読書 小沼丹『木菟燈籠』亡き人を偲び、古き時代を懐かしむ、追想文学の極致 2024/08/16(金) みづほ 文化系スノッブ 小沼丹『木菟燈籠』は、1978年(昭和54年)6月に講談社から刊行された短篇小説集である。 この年、著者は60歳だった。 収録作 …
読書 竹野雅人『純愛映画・山田さん日記』退屈な日常からの逃避と本当の自分探しの物語 2024/08/12(月) みづほ 文化系スノッブ 竹野雅人『純愛映画・山田さん日記』は、1989年(平成元年)1月に福武書店から刊行された短篇小説集である。 この年、著者は23歳だった …
読書 中平まみ「ストレイ・シープ」ファザコン女子の不倫と処女喪失 2024/08/10(土) みづほ 文化系スノッブ 中平まみ「ストレイ・シープ」は、1980年(昭和55年)12月『文藝』に発表された長篇小説である。 この年、著者は33歳だった。 …
読書 サリンジャー「ライ麦畑でつかまえて」3つの翻訳を読み比べてわかる謎のメッセージ 2024/08/10(土) みづほ 文化系スノッブ J.D.サリンジャー「ライ麦畑でつかまえて」は、1951年(昭和26年)にリトル・ブラウン社から刊行された長編小説である。 原題は「T …
読書 村上春樹『中国行きのスロウ・ボート』牡蠣フライ理論で読めば意味不明の小説も怖くない 2024/08/09(金) みづほ 文化系スノッブ 村上春樹『中国行きのスロウ・ボート』読了。 本作『中国行きのスロウ・ボート』は、1983年(昭和58年)5月に中央公論社から刊行された …
読書 新井千裕「復活祭のためのレクイエム」広告に翻弄される現代社会と村上春樹のパロディ小説 2024/08/09(金) みづほ 文化系スノッブ 新井千裕「復活祭のためのレクイエム」は、1986年(昭和61年)6月『群像』に発表された長篇小説である。 この年、著者は、34歳だった …
読書 小沼丹『埴輪の馬』古い記憶を乗せて回る走馬灯~最後の短篇集は「文化的終活」だったのか? 2024/08/05(月) みづほ 文化系スノッブ 小沼丹『埴輪の馬』読了。 本作『埴輪の馬』は、1986年(昭和61年)9月に講談社から刊行された短篇小説集である。 この年、著者 …
読書 平中悠一「She's Rain」(シーズ・レイン)スノッブな高校生のイノセントな青春ラブストーリー 2024/08/04(日) みづほ 文化系スノッブ 平中悠一「She's Rain」(シーズ・レイン)読了。 本作「She's Rain」は、1984年(昭和59年)12月『文藝』に発表され …
読書 山田詠美「ベッドタイムアイズ」黒人男性との激しいセックスが紡ぐ大人の純愛ストーリー 2024/08/03(土) みづほ 文化系スノッブ 山田詠美「ベッドタイムアイズ」読了。 本作「ベッドタイムアイズ」は、1985年(昭和60年)12月『文藝』に発表された中篇小説である。 …
読書 辻仁成「ピアニシモ」いじめと逆ギレ、イマジナリー・フレンドとの決別 2024/08/03(土) みづほ 文化系スノッブ 辻仁成「ピアニシモ」読了。 本作「ピアニシモ」は、1989年(平成元年)12月『すばる』に発表された長篇小説である。 この年、著 …