音楽

初心者にも分かる 謎のシティポップ用語の基礎知識

シティポップの世界は難しい。

特に謎のカタカナ用語。

カッコいいから?

オシャレだから?

でも意味不明。

今回は、シティポップ界隈で聞くことの多い謎の言葉について、わかりやすく簡単に解説したい。

かなり雑なので、本気で勉強したい人は専門書を読んでください。

イメージだけつかみたい人向け。

Contents

アートワーク

芸術作品のこと。

界隈では、レコードやCDのジャケットのことを言う。

アウトトラック

アルバムに収録されなかった作品のこと。

CD化の際に、おまけ(ボーナストラック)になったりする。

アナログレコード

レコードのこと。

アナログじゃないレコードってあるの?(ありません)。

CDと区別するため、わざわざ「アナログ」と付けることが多い。

アーバン

都会的なこと。

具体的に言えば東京とかニューヨーク。

AOR

「アダルト・オリエンテッド・ロック」の略。

音楽のジャンルを示す割には、明確な定義がない。

端的に言えば、暑苦しくないオシャレなロックのこと。

シティポップとも被る。

ウィスパーボイス

囁くような声のこと。

(例)菊池桃子。

エディットバージョン

作品の一部だけを切り取って収録していること。

エヴァーグリーン

常緑樹のように、いつまでも色褪せない名曲。

カッティングギター

音をカットしながら演奏するテクニックのこと。

(例)山下達郎「スパークル」、松任谷由実「真珠のピアス」のイントロ

キックを強調する

キックドラムの音が響くように強調すること。

キャリア

職業人生のこと。

プロとしての活動期間。

キュレーション

情報を集めて整理すること。

おすすめの音楽を紹介するときなどに使う。

クリア・ヴァイナル

透明なレコード盤のこと。

普通の黒いレコード盤より音質が良いとか、、、

クリスタルな

透明感のある音楽のこと。

グルーヴ

カッコよくて気持ちいいノリのこと。

波のようなうねりを感じるテンポやリズムのこと。

思わず体が揺れるような音楽。

グルーヴィー

グルーヴな雰囲気を持った楽曲のこと。

コケティッシュ

色っぽい感じ。

コンセプチュアル

一つのテーマに沿って構成されていること。

コンセプト・アルバム

一つのテーマに沿って構成されたアルバムのこと。

コンテンポラリー

現代的な。

流行を取り入れた感覚のこと。

コンパイルする

様々なアーチストの作品を収録していること。

コンピレーション・アルバム

様々なアーティストの作品を収録したアルバムのこと。

コンパイルされたアルバム。

コンプをまとう

コンプレッサーでサウンドを加工する(圧縮という)こと。

サウンドプロダクション

楽器の全体バランスを調整すること。

音作りとも。

サバービア

ちょっと気怠いような午後に似合う感じの音楽。

郊外生活者のための音楽。

シティサウンド

シティ・ポップらしい音楽のこと。

シティポップ

都会的で洗練された雰囲気を持つ音楽のこと。

主に1980年代。

音楽ジャンルの一つだが、明確な定義があるわけではない。

AORとも被るが、シティポップはアーバンとリゾートがポイント。

セルフカバー

過去の作品を自分でカバーすること。

全カタログを揃える

同一アーチストの作品を全部揃えること。

ソウル・ミュージック

黒人音楽の一種。

リズム&ブルースをイメージする場合が多い。

ソウルフルな

黒人音楽っぽい音楽のこと。

ファンキーとも。

ディレクション

レコーディングからプロモーションまでの作業を統括すること。

デジタルリマスター

過去のレコード作品を最新のデジタル技術を用いてマスタリングすること。

都会のサウンドトラック

都会にぴったりの音楽のこと。

深い意味はない。

(類例)青春のサウンドトラック。

トラック

一枚のアルバムの中に並べられた楽曲のこと。

最初の曲を「ファースト・トラック」という。

トライアングル・サウンド

トライアングルプロダクションによって流行した、キラキラした音楽のこと。

(例)杉山清貴&オメガトライブ。

トロピカル

南国テイストのこと。

ネオ・シティポップ

最近のシティ・ポップのこと。

シティ・ポップが流行した2010年代以降の音楽を指す場合が多い。

ファースト・トラック

アルバムの中の一番最初の曲のこと。

ファンキー

黒人音楽っぽい感じ。

ソウルフルな。

ファンク

黒人音楽の一ジャンル。

ブラック・コンテンポラリー

現代的なリズム&ブルース。

ブラコンとも。

ブラック・ミュージック

黒人音楽のこと。

ブラコン

ブラック・コンテンポラリーの略。

現代的でカッコいいリズム&ブルースのイメージがある。

フォーカスする

注目すること。

プロデュース

作品作りの総責任となること。

作品を作り出すという意味。

ヴァイナル

レコードのこと。

レコードって言えばいいのに(と、みんな思ってる)。

ヴァイナル化

過去にCDとして発売されている商品をレコード化すること。

マスターピース

代表作のこと。傑作、名作とも。

マスタリング

音楽媒体を製作するときの最終工程。

音質や音量などを全体調整する。

ミスティカルな

神秘的な雰囲気のこと。

ミッド

ミッド・レンジ。

中音域のこと。

メロウ

スローテンポで、甘いメロディを伴った楽曲のこと。

ソフト&メロウなどと言ったりもする。

メロディメーカー

優れた作曲家のこと。

四つ打ち

ディスコやエレクトロニック・ダンス・ミュージックで多用されるビートのこと。

バスドラムで等間隔に打ち鳴らされるリズム。

ライトメロウ

都会的で洗練された雰囲気のこと。

リアレンジ

新しいアレンジで収録し直すこと。

リイシュー

再発売のこと。

リーチ

ユーザーにPRすること。

リード・トラック

アルバムの中の代表曲。

リエディット

既存の楽曲を再編集すること。

リミックス

既存の楽曲を加工すること。

リリース

発売すること。

レアグルーヴ

過去の隠れた名曲。

グルーヴ感のある曲が、再評価されるときに用いられる。

ワークス

作品とか仕事とかいう意味。

「山下達郎のワークス」というと、山下達郎本人の作品以外にも、山下達郎が他のミュージシャンに提供した楽曲や、山下達郎がプロデュースした作品のことなどを言う。

和グルーヴ

グルーヴ感のある邦楽。

「和~」と言っておけば、だいたい足りる。

和モノ

洋楽に対する「邦楽」のこと。

マニアは普通洋楽なので、わざわざ、こんな言い方をするらしい。

ワン&オンリー

唯一無二であること。

まとめ

簡単な言葉を難しい言葉に言い換える。

それがシティポップの世界観。

大抵は簡単な言葉か、そうでなければ、本当はみんなよく理解していない言葉を、謎のカタカナ語で伝える場合が多い。

深い意味はない場合が多いので、雰囲気だけ楽しもう。

ABOUT ME
3代目アコード
バブル世代のビジネスマン。ヤンエグにはなれなかったけどね。