旧・文芸スノッブ 岩波文庫「中谷宇吉郎随筆集」戦後の混乱にも希望を棄てなかった物理学者 2022/01/03(月) みつの沫 文化系スノッブ 岩波文庫「中谷宇吉郎随筆集」読了。 本書は、物理学者・中谷宇吉郎の精選随筆集である。 幅広い随筆を書いた中谷宇吉郎の特徴が分かるよう …
旧・文芸スノッブ 小泉信三「わが文芸談」慶應義塾の元塾長が遺した日本近代文学の講演録 2022/01/03(月) みつの沫 文化系スノッブ 小泉信三「わが文芸談」読了。 本書は、1965年(昭和40年)10月から1966年(翌41年)にかけて行われた小泉信三による講義録であ …
旧・文芸スノッブ 成瀬桜桃子「久保田万太郎の俳句」十七文字の中に人生のドラマがあった 2022/01/02(日) みつの沫 文化系スノッブ 成瀬桜桃子「久保田万太郎の俳句」読了。 あとがきには「俳句門下の一人として、三十三回忌を期して今まで書き綴ったものを一本にまとめて捧げ …
旧・文芸スノッブ 今日出海「私の人物案内」上戸も下戸も酒が繋いだ文学仲間たちの青春 2022/01/01(土) みつの沫 文化系スノッブ 今日出海「私の人物案内」読了。 本書は、1951年(昭和26年)に刊行された今日出海の随筆集である。 書名のとおり、著者の交友関係を …
旧・文芸スノッブ 車谷弘「銀座の柳」久保田万太郎から小泉信三まで、俳句とともによみがえる思い出 2022/01/01(土) みつの沫 文化系スノッブ 車谷弘「銀座の柳」読了。 最初から最後まで、なんだか隙のない随筆集だという気がした。 何かの専門家が息抜きに書いたエッセイなどという …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「雉子の羽」オリンパスペンで撮影したスナップ写真の味わい 2022/01/01(土) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三「雉子の羽」読了。 本作は全部で171篇の短いエピソードで構成された長編小説である。 それぞれのエピソードは、「蓬田」とその …
旧・文芸スノッブ 井伏鱒二「取材旅行」おちょろ船、葛原勾当、有本芳水から骨董屋の買い出しまで 2021/12/31(金) みつの沫 文化系スノッブ 井伏鱒二「取材旅行」読了。 本作「取材旅行」は、1961年(昭和35年)に新潮社から刊行された作品集である。 この年、著者は63歳だった …
旧・文芸スノッブ 永井龍男「縁さきの風」最後の鎌倉文士が綴った極上の雑文集 2021/12/30(木) みつの沫 文化系スノッブ 永井龍男「縁さきの風」読了。 本書は、昭和五十八年に刊行された雑文集(いわゆる随筆集)である。 全体の構成は大きく「四季雑記」「応答 …
旧・文芸スノッブ 青柳瑞穂「壺のある風景」旅行と骨董を愛した作家の随筆集 2021/12/25(土) みつの沫 文化系スノッブ 青柳瑞穂「壺のある風景」読了。 本書は、著者が愛してやまない壺(つまり骨董品)にまつわる文章を集めた随筆集である。 と言っても、難し …
旧・文芸スノッブ 井伏鱒二「釣師・釣場」釣りを通して庶民の生きる姿を描いた優しい随筆集 2021/12/24(金) みつの沫 文化系スノッブ 井伏鱒二「釣師・釣場」読了。 本作「釣り師・釣り場」は、1959年(昭和34年)1月から12月まで『小説新潮』に連載された長編随筆である。 …