文学鑑賞 結城信一「作家のいろいろ」~庄野潤三の作品と人柄に触れるエッセイ 2021/05/01(土) みづほ 文化系スノッブ 「作家のいろいろ」は、昭和54年(1979年)に刊行された、結城信一のエッセイ集である。 雑誌や新聞に掲載された書評を中心に、随筆も収 …
文学鑑賞 伊藤正直「戦後文学のみた高度成長」~庄野潤三『夕べの雲』に見る都市型近代家族の形成 2021/04/29(木) みづほ 文化系スノッブ 伊藤正直『戦後文学のみた<高度成長>』で、庄野潤三の『夕べの雲』が採り上げられている。 『戦後文学のみた<高度成長& …
文学鑑賞 川本三郎「それぞれの東京」昭和の作家が生きた東京の街をスナップする 2021/04/29(木) みづほ 文化系スノッブ 川本三郎「それぞれの東京」読了。 川本三郎の著作は、小説と小説の合間の息抜きで読むことが多い。 読書によって生じた作家への興味関心を …
文学鑑賞 ウイリアム・サロイヤン「わが名はアラム」貧しい少年が見た苦しくも楽しい暮らし 2021/04/24(土) みづほ 文化系スノッブ ウィリアム・サロイヤン「わが名はアラム」読了。 サロイヤンの「わが名はアラム」のことは、庄野潤三『文学交友録』で知った。 「サローヤン …
文学鑑賞 モーム「お菓子とビール」人妻との切ないラブ・ロマンスの甘い思い出 2021/04/24(土) みづほ 文化系スノッブ サマセット・モーム「お菓子とビール」読了。 「お菓子とビール」は、1930年(昭和5年)に刊行された、モーム円熟期(56歳だった)の長 …
文学鑑賞 レイモンド・チャンドラー「プレイバック」マーロウ最後の事件には謎が多すぎる 2021/04/18(日) みづほ 文化系スノッブ 久しぶりに、レイモンド・チャンドラーの『プレイバック』を読んだ。 『プレイバック』は、1958年(昭和33年)に刊行された、チャンドラ …
文学鑑賞 村上春樹「どんな髭剃りにも哲学がある(モーム)」の出典を探してみた 2021/04/18(日) みづほ 文化系スノッブ 「どんな髭剃りにも哲学がある」という言葉の出典元は何か。 この言葉を世に広めた村上春樹は、少なくとも3つの場面で、この言葉を引用している。 …
文学鑑賞 サマセット・モーム「かみそりの刃」物質的な幸福より精神的な幸福の方が大切だ 2021/04/11(日) みづほ 文化系スノッブ サマセット・モーム「かみそりの刃」読了。 僕が、この小説を読んだ理由は、村上春樹の小説やエッセイに出てくる「どんな髭剃りにも哲学がある …
文学鑑賞 庄野潤三「早春」彼らも神戸の街も歴史を重ねて生きてきた 2021/04/10(土) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三「早春」読了。 本作「早春」は、1980年(昭和55年)6月から1981年(昭和56年)9月まで16回にわたって「海」に連載さ …
文学鑑賞 庄野至「真夜中の祝宴」兄の庄野潤三が芥川賞を受賞した夜のこと 2021/04/10(土) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三が芥川賞を受賞した夜のことを書いたエッセイがある。 庄野さんの実弟・庄野至の「真夜中の祝宴」が、それだ。 その電話は、「プール …