読書 源氏鶏太「青空娘」雲の向こう側には必ず青空がある、という希望の青春小説 2022/10/08(土) みづほ 文化系スノッブ 源氏鶏太「青空娘」読了。 本作「青空娘」は、昭和31年(1956年)から翌32年(1957年)にかけて、雑誌「明星」に連載された長編小 …
読書 獅子文六「コーヒーと恋愛」夫を寝取られた人妻の爽やか不倫小説 2022/10/08(土) みづほ 文化系スノッブ 獅子文六「コーヒーと恋愛」読了。 本作「コーヒーと恋愛」は、昭和36年(1962年)から37年(1963年)にかけて、読売新聞に連載さ …
読書 ロバート・シェクリイ「不死販売株式会社」時間旅行と心霊現象がセットになったSF小説 2022/10/05(水) みづほ 文化系スノッブ ロバート・シェクリイ「不死販売株式会社」読了。 本作「不死販売株式会社」は、1958年(昭和33年)に発表された、シェクリイ最初の長編 …
読書 林芙美子「風琴と魚の町」尾道時代の貧しい暮らしを詩情豊かに描く 2022/09/17(土) みづほ 文化系スノッブ 林芙美子「風琴と魚の町」読了。 本作「風琴と魚の町」は、1931年(昭和6年)に書かれた短編小説である。 尾道で暮らした13歳の少女 …
読書 葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」彼女の恋人はセメント工場の事故で死んだ 2022/09/05(月) みづほ 文化系スノッブ 葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」読了。 本作は、1926年(大正15年)の「文藝戦線」に発表されたプロレタリア文学の作品である。 セ …
読書 佐多稲子「キャラメル工場から」昭和初期のブラック職場で働く若い女性たち 2022/09/04(日) みづほ 文化系スノッブ 佐多稲子「キャラメル工場から」読了。 本作「キャラメル工場から」は、昭和3年に発表されたプロレタリア文学の名作である。 キャラメル工 …
読書 太宰治「走れメロス」友情の美談を「おかしい」と感じる感覚こそ正解 2022/09/03(土) みづほ 文化系スノッブ 太宰治「走れメロス」読了。 本作「走れメロス」は、1940年(昭和15年)5月『新潮』に発表された短編小説である。 この年、著者 …
読書 浅見淵「新編・燈火頬杖」文芸評論家が描く昭和の私小説作家たちの素顔 2022/08/27(土) みづほ 文化系スノッブ 浅見淵「新編・燈火頬杖」読了。 本書は、文芸評論家・浅見淵の精選随筆集である。 「新編」とあるのは、昭和45年刊行の『燈火頬杖』 …
読書 真尾悦子「阿佐ヶ谷貧乏物語」文士たちの戦後を妻の視点から回想する 2022/08/24(水) みづほ 文化系スノッブ 真尾悦子「阿佐ヶ谷貧乏物語」読了。 本書「阿佐ヶ谷貧乏物語」は、敗戦直後の阿佐ヶ谷で暮らした日々の回想録である。 終戦直後の「貧乏」 …
読書 井伏鱒二「黒い雨」戦争日記の姿で現れた原爆文学の最高傑作 2022/07/09(土) みづほ 文化系スノッブ 井伏鱒二「黒い雨」読了。 本作「黒い雨」は、1965年(昭和40年)1月から1966年(昭和41年)9月まで『新潮』に連載された長編小 …