旧・文芸スノッブ フィッツジェラルド「冬の夢」サクセスストーリーと青春の喪失 2023/05/14(日) みつの沫 文化系スノッブ F・スコット・フィッツジェラルド「冬の夢」読了。 本作「冬の夢」は、1922年(大正11年)12月『メトロポリタン・マガジン』に発表された …
旧・文芸スノッブ 井伏鱒二「山椒魚」社会の底辺でくすぶっている若者たちの焦りと不安 2023/04/16(日) みつの沫 文化系スノッブ 井伏鱒二「山椒魚」読了。 本作「山椒魚」は、1929年(昭和4年)5月『文芸都市』に発表された短編小説である。 この年、著者は31歳だっ …
旧・文芸スノッブ 志賀直哉「豊年虫」長野県の戸倉温泉を舞台にした幻想的な短篇小説 2023/04/08(土) みつの沫 文化系スノッブ 志賀直哉「豊年虫」読了。 本作「豊年虫」は、1929年(昭和4年)1月『週刊朝日』に発表された短編小説である。 この年、著者は46歳だっ …
旧・文芸スノッブ 永井龍男「黒い御飯」家族の愛情と貧困家庭の怨念、格差社会への怒り 2023/03/25(土) みつの沫 文化系スノッブ 永井龍男「黒い御飯」読了。 本作「黒い御飯」は、1923年(大正12年)7月『文藝春秋』に発表された短編小説である。 この年、著者は19 …
旧・文芸スノッブ 永井龍男「活版屋の話」菊池寛が激賞した短篇小説の名手のデビュー作 2023/02/19(日) みつの沫 文化系スノッブ 永井龍男「活版屋の話」読了。 本作「活版屋の話」は、1920年(大正9年)9月、『サンエス』第二巻第九号に発表された処女短編小説である。 …
旧・文芸スノッブ 小林多喜二「蟹工船」感傷的な希望の光を灯し続ける、幻想のプロレタリア文学 2022/12/28(水) みつの沫 文化系スノッブ 小林多喜二「蟹工船」読了。 本作「蟹工船」は、1929年(昭和4年)、『戦旗』に発表されたプロレタリア文学の中編小説である。 感傷的なまで …
旧・文芸スノッブ 葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」彼女の恋人はセメント工場の事故で死んだ 2022/09/05(月) みつの沫 文化系スノッブ 葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」読了。 本作は、1926年(大正15年)の「文藝戦線」に発表されたプロレタリア文学の作品である。 セメント …
旧・文芸スノッブ 佐多稲子「キャラメル工場から」昭和初期のブラック職場で働く若い女性たち 2022/09/04(日) みつの沫 文化系スノッブ 佐多稲子「キャラメル工場から」読了。 本作「キャラメル工場から」は、昭和3年に発表されたプロレタリア文学の名作である。 キャラメル工場で働 …
旧・文芸スノッブ ケストナー「エーミールと探偵たち」強い絆で結ばれた少年たちの勇気 2022/05/25(水) みつの沫 文化系スノッブ ケストナー『エーミールと探偵たち』読了。 本書は、1928年、ドイツのエーリッヒ・ケストナーが発表した児童文学である。 「訳者あとがき」 …
旧・文芸スノッブ 井伏鱒二「鯉」白い鯉は二人の友情の証だった!亡き友に捧げる鎮魂歌 2022/03/08(火) みつの沫 文化系スノッブ 井伏鱒二「鯉」読了。 「鯉」は、講談社文芸文庫『私小説名作選(上)』(中村光男選)に収録されている短篇小説である。 初出は『三田文学』1 …