旧・文芸スノッブ 有馬頼義「聖夜の欲情」戦争と近親相姦と~姉はなぜ弟を誘ったのか? 2021/12/23(木) みつの沫 文化系スノッブ 有馬頼義「聖夜の欲情」読了。 有馬頼義の小説には、いつでも戦争の悲しみがある。 「聖夜の欲情」も、一義的には、難病によって身体の自由 …
旧・文芸スノッブ 富島健夫「制服の胸のここには」文学的な色彩が濃い青春小説 2021/12/19(日) みつの沫 文化系スノッブ 富島健夫「制服の胸のここには」読了。 集英社文庫のコバルトシリーズだから、1980年前後の作品かと思ったら、1966年(昭和41年)の …
旧・文芸スノッブ 福原麟太郎「野方閑居の記」昭和を代表する名エッセイストの自選随想集 2021/12/19(日) みつの沫 文化系スノッブ 福原麟太郎「野方閑居の記」読了。 庄野潤三の作品を読むようになって覚えたことのひとつに、「福原麟太郎の随筆を読むこと」というのがある。 …
旧・文芸スノッブ 井伏鱒二追悼文集「尊魚堂主人」多くの仲間に愛された最後の昭和文士 2021/12/12(日) みつの沫 文化系スノッブ 「尊魚堂主人-井伏さんを偲ぶ」読了。 本書は、2000年(平成12年)に刊行された井伏鱒二追悼文集である。 井伏鱒二が没したのは、1 …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三作品を収録した日本文学全集を比較してみた 2021/11/27(土) みつの沫 文化系スノッブ 高度経済成長期に、多くの出版社から相次いで刊行された日本文学全集には、各企画ごとにそれぞれの特徴というものがあった。 手もとに集まっている …
旧・文芸スノッブ 田坂憲二「日本文学全集の時代」高度成長期を駆け抜けた文学全集列伝 2021/11/26(金) みつの沫 文化系スノッブ 田坂憲二「日本文学全集の時代」読了。 ブログを書くときの参考にでもなるかと思って、昭和時代の文学全集を何冊か買った(もちろん、庄野潤三 …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「流木」演劇に賭けた大学生の恋愛と青春 2021/11/25(木) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三「流木」読了。 舞台は昭和25年。 主人公の「沼四郎」は、阪神間の私立大学で、劇研究会の部長を務めている。 新入生の「真柄 …
旧・文芸スノッブ コナン・ドイル「青いガーネット」シャーロック・ホームズ唯一のクリスマス物語 2021/11/23(火) みつの沫 文化系スノッブ コナン・ドイル「青いガーネット」読了。 本作は、「ストランド・マガジン」1892年(明治25年)1月号に発表された、シャーロック・ホームズ …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「秋風と二人の男」親友の小沼丹と酒を酌み交わす名作短篇 2021/11/23(火) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三「秋風と二人の男」読了。 本作は、1965年(昭和40年)11月、「群像」に発表された短編小説である。 この年、著者は44歳だっ …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「橇」小品ながらイギリスのエッセイ文学の味わいに近い小説 2021/11/21(日) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三「橇」読了。 物語の語り手は、普通の家庭の主婦である。 その土曜日、「私」は主人が帰って来るまでに夕方のお菜を買っておこうと …