生活体験

札幌市民が見た『Fate/Grand Order』10周年記念広告企画『OVER THE SAME SKY』

札幌市民が見た『Fate/Grand Order』10周年記念広告企画『OVER THE SAME SKY』

10月26日(日)の『北海道新聞』に「Fate/Grand Order(FGO)」の全面広告が掲載されていた。

pakoによる「近藤勇」のイラストである。

さらに、翌日の10月27日(月)には、余湖裕輝による「土方歳三」のイラストが掲載された。

北海道新聞の全面広告

舞台は、いずれも函館市内の五稜郭公園である。

北海道新聞を読みながら、もう、あれから5年も経ったのかと思った。

2020年(令和2年)6月14日(日)の『北海道新聞』に、FGOの全面広告に関する記事が掲載されたのだ。

スマートフォン向けの人気ゲーム「Fate/Grand Order」(フェイト・オブ・グランドオーダー、FGO)のキャラクター「マーリン」が、富良野地域のラベンダー畑を訪ねたデザインの広告が、6月13日付けの北海道新聞朝刊に掲載され、インターネット上で話題になっている。(「北海道新聞」2020/06/14)

道新が、新聞広告の人気を報じるなんて滅多にあることではない。

2020年6月14日付け「北海道新聞」より2020年6月14日付け「北海道新聞」より

ツイッター(現在の「X」)では13万件を超える投稿があったと、記事は伝えている。

FGOは、主人公がほかのキャラクターと一緒に戦いを繰り広げるロールプレイングゲーム。手がけたアニプレックス(東京)が、ゲーム誕生5周年の記念プロジェクトとして、5月上旬から全国の名所にキャラクターを登場させる広告を、各地の地方紙などに掲載している。(「北海道新聞」2020/06/14)

北海道と東北6県の各地方新聞には、2020年(令和2年)6月13日付けで全面広告が掲載された。

2020年6月13日付け「北海道新聞」より2020年6月13日付け「北海道新聞」より

北海道新聞に登場したのは、花の魔術師マーリンである。

北海道版は見開きの全面広告で、ゲーム上で「花の魔術師」と呼ばれるマーリンが、美しく咲き誇るラベンダー畑で「素敵な花畑じゃないか!」とコメントしている。奔放なキャラクターのマーリンは、ゲームの中でも特に人気があるという。(「北海道新聞」2020/06/14)

あれから5年。

2025年10月26日付け「北海道新聞」より2025年10月26日付け「北海道新聞」より

10周年記念として、北海道新聞へ最初に登場したのは「土方歳三」だった。

「またここに立つことになるとはな。ああ、俺の『誠』は今もここにある」土方歳三(「北海道新聞」2025/10/26)

さらに翌日、近藤勇が登場した。

2025年10月27日付け「北海道新聞」より2025年10月27日付け「北海道新聞」より

舞台は、土方歳三と同じ、函館の五稜郭公園である。

「──今もおまえはここにいるのか。あの日掲げた『誠』とともに」近藤勇(「北海道新聞」2025/10/26)

北海道新聞社は「FGO広告掲載号セット(10/26・27付 各1部)」を販売したが、すぐに売り切れとなったらしい。

『Fate/Grand Order』10周年記念の広告企画『OVER THE SAME SKY』掲載紙のご注文を受付します。セット内容:10/26(日)付、10/27(月)付 北海道新聞 各1部、販売価格:492円(税込・送料込)2日連続の広告掲載紙をセットで販売します。5年前の5周年企画では、弊社の予想をはるかに上回るご注文をいただき、関係各所から在庫を集めて販売しました。事前にご注文いただいた分は在庫をご用意しますので、確実に入手されたい方は、10/24(金)16時までにご注文ください。(「北海道新聞 通販ショップ」より)

2020年の「5周年企画」のときの経験に触れられているところがいい。

「10月30日再販分」もすぐに売り切れて、連休明け以降、さらに再販する予定だと、道新通販ショップは案内している。

地下鉄「さっぽろ駅」の記念広告

新聞広告と同じタイミングで、地下鉄「さっぽろ駅」にも、『FGO』の10周年記念広告企画「OVER THE SAME SKY」が登場した。

【カルデア広報局より】札幌駅にて「OVER THE SAME SKY」北海道・東北エリア記念広告を11月2日(日)まで展開中! 近くにお越しの際はぜひご覧ください。※駅及び、駅係員へのお問い合わせはご遠慮ください。(【公式】Fate/Grand Order)

記念広告を求めて札幌駅で迷子になる人たちも少なかったらしい。

地下鉄「さっぽろ駅」に登場した『FGO』の10周年記念広告企画「OVER THE SAME SKY」地下鉄「さっぽろ駅」に登場した『FGO』の10周年記念広告企画「OVER THE SAME SKY」

札幌駅には、漢字の「札幌駅」がJR北海道、ひらがなの「さっぽろ駅」が地下鉄(札幌市営交通)という区別がある(地元民も意外と知らない)。

告知では「札幌駅」とあるところ、実際は、地下鉄「さっぽろ駅」に記念広告が掲載されていたため、若干の混乱が生じたものらしい。

JR「札幌駅」と地下鉄「さっぽろ駅」は意外と離れているので、乗り換えの際にも注意が必要。

まして、地上の「札幌駅」をさまよっていたら、地下の「さっぽろ駅」には永遠にたどり着くことができないだろう。

地下鉄「さっぽろ駅」に登場した『FGO』の10周年記念広告企画「OVER THE SAME SKY」地下鉄「さっぽろ駅」に登場した『FGO』の10周年記念広告企画「OVER THE SAME SKY」

 地下鉄「さっぽろ駅」の改札口から南側「地下歩行空間(チカホ)」の方向へ向かうと、アイヌ文化を発信する空間がある。

札幌市によって設置された「ミナパ」である。

この空間の愛称「ミナパ(minapa)」は、「大勢が笑う」という意味のアイヌ語です。アイヌ文化を発信する空間に係る愛称案選定委員会を開催し、有識者の意見を踏まえ決定しました。ここを訪れる皆さんに笑顔になってほしいという願いが込められています。(札幌市公式サイトより)

アイヌ文様を採り入れたモダンなデザインは、かなりカッコいい。

アイヌ文化発信空間「ミナパ」と「FGO」のコラボアイヌ文化発信空間「ミナパ」と「FGO」のコラボ

ミナパとFGOのコラボという意味でも、この記念広告は貴重だったのではないだろうか。

天井にはアイヌ文様が描かれ、音や映像を使った演出のほか、道内作家によるアート作品の美しさや力強さを間近でみることができます。また、時間表示や天気予報などの身近な情報をアイヌ語で発信しています。(札幌市公式サイトより)

「OVER THE SAME SKY」の記念広告は、「ミナパ」を挟んで、西側と東側の2か所に掲載された(11月2日で終了)。

地下鉄「さっぽろ駅」に登場した『FGO』の10周年記念広告企画「OVER THE SAME SKY」地下鉄「さっぽろ駅」に登場した『FGO』の10周年記念広告企画「OVER THE SAME SKY」

次回は15周年か、、、

ABOUT ME
懐新堂主人
バブル世代の文化系ビジネスマン。札幌を拠点に、チープ&レトロなカルチャーライフを満喫しています。