8月もいよいよ終わりですね。
40代以上の大人の方が夏の終わりに聴きたくなるようなプレイリストを考えてみました。
最後の夏を音楽で楽しみましょう。
夏の終り/オフコース
オフコース1978年発表のアルバム「FAIRWAY」収録曲です。
当時、僕のクラスではなぜかジャパメタが流行していて、オフコースなんか聴いているとバカにされました。
僕はジャパメタもオフコースも同じように好きだったんです。
この頃のオフコースの歌は本当に繊細で文学的な感性に優れたものが多いなあと思います。
やっぱり、子ども向きの歌詞ではないんですよね。
大人になった今、それがはっきりと分かります。
スローテンポのポッポソングで、夏の終わりの夕暮れに聴きたい曲です。
駆け抜けてゆく夏の終わりは
薄れてゆくあなたの匂い
今日はあなたの声も聞かないで
このままここから帰るつもり
夏のクラクション/稲垣潤一
稲垣潤一1983年のヒット曲です。
その頃、稲垣潤一というと非常に都会的で洗練されたシティ・ポップスという感じがありました。
子ども心に大人の恋愛ってカッコいいなあと思う曲がたくさんありましたから。
大人になって改めて聴くと、結構チャチな大人の世界なんですけどね(笑)
そういう作り物っぽい大人の世界というのも、1980年代的な感じがします。
夏の終わりの海辺のドライブに。
海沿いのカーブを君の白いクーペ
曲がれば夏が終わる
悪いのは僕だよ
優しすぎる女(ひと)に甘えていたのさ
傷口に注ぐGINのようだね
胸が痛い 胸が痛い
DARLIN’ DARLIN’/NOBODY
NOBODY1984年の人気曲です。
この曲を聴くと、本当に夏の終わりが来たなあという感じがします。
この曲のためだけにレコードを買ってきて聴いてみたら英語バージョンだったという悲しい事故も全国で多発しました(笑)
この曲だけはやっぱり日本語ですよね。
長い間聴いていなかったのですが、今年の夏の終わり、久しぶりに聴いています。
夏の終わりは浜辺のロンリネス
君をさらって8月がゆく
眩しすぎる波間に 砕け散った昨日は
俺たちの風のフォトグラフ
夏の終わり/浜田省吾
浜田省吾1990年発表のアルバム「誰がために鐘は鳴る」収録曲です。
いかにもハマショー的なフォークロックサウンドがドライブにぴったり。
サウンド的には「いつかもうすぐ」とか「AMERICA」なんかの延長線上の曲というと分かりやすいと思います。
歌詞がまたハマショーっぽいですね。
歌詞の2番で叙情的なフレーズが入るのはハマショーお得意のテクニックでした。
ギター抱きしめて眠ったあの頃
貧しさと憧れの中
夢に見た R&R STAR
キャンパスをドロップアウトして
長い旅に出た
果てしなく続く ON THE ROAD
となりの町のお嬢さん/吉田拓郎
吉田拓郎1975年発表のシングル曲です。
子どもの頃にラジオから流れてきたのを聴いて覚えました。
松山千春が紹介していたような(違うかな~)。

一夏の物語をリズミカルなポップソングで仕上げています。
すごくドラマチックな構成で、夏の終わりの余韻をしっかりと感じさせてくれます。
となりの町の風に乗って
そんな噂を耳にした
お嫁に行ってしまったんだね
娘心と秋の空
海辺の町は夏の終わりとすっぱい恋で
みかん色にしらんふりしてゆれてゆく
となりの町のお嬢さんは
今年の夏の忘れもの
さよなら夏の日/山下達郎
山下達郎1991年発表のシングル曲です。
当時すべての楽器を一人で演奏してレコーディングしたということで話題になりました。
山下達郎ってすごくマニアックな人なんだなあというイメージは、この頃既に完成していたような気がします(笑)
夏の終わりというか、記憶の中の夏に別れを告げている、そんな歌です。
波打つ夕立のプール しぶきを揚げて
いちばん素敵な季節がもうすぐ終わる
さよなら いつまでも忘れないよ
雨に濡れながら
僕等は大人になっていくよ
まつりばやし/中島みゆき
中島みゆき1978年発表「あ・り・が・と・う」収録曲です。
中島みゆきの歌っていうのは、本当に置くが深いなあと思います。
短い歌詞の中に「人間」とか「人生」とかいうものが、ものすごく凝縮されているというか。
この曲はお父さんの死を題材にしたものと言われていますが、とにかく歌詞がすごいです。
夏の終わりに人生と向き合いたい方に。
まつりばやしが今年も近づいてくる
丁度 去年のいま頃 二人で
二階の窓にもたれて
まつりばやしを見ていたね
夏祭り/長渕剛
長渕剛1981年発表のアルバム「長渕剛LIVE」収録曲。
こういうスリーフィンガー聴くと、長渕って本当にギター上手なんだなあと思います。
本来の(というか当時の)長渕剛って本当はこういうイメージだったんですよね。
いかにも傷つきやすい少年というか(笑)
バリバリの長渕も好きだけど、夏の終わりにはこういう正統派のフォークソングでしっとりするのも悪くないですね。
夏もそろそろ終わりねと君が言う
ゆかた姿でせんこう花火
きれいだよ きれいだよ
きれいだよ とても
夏の終りに/アリス
アリス1976年発表のアルバム「アリスⅤ」収録曲です。
矢沢透作詞作曲の作品なのですが、文学的な表現はやっぱりアリス的です。
アリスの歌って大学生みたいな若者が同棲したりとか別れたりとかっていう、いかにも1970年代的な香り漂うものがやっぱりいいですよね。
季節の移り変わりと2人の関係性の変化が美しく描かれています。
弱くなった夏の陽が傾く頃
わずかばかりの荷物を手に取って
君が住みたいといつも言ってた
緑の多いこの町に来た
晩夏~ひとりの季節/荒井由実
荒井由実1976年発表のアルバム「14番目の月」収録曲です。
夏の終わりって人は誰でも感傷的になるんだなあということを、しみじみと感じさせてくれます。
一般的に夏の終わりをテーマにした曲ってスローバラードでしっとりとしたものが多いですよね。
矢沢永吉「夏の終り」とか森山直太朗「夏の終わり」とか。
この曲もしみじみと感傷に浸りたい方にお勧めです。
ゆく夏に名残る暑さは
夕焼けを吸って燃え立つ葉鶏頭
秋風の心細さはコスモス
DIRTY OLD MAN~さらば夏よ/サザンオールスターズ
サザンオールスターズ2006年発表のシングル曲です。
初めにこの曲を聴いたときは、ギターの大森隆志(ター坊)が覚醒剤で脱退したことと関係があるのかなと、ちょっと感じました。
まあ、分かりませんけどね。
2000年以降のサザンの中では好きな曲です。
あまりサザンっぽくないところがあって。
泣きながらドライブしたい方に。
泣き濡れた僕は
惨めな Dirty old、dirty old man
夢のような過去が巡るよ
Merry-go,merry go-round
恋に濡れた真夏の情緒にも
早幾年 あやまちと無礼 見舞い中
おわりに
夏の終わりの季節は一瞬です。
季節の移り変わりを懐かしの名曲とともにしみじみと楽しみましょう。
