文学鑑賞 井伏鱒二「貸間あり」終戦直後の混乱時代を生き残ることの難しさを明るく描く 2024/01/08(月) みづほ 文化系スノッブ 井伏鱒二「貸間あり」読了。 本作「貸間あり」は、1948年(昭和23年)1月から5月まで『週刊サンニュース』に連載された長篇小説である …
文学鑑賞 福田宏年「ウイーンの錠開け屋」ドイツ文学者が綴った味わい深い人生の断章 2024/01/07(日) みづほ 文化系スノッブ 福田宏年「ウイーンの錠開け屋」読了。 本作「ウイーンの錠開け屋」は、1995年(平成7年)10月に沖積舎から刊行されたエッセイ集である。 …
文学鑑賞 阪田寛夫「七十一歳のシェイクスピア」イギリス滞在と小沼丹の思い出 2024/01/06(土) みづほ 文化系スノッブ 阪田寛夫「七十一歳のシェイクスピア」読了。 本作「七十一歳のシェイクスピア」は、1997年(平成9年)1月『群像』に発表された短篇小説であ …
文学鑑賞 佐藤春夫「田園の憂鬱」夢に向かってあがいている若者の苦悩と焦燥 2024/01/06(土) みづほ 文化系スノッブ 佐藤春夫「田園の憂鬱」読了。 本作「田園の憂鬱」は、1919年(大正8年)3月に新潮社から刊行された長篇小説である。 この年、著者は27 …
文学鑑賞 穏やかな暮らし。庄野潤三の代表作「夫婦の晩年シリーズ」全11作品をまとめて紹介。 2024/01/02(火) みづほ 文化系スノッブ まだ『アンアン』の増刊号だった『クウネル』(2002年11月15日)に、庄野潤三のインタビューが掲載されている。 「夫婦の日常の風景を、端 …
文学鑑賞 庄野潤三の随筆集(全10冊)を全部紹介。現代社会に疲れたすべての人におすすしたい心の日光浴。 2023/12/30(土) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三の随筆集を読む。 それは、心の日向ぼっこをしているように温かい読書だ。 日常の些事に疲れた心の緊張が、少しずつ解けていく …
文学鑑賞 和田芳恵「ひとつの文壇史」新潮社の大衆雑誌『日の出』編集者が綴る大衆作家たちの思い出 2023/12/29(金) みづほ 文化系スノッブ 和田芳恵「ひとつの文壇史」読了。 本作「ひとつの文壇史」は、「東京新聞」はじめ「中日新聞」「北海道新聞」などに発表され、1967年(昭和4 …
文学鑑賞 長谷川郁夫「本の背表紙」小沢書店創立者が綴る戦後文学の思い出 2023/12/29(金) みづほ 文化系スノッブ 長谷川郁夫「本の背表紙」読了。 本作「本の背表紙」は、2004年(平成16年)6月から2007年(平成19年)5月まで『静岡新聞』読書面に …
文学鑑賞 今東光「毒舌文壇史」谷崎潤一郎や川端康成を慕い、菊池寛と敵対した時代のゴシップ満載 2023/12/29(金) みづほ 文化系スノッブ 今東光「毒舌文壇史」読了。 本作「毒舌文壇史」は、1971年(昭和46年)8月に梶山季之によって創刊された『月刊噂』に連載されたゴシップ対 …
文学鑑賞 井伏鱒二「小さな町」報道機関への不信と無知で節操のない一般大衆への共感 2023/12/27(水) みづほ 文化系スノッブ 井伏鱒二「小さな町」読了。 本作「小さな町」は、1933年(昭和8年)6月『東京週報』に発表された短篇小説である。 この年、著者は35歳 …