旧・文芸スノッブ 庄野潤三「ニューイングランドびいき」旅行記を超えた庄野文学の世界 2021/04/04(日) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三「ニューイングランドびいき」読了。 昭和32年から33年にかけて、アメリカのガンビアという村へ留学していた庄野さんは、帰国後『 …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「旅人の喜び」一線を越えそうで越えられない人妻の焦り 2021/04/04(日) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三「旅人の喜び」読了。 帯には「女性の真の幸福とは何か?」「『静物』の著者が全女性におくる傑作長編」と書かれている。 裏表紙に …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「水の都」戦前の大阪商人の暮らしを聞き書きで再現する 2021/04/04(日) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三『水の都』読了。 庄野文学のひとつの大きな流れとして「聞き書き小説」というジャンルがある。 自分の体験を書くのではなく、他者 …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「ピアノの音」洗練された家族小説の行方 2021/03/27(土) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三『ピアノの音』読了。 久しぶりに、庄野さんの「夫婦の晩年シリーズ」を読んだ。 「夫婦の晩年シリーズ」というのは、庄野文学の後 …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「ガンビアの春」旅行と回想に、大学と市民の評伝が積み重なる 2021/03/21(日) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三『ガンビアの春』読了。 庄野夫妻が、ロックフェラー財団の給付奨学生(研究員)としてケニオン・カレッジで学ぶために渡米し、オハイ …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「文学交友録」仲間たちを語る言葉の中にある温かさ 2021/03/20(土) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三「文学交友録」読了。 帯文には「初めての文学的自叙伝」とある。 庄野文学に影響を与えた文学者たちが、庄野さんの回想によって綴 …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「さくらんぼジャム」"フーちゃん3部作"完結編 2021/03/14(日) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三の長編小説「さくらんぼジャム」読了。 まずは「あとがき」から。 『さくらんぼジャム』は、「文学界」1992年11月号から1 …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「前途」戦時を生きる文学青年たちの青春群像 2021/03/12(金) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三の長編小説「前途」読了。 あとがきがないので、帯文を読んでみる。 学徒出陣を目前にした青春—苛烈な<前途>を予 …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「雷鳴」紙一重で隣り合っている生と死の不思議 2021/03/07(日) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三の中編小説「雷鳴」読了。 「雷鳴」は、昭和37年「文学界」6月号に掲載され、作品集『鳥』(講談社、1964年)に収録された作品 …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「日ざかり」人間観察のセブン・ストーリーズ 2021/03/07(日) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三の短編小説「日ざかり」読了。 「日ざかり」は、昭和37年「新潮」8月号に掲載され、作品集『鳥』(講談社、1964年)に収録され …