旧・文芸スノッブ 庄野潤三「道」浮気相手の家庭で同居を続ける不倫妻と弱気な夫の物語 2021/11/21(日) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三「道」読了。 妻の目線から描かれた夫婦小説である。 「私」は、小川ベーカリイで事務員として働いていたとき、パン職人であった今 …
旧・文芸スノッブ 阿川弘之「霊三題」病院で死んだ看護婦の幽霊と英霊たちの寡黙 2021/11/20(土) みつの沫 文化系スノッブ 阿川弘之「霊三題」読了。 タイトルだけ読むと、何やら怪談めいているが、別にオカルトの話ではない。 幽霊にまつわるショートストーリーが …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「イタリア風」妻と別居中の男と、美しい妹のボーイフレンドと 2021/11/20(土) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三「イタリア風」読了。 本作は、庄野夫妻がアメリカのオハイオ州にあるケニオン・カレッジに留学しているときの体験を素材とした短篇小説で …
旧・文芸スノッブ 山内義雄「遠くにありて」~「チボー家の人々」翻訳者の随筆集 2021/11/14(日) みつの沫 文化系スノッブ 山内義雄「遠くにありて」読了。 本書は、早稲田大学のフランス文学者として著名な山内義雄の随筆集である。 マルタン・デュガール『チボー …
旧・文芸スノッブ 奥野信太郎「町恋いの記」町と酒と女を愛した中国文学者の随筆集 2021/11/02(火) みつの沫 文化系スノッブ 奥野信太郎「町恋いの記」読了。 この中国文学者の書いた随筆集には、おもしろいものがたくさん入っている。 冒頭「六本木界隈」は、昭和4 …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「十和田操覚え書」十和田文学に対する敬意と愛情を最大級の賛辞で綴る 2021/11/02(火) みつの沫 文化系スノッブ 『十和田操作品集』(冬樹社)の巻末に、庄野潤三が「十和田操覚え書」という作家案内を寄せている。 この作家案内は、庄野さんの作品集には収録さ …
旧・文芸スノッブ 村上菊一郎「マロニエの葉」パリ滞在記と文学仲間たちとの温かい交遊記 2021/10/31(日) みつの沫 文化系スノッブ 村上菊一郎「マロニエの葉」読了。 本書は、フランス文学者として著名な村上菊一郎の初めての随筆集である。 村上菊一郎という名前を、僕は …
旧・文芸スノッブ 大岡昇平「スコットランドの鷗」文学仲間たちと過ごした青春の日々の回想 2021/10/31(日) みつの沫 文化系スノッブ 大岡昇平「スコットランドの鷗」読了。 本書は小説家・大岡昇平にとって初めての随筆集である。 「非随筆家たる私の書き散らしたものの中から収 …
旧・文芸スノッブ 戸板康二「女優のいる食卓」ソ連・東欧・西欧紀行と大正・昭和の東京風物詩 2021/10/30(土) みつの沫 文化系スノッブ 戸板康二「女優のいる食卓」読了。 本書は、演劇評論家・戸板康二の随筆集で、1963年(昭和38年)から1965年(昭和40年)までにか …
旧・文芸スノッブ 三浦哲郎「下駄の音」正月の小沼丹邸には井伏鱒二や庄野潤三が集まった 2021/10/24(日) みつの沫 文化系スノッブ 三浦哲郎「下駄の音」読了。 本書は、三浦哲郎によって五冊目の随筆集である。 著者の随筆には、庄野潤三が時々登場しているが、本書にも庄 …