として尊敬に値する人でした。

ちなみに、小学生の頃の「将来の夢」は「心霊研究家」です(爆)

宴会中の写真に写った心霊写真宴会中の写真に写った心霊写真

中学生のときの自由研究だった「心霊写真」

心霊写真にすっかりと憑りつかれた僕は、中学1年生の夏休みの自由研究で「心霊写真」を採り上げます。

もちろん、自分で心霊写真を撮ることはできなかったので、心霊写真とは何か?のような研究論文みたいなものを、たっぷりと書き上げました。

狂ってますね、中学生とは言え(「中学生にもなって」と言うべきか)。

外国で撮影された妖精の写真外国で撮影された妖精の写真

当然、この心霊写真レポートは、親や先生たちからは失笑を買うことになりますが、クラスメートたちからは、割と称賛を浴びる結果となりました。

少なくとも、学校内における「心霊研究家」という地位を、僕は手に入れることができたからです。

「お化けのことなら、あいつに聞け!」っていうくらいに、心霊に詳しい中学生になった1980年の夏。

心霊写真は本物だと信じている人たちが、まだまだたくさん存在していたんですね。

『恐怖の心霊写真集』の魅力

中岡俊哉さんの『恐怖の心霊写真集』の魅力は、心霊写真を科学的な視点から実証しようとしたことにあると思います。

昔ながらの怪談のように、人を怖がらせるものとしてではなく、心霊写真が本物かどうかを科学的に分析しようとする。

今から考えると、その分析そのものが非科学的なものだったのですが、当時は心霊写真を科学の視点から分析するということが、それだけで斬新に思われたのですね。

心霊写真は、旅行中の写真にも多かった心霊写真は、旅行中の写真にも多かった

僕は科学とか実験とかが大好きな理科少年だったので、「心霊科学」という新しい言葉には、ことさらに惹かれました。

あれから40年。

デジタルカメラの普及とともに、「心霊写真」という言葉は、すっかりと死語と化してしまった感があります。

心霊写真だけに死語(笑)

だけど、昔の心霊写真には、本当に怖いものが多かったですね。

『恐怖の心霊写真集』というタイトルは、決して偽りではありませんでした。

まとめ

ということで、以上、今回は、1970年代に一世を風靡したオカルト写真集『恐怖の心霊写真集』をご紹介しました。

ちなみに、大人になった僕はオカルトが一切苦手で、ホラー映画とか全然観れません。

昼間に怖い本とか読んだら、夜に眠れなくなってしまいます(笑)

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バブル世代のビジネスマン。読書と音楽鑑賞が趣味のインドア派です。お酒が飲めないコーヒー党。洋服はアーペーセーとマーガレット・ハウエルを愛用しています。