文学鑑賞 庄野潤三「メジロの来る庭」80歳の作家の日常とかつての作品への思い 2021/07/10(土) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三「メジロの来る庭」読了。 あとがきには「子供がみんな結婚して『山の上』のわが家に二人きり残された夫婦が、いったいどんなことをよ …
文学鑑賞 庄野潤三「庭の小さなばら」心の安らぎを与えてくれる予定調和の物語 2021/07/04(日) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三「庭の小さなばら」読了。 題名に「庭の小さなばら」とあるが、特別に「バラの花」の本というわけではない。 自宅の庭に小さなばら …
文学鑑賞 庄野潤三「うさぎのミミリー」日常生活を描いたミレニアムな家族小説 2021/06/18(金) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三「うさぎのミミリー」読了。 『うさぎのミミリー』は、著者(庄野潤三)の日常生活を題材とした長編小説である。 「レ …
文学鑑賞 はじめての庄野潤三~おすすめ「家族小説」の名作5選 2021/05/29(土) みづほ 文化系スノッブ コロナ禍の自粛生活の中で、庄野潤三さんの著作を集中的に読んできました。 今回は、庄野さんの作品で特に人気の高い「家族小説」の中から、こ …
文学鑑賞 庄野潤三「山田さんの鈴虫」老夫婦が過ごす穏やかなファンタジーワールド 2021/05/23(日) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三「山田さんの鈴虫」読了。 あとがきから引用する。 子供が大きくなり、結婚して、家に夫婦二人きりで暮すようになってから年月た …
文学鑑賞 庄野潤三「私の履歴書」日本経済新聞に連載された芥川賞作家の半生 2021/05/16(日) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三「私の履歴書」読了。 「子供がみんな結婚して、家に妻と二人きりで暮すようになって年月がたった。そんな夫婦がいったいどのようにし …
文学鑑賞 庄野潤三「鳥の水浴び」小さな日常の積み重ねの中にある家族の歴史 2021/05/16(日) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三「鳥の水浴び」読了。 本作『鳥の水浴び』は、2000年(平成12年)4月に講談社から刊行された長篇小説である。 この年、 …
文学鑑賞 庄野潤三「鍛冶屋の馬」日常の暮らしで見つけた、ふとした驚きや悲しみ 2021/05/14(金) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三「鍛冶屋の馬」読了。 「鍛冶屋の馬」は十一篇の作品から成る連作短編集である。 以下、あとがきから。 もとは草深い田舎とい …
文学鑑賞 「戦後短篇小説再発見/漂流する家族」庄野潤三「蟹」人生の不安は日常の中に埋もれている 2021/05/05(水) みづほ 文化系スノッブ 講談社文芸文庫「戦後短篇小説再発見」シリーズの第4集のテーマは「漂流する家族」。 そもそも、日本の近代文学のなかで、短篇小説は「短いだ …
文学鑑賞 斎藤禎「文士たちのアメリカ留学」~アメリカと対峙しなかった庄野潤三 2021/05/05(水) みづほ 文化系スノッブ 斎藤禎「文士たちのアメリカ留学」読了。 昭和27年4月8日、サンフランシスコ講和条約の発効により日本の占領時代が終わり、その翌年の昭和 …