夏の休日の午後に聴きたいシティ・ポップのプレイリストを作ってみました。
都会的で爽やかなシティ・ポップは、もともと、夏との相性が抜群。
Apple Music のサブスクリプションに登録しておけば、懐かしい1980年代のシティ・ポップも、iPhoneで聴き放題ですよ。
概要
最近のシティ・ポップ・ブームで、シティ・ポップも何だか難しい音楽になってしまいました。
「シティ・ポップとは、このような音楽で~」とか「こうでなければシティ・ポップではない」とか、シティ・ポップの哲学が語られる昨今ですが、もともと、シティ・ポップなんていうジャンルはなくて、ロックでもフォークでもなくて、都会的なセンスが感じられる音楽全般を何となく「シティ・ポップ」と言っていただけなんですよね。
シティ・ポップに、今さら定義はいらない。
自分でシティ・ポップだなあと思えば、それがシティ・ポップです。
ただ「暑苦しくないこと」と「暗くないこと」は大切な要素だと思います。
シティ・ポップは、オシャレでなくっちゃね。
もし、シティ・ポップに唯一の定義があるとすれば、それはきっと「オシャレであること」でしょう!
夏の休日の午後に聴きたい!1980年代シティ・ポップのプレイリスト10曲
今回は、夏の休日の午後にのんびりと聴きたい1980年代シティ・ポップのプレイリストを作ってみました。
メンズ5曲、レディース5曲の合計10曲。
サブスクの Apple Music で聴くことができる曲ばかりなので、いつでもiPhoneで聴き放題ですよ。
1. 一本の音楽 / 村田和人(1983年)
一曲目はアップテンポのサマーソング、村田和人さんの「一本の音楽」です。
山下達郎さんのアレンジで、ほとんど山下達郎そのものと言っていい感じ。
当時、日立マクセルのカセットテープのCMソングとして使われました。
君の好きな歌を
いつもポケットに入れて
一本の音楽が
僕の旅のパスポート
カセットテープで音楽を持ち歩くことのできる時代でした。
村田和人さんは2006年に62歳の若さで急逝。山下達郎チルドレンとして、今聴きたいアーチストです。
2. 素敵なサマーデイズ / 杉真理(1983年)
続いて、ビーチボーイズ感覚の軽快なロックンロール・ナンバー、杉真理さんの「素敵なサマーデイズ」です。
杉さんは前年に「バカンスはいつも雨(レイン)」がヒットして、当時、勢いのあるアーチストの一人でした。
仲間達の話題は夕べの事件
それよりビキニのピンナップ・ガールさ
冷えたコーラと濡れたコースター
ジェリー・スタイルのロックン・ロールはゴキゲン
海に行きたいウキウキとした感じを音楽で表現しています。
わたせせいぞうさんとコラボの「マスターピース・コレクション~CITY POP名作選」では、『MARI & RED STRIPES』が復刻されました。
3. 湘南ガール / ブレッド&バター(1981年)
続いて、ブレッド&バターのマリーン・ポップ「湘南ガール」です。
「ホテル・パシフィック」のB面でしたが、ブレバタを代表する湘南サウンドとして人気がありました。
ビーチボーイズを都会的なアコースティック・サウンドで再現したような、オシャレなサマーチューンです。
恋は気まぐれ Big Big Wave
Moon Roof を星座は流れ
二人はあのとき Take Off
作詞は「ホテル・パシフィック」「湘南ガール」ともに、呉田軽穂こと松任谷由実さんでした。
ブレバタも「マスターピース・コレクション~CITY POP名作選」に登場しています。僕にとっては、キング・オブ・シティ・ポップのアーチストです。
4. アイム・イン・ブルー / 佐野元春(1982年)
次は、佐野元春さんのアルバム『SOMEDAY』から「アイム・イン・ブルー」。
1980年、沢田研二さんに提供した、ミィディアム・テンポのナンバーです。
大学時代に付き合っていた彼女は、吉川晃司バージョンで聴いていました、、、
行くあてがどこかにある訳じゃないけれど
ここにいる訳にもゆかない
街灯り数えてゆく without your love
当時、最高にオシャレな音楽が、佐野元春さんだったような気がします。
今年は、初夏を感じるオルタナティブなシティ・ポップ「街空ハ高ク晴レテ – City Boy Blue」を発表。いつまでも走り続けてほしい。
5. Super Chance / 1986オメガトライブ(1986年)
メンズ・アーチスト最後の曲は、1986オメガトライブの「Super Chance」です。
南野陽子出演のスーパーフジカラーのCMソングとしてヒットしました。
最高のキラキラ感があったマリーン・ポップ。
Off shore
珀色(きんいろ)の細波(さざなみ)が
海の背を走る
Sun set
傾いた甲板にも西風さ
夏が終わる
オメガトライブ系の中で、いちばん好きな曲です。
今年で結成35周年となる1986オメガトライブは、記念アルバム『1986 OMEGA TRIBE 35th Anniversary Album “To Your Summertime Smile”』を発表。
6. 真夜中のラブコール / 石川優子(1981年)
レディース・アーチストの一曲目は、石川優子さんの「真夜中のラブコール」。
夏の曲でも、午後の曲でもないのですが、夏の午後のゆったりとしたリズム感にぴったり。
ガラスの夢に邪魔が入ると 不機嫌な子猫よ
だけどあなたは素敵
今までの男性(ひと)と違うの
夢のつづきを現実(ほんと)に変えて
12時すぎのシンデレラ
石川優子さんはシティ・ポップ・ブームの中で、もっと再評価されてもいいと思うのですが、、、
石川優子さんは現在もテレビの音楽番組に出演するなど活躍中。「ふたりの愛ランド」以外にも良い曲がたくさんあります。
7. セカンド・ラブ / 須藤薫(1982年)
続いて、須藤薫さんの「セカンド・ラブ」です。
作詞は呉田軽穂ことユーミン、作曲は杉真理、アレンジは松任谷正隆さん。
Second Love
私はあなたの Second Love
哀しい意気地なしだわ 私
いつまで待つつもり? 順番を
ゆったりとしたラブ・バラードが、夏の午後の空気感にマッチしています。
須藤薫さんは、2013年に58歳で急逝。大瀧詠一の「君は天然色」は、もともと須藤薫さんのために作曲されていたらしいです。
8. Make up / 白井貴子(1982年)
続いて、白井貴子さんのアルバム「I LOVE Love」収録曲「Make up」です。
心地良いるリズム感が、夏の午後遅い時間にぴったり。
夕日が街を make up
心まで make up
今日のあやまちと
ひとにぎりのよろこびを
甘くシェイクしてくれる
白井貴子さんも、シティ・ポップの観点から、もっと再評価があっていいような気がします(佐野元春系ですね)。
デビュー当時はミニスカート姿で「総立ちの学園祭クイーン」として鳴らした白井貴子さんも、今年で62歳。クリスタル世代でもありました。
9. 思い出のサーフ・シティー / サーカス(1979年)
続いて、サーカスのアルバム『ニュー・ホライズン』収録曲「思い出のサーフ・シティ」です。
ビーチボーイズ・テイストのコーラス・マリーン・ポップ。
コバルト・ブルーの潮風
赤いオープン・カー
心がはためく 白いフリー・ウェイ
サーフ・シティまで5マイルズ・アウェイ
当時はこうしたリゾート感覚が、シティ・ポップの大切な要素でした。
今年、吉村勇一さんは、ソロプロジェクト「マンハッタンスリム」名義で、ニューシングル「Urban Bear」を発表。相変わらず爽やかです。
10. ピッツァ・ハウス22時 / 太田裕美(1978年)
最後の曲は、太田裕美さんのアルバム『ELEGANCE』収録曲「ピッツァ・ハウス22時」です。
1970年代の曲ですが、タイトルからして、都会的でおしゃれですよね(作詞はもちろん松本隆さん)。
サラミとオニオンそれとアンチョビ
キャンティのワインとグラスをふたつ
紙ナプキンをひざに広げて
まっすぐぼくの眼を見るんだね
過ぎ去った青春を振り返る切ない曲で、夏の休日の午後を締めくくりましょう。
松本隆作詞、筒美京平作曲の「木綿のハンカチーフ」は、永遠のマスターピース。シティ・ポップでオシャレな曲も、たくさん歌っていました。
まとめ
ということで、以上、今回は、夏の休日の午後に聴きたい1980年代シティ・ポップのプレイリスト10曲をご紹介しました。
iPhoneで音楽を聴く時は、プレイリストをたくさん作っておいて、気分に