旧・文芸スノッブ 永井龍男「石版東京図絵」明治・大正を温かい眼差しで振り返る職人の半生記 2023/01/02(月) みつの沫 文化系スノッブ 永井龍男「石版東京図絵」読了。 本作「石版東京図絵」は、1967年(昭和42年)1月4日から6月1日まで、「毎日新聞」夕刊「現代日本の小説 …
旧・文芸スノッブ 常盤新平「ニューヨークの古本屋」書店巡りで楽しむニューヨーク旅行日記 2023/01/01(日) みつの沫 文化系スノッブ 常盤新平「ニューヨークの古本屋」読了。 本書は、2004年に刊行されたエッセイ集である。 アーウィン・ショーの『ミックスト・カンパニー』 …
旧・文芸スノッブ 井伏鱒二「遥拝隊長」終戦から取り残された軍国少年の悲劇 2022/12/31(土) みつの沫 文化系スノッブ 井伏鱒二「遥拝隊長」読了。 本作「遥拝隊長」は、1950年(昭和25年)2月の『展望』に発表された短編小説である。 この年、著者は52歳 …
旧・文芸スノッブ 村上春樹「街と、その不確かな壁」元カノとのセックスが忘れられない幻の中編 2022/12/30(金) みつの沫 文化系スノッブ 村上春樹「街と、その不確かな壁」読了。 本作「街と、その不確かな壁」は、1980年(昭和55年)9月の『文学界』に発表された中篇小説である …
旧・文芸スノッブ 永井龍男「そばやまで」なぜ男は自殺未遂をする若い人妻に惹かれるのか 2022/12/30(金) みつの沫 文化系スノッブ 永井龍男「そばやまで」読了。 本作「そばやまで」は、1951年(昭和26年)5月の「別冊文藝春秋」に発表された短編小説である。 単行本で …
旧・文芸スノッブ 田山花袋「蒲団」中年作家の性欲と嫉妬にまみれた寝盗られ文学の傑作 2022/12/29(木) みつの沫 文化系スノッブ 田山花袋「蒲団」読了。 本作「蒲団」は、1907年(明治40年)、『新小説』に発表された中篇小説である。 日本の自然主義文学を代表する作 …
旧・文芸スノッブ 小林多喜二「蟹工船」感傷的な希望の光を灯し続ける、幻想のプロレタリア文学 2022/12/28(水) みつの沫 文化系スノッブ 小林多喜二「蟹工船」読了。 本作「蟹工船」は、1929年(昭和4年)、『戦旗』に発表されたプロレタリア文学の中編小説である。 感傷的なまで …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「庭のつるばら」作家の歴史を織り込んだ熟成の変奏曲 2022/12/27(火) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三「庭のつるばら」読了。 本作「庭のつるばら」は、『新潮』1998年(平成10年)1月号から12月号にかけて連載された、夫婦の晩年シ …
旧・文芸スノッブ 中村明「日本の作家 名表現辞典」ことばが文学となるふしぎな瞬間 2022/12/20(火) みつの沫 文化系スノッブ 中村明「日本の作家 名表現辞典」読了。 本書は、2014年に刊行された文体論の辞典である。 小沼丹15編、井伏鱒二12編、永井龍男8編、庄 …
旧・文芸スノッブ デイヴィッド・シールズ「サリンジャー」戦争のトラウマから生まれた名作の謎を解く 2022/12/18(日) みつの沫 文化系スノッブ デイヴィッド・シールズ「サリンジャー」読了。 本書「サリンジャー」は、『ライ麦畑でつかまえて』の著者、J・D・サリンジャーについての評伝で …