旧・文芸スノッブ 庄野潤三「子供の盗賊」日本の随筆文学の最高峰と言いたい自選随筆集 2022/08/21(日) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三「子供の盗賊」読了。 「子供の盗賊」は、庄野潤三にとって唯一となる自選随筆集である。 1984年(昭和59年)、牧羊社から刊行さ …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「御代の稲妻」円熟期の作家の自信と誇りが感じられる安心の随筆集 2022/08/20(土) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三「御代の稲妻」読了。 本書「御代の稲妻」は、庄野潤三にとって5冊目の随筆集である。 1979年(昭和54年)、講談社から刊行され …
旧・文芸スノッブ 米川正夫「鈍・根・才」こじらせも多かった!? ロシア文学翻訳家の自伝 2022/08/20(土) みつの沫 文化系スノッブ 米川正夫「鈍・根・才」読了。 本書「鈍・根・才」は、ロシア文学者・米川正夫の自伝である。 1962年に河出書房新社から発行されているが、 …
旧・文芸スノッブ 井伏鱒二「人と人影」旅と釣りと自然と人間を愛した作家の随筆という味わい 2022/08/16(火) みつの沫 文化系スノッブ 井伏鱒二『人と人影』読了。 『人と人影』は、1972年(昭和47年)に毎日新聞社から刊行された随筆集である。 この年、著者は74歳だった …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「秋の日」満州旅行中に知った徴兵猶予撤廃と軍隊への入隊 2022/08/14(日) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三「秋の日」読了。 「秋の日」は、学生時代の満州旅行を素材にした短篇小説で、「文芸」1969年(昭和44年)1月号に掲載された。 …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「曠野」満州旅行の期待と不安、旅で出会った人たちの記憶 2022/08/13(土) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三「曠野」読了。 「曠野」は、学生時代の満州旅行を素材にした短篇小説で、「群像」1964年(昭和39年)7月号に掲載された。 この …
旧・文芸スノッブ 井伏鱒二「早稲田の森」まるで小説のように味わい深い随筆集 2022/08/11(木) みつの沫 文化系スノッブ 井伏鱒二「早稲田の森」読了。 本書は、1971年(昭和46年)に新潮社から刊行された随筆集である。 この年、著者は73歳だった。 日本 …
旧・文芸スノッブ 中村白葉「ここまで生きてきて」ロシア文学翻訳家の自伝的随筆集 2022/08/11(木) みつの沫 文化系スノッブ 中村白葉「ここまで生きてきて 私の八十年」読了。 本書は、ロシア文学者として著名な中村白葉の自伝的エッセイ集である。 あとがきには「年代 …
旧・文芸スノッブ 村上春樹「パン屋襲撃」貧困の若者たちはナチズムと共産党に魂を譲り渡したのか 2022/08/07(日) みつの沫 文化系スノッブ 村上春樹「パン屋襲撃」読了。 この作品は、1981年の「早稲田文学」に発表された短篇小説である。 単行本としては『夢で会いましょう』(糸 …
旧・文芸スノッブ 寺田博「昼間の酒宴」編集者が見た戦後作家の横顔 2022/08/06(土) みつの沫 文化系スノッブ 寺田博「昼間の酒宴」読了。 本書は「文藝」や「海燕」で編集長を務めた寺田博の初めての随筆集である。 随筆集と言っても、文芸誌編集者の雑文 …