旧・文芸スノッブ 庄野潤三「屋根」戦前戦後を生きた馬喰を通して描かれる人間の魅力 2021/03/07(日) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三の長篇小説「屋根」読了。 初出は「新潮」で、「屋根」が昭和45年8月号、「父と子」が昭和45年12月号、「村の道」が昭和46年 …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「薪小屋」旧街道筋の宿場町で生きる宿屋の主人 2021/03/06(土) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三の短編小説「薪小屋」読了。 「薪小屋」は、昭和37年「群像」7月号に掲載され、作品集『鳥』(講談社、1964年)に収録された作 …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「鳥」5人家族に忍び寄る死の影 2021/03/06(土) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三の中編小説「鳥」読了。 「鳥」は、昭和38年「群像」7月号に掲載され、作品集『鳥』(講談社、1964年)に表題作として収録された作品である。 庄野さんは、和子と明夫 …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「浮き灯台」人間というちっぽけな存在 2021/02/26(金) みつの沫 文化系スノッブ ついていない、不運な男がいる。 妻子は病弱で、実家との折り合いも悪く、多額の借金を背負いながら、仕事もうまくいかない。 借金を背負った原因は実の兄で、そのために男は実の母親 …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「世をへだてて」やがて始まる新たな家族の物語へ 2021/02/21(日) みつの沫 文化系スノッブ 「世をへだてて」は、1986年から1987年にかけて発表された連載エッセイで、庄野潤三生誕百年記念で、講談社文芸文庫から刊行された(初文 …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「おもちゃ屋」幸せに裏打ちされた不安 2021/02/14(日) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三の「おもちゃ屋」は、昭和48年1月号から12月号まで「文藝」に連載された連作短編小説集である。 本書のテーマについて、著者(庄野潤三)は「あとがき」の中で、「主題は「 …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「佐渡」紀行小説に姿を借りた家族小説 2021/02/12(金) みつの沫 文化系スノッブ 「佐渡」は、学習研究社の「芥川賞作家シリーズ」から、昭和39年に刊行された。 本書には全部で13篇の作品が収録されているが、本書書き下ろし作品の「佐渡」を除いた12作品は、既 …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「流れ藻」戦後を生きた男と女の物語 2021/02/11(木) みつの沫 文化系スノッブ 「流れ藻」は、小木近雄を主人公とした物語である。 近雄は25歳の若者で、2つ年下の妻・照代と生まれたばかりの長女・好子と3人家族で暮らしている。 近雄の仕事は、千葉県木更津 …
旧・文芸スノッブ 読売新聞「庄野潤三 静かなブーム」生誕100年を迎えて~現在も入手可能な庄野文学作品 2021/02/10(水) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三は、1921年2月9日生まれで、2021年は生誕100年に当たる。 誕生日前日の2月8日、読売新聞夕刊には「庄野潤三 静かなブーム …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「雉子の羽」高度経済成長期を描いた171の断片 2021/02/05(金) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三の「雉子の羽」は、「文学界」昭和41年12月号から昭和42年12月号まで連載された長編小説である。 本作品最大の特徴は、171 …