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サリンジャーの著作年表│日本で出版されたサリンジャーの本を発売年順に完全リスト化

サリンジャーの著作年表│日本で出版されたサリンジャーの本を発売年順に完全リスト化

J.D.サリンジャーの本を発売順に並べただけのシンプルな著作リスト(年表式)を作りました(「著作年表」です)。

『書名』のあとに(翻訳者名)を記載しています。

「理解が難しい」と言われるサリンジャーですが、複数の翻訳を読み比べてみることで、見つかるヒントもあります。

翻訳は時代によって変わる部分もあるので、意外と古い翻訳も悪くないですよ。

参考までに、本国(アメリカ)での出版情報も入れてみました(青文字)。

1950年代のサリンジャー

『The Catcher in the Rye』J.D.Salinger Little, Brown and Company/1951

・The Catcher in the Rye

『危険な年齢』(橋本福夫)ダヴィッド社/1952

・危険な年齢
※いわゆる『ライ麦畑でつかまえて』です
※著者名は「サリンガー」表記でした

『Nine Stories』J.D.Salinger Little, Brown and Company/1953

・A Perfect Day for Bananafish(1948)
・Uncle Wiggily in Connecticut(1948)
・Just Before the War with the Eskimos(1948)
・The Laughing Man(1949)
・Down at the Dinghy(1949)
・For Esme with Love and Squalor(1950)
・Pretty Mouth and Green My Eyes(1951)
・De Daumier-Smith’s Blue Period(1952)
・Teddy(1953)

1960年代のサリンジャー

『Franny and Zooey』J.D.Salinger Little, Brown and Company/1961

・Franny(1955)
・Zooey(1957)

『Raise High the Roof Beam, Carpenters, and Seymour:An Introduction Stories』J.D.Salinger Little, Brown and Company/1963

・Raise High the Roof Beam, Carpenters(1955)
・Seymour An Introduction(1959)

◆現代の芸術双書Ⅲ『九つの物語』(山田良成)思潮社/1963

・ばななうおにはおあつらえむきの日
・コネチカットのウィギリーおじさん
・エスキモーとの戦争の直前に
・笑い男
・ディンギーのほとりで
・エズメのために──愛と悲惨とをこめて
・わがくちはうつくしわが瞳はみどり
・ド・ドオミエ・スミスの青の時代
・テディ

◆双書20世紀の珠玉『よごれのエマ・笑う男』(福井正城)南雲堂/1963

・エスキモーとの開戦近し
・笑う男
・愛することとみじめさと
・バナナ魚最良の日和

『ライ麦畑でつかまえて』(野崎孝)白水社/1964

・ライ麦畑でつかまえて

『J.D.サリンジャー作品集』(鷲尾久・武田勝彦)文建書房/1964

・バナナフィッシュ
・女ごころ
・エスキモーとの戦い
・奇面の男
・小舟にて
・エズメのために
・男ごころ
・画家と修道女
・テディ

『フラニーとゾーイー』(野崎孝)新潮社/1968

・フラニー(1955)
・ゾーイー(1957)

◆サリンジャー選集1『フラニー/ズーイー』(原田敬一)荒地出版社/1968、新装版1996

・フラニー
・ズーイー

◆サリンジャー選集2『若者たち(短編集1)』(刈田元司・渥美昭夫)荒地出版社/1968、新装版1996

・若者たち
・「エディーに会いな」
・「じき要領をおぼえます」
・できそこないのラヴ・ロマンス
・ルイス・タゲットのデビュー
・ある歩兵に関する個人的なおぼえがき
・ヴァリオーニ兄弟
・二人で愛し合うならば
・やさしい軍曹
・最後の休暇の最後の日
・週一回なら参らない
・フランスのアメリカ兵
・イレーヌ
・マヨネーズぬきのサンドイッチ
・他人行儀
・気ちがいのぼく

◆サリンジャー選集3『倒錯の森(短編集2)』(刈田元司・渥美昭夫)荒地出版社/1968、新装版1995

・マディソン街のはずれの小さな反抗
・大戦直前のウェストの細い女
・ある少女の思い出
・ブルー・メロディ
・倒錯の森

◆サリンジャー選集4『九つの物語/大工たちよ、屋根の梁を高く上げよ』(繁尾久・武田勝彦・滝沢寿三)荒地出版社/1968、新装版1993

(九つの物語)
・バナナフィッシュに最良の日
・コネチカットのウィグリおじさん
・エスキモーと戦う前に
・笑っている男
・小舟にて
・エズメのために──愛と汚れ
・美しき口もと、ひとみはみどり
・ド・ドミエ・スミスの青の時代
・テディ

・大工たちよ、屋根の梁を高く上げよ

◆『九つの物語』(鈴木武樹)角川文庫/1969

・バナナ魚にはもってこいの日
・コネチカットのグラグラカカ父さん
・エスキモーとの戦争の直前に
・笑い男
・下のヨットのところで
・エズメのために──愛と背徳とをこめて
・美しき口に、緑なりわが目は
・ド・ドミエ=スミスの青青の時代
・テディ

1970年代のサリンジャー

『大工よ、屋根の梁を高く上げよ シーモア-序章-』(野崎孝・井上謙治)河出書房新社/1970、新潮文庫/1980

・大工よ、屋根の梁を高く上げよ(野崎孝)
・シーモア─序章─(井上謙治)

『倒錯の森』(鈴木武樹)角川文庫/1970

・ヴァリオーニ兄弟
・ある少女の思い出
・ブルー・メロディ
・倒錯の森

『若者たち』(鈴木武樹)角川文庫/1971

(初期短編物語群)
・若者たち
・エディに会いにいけよ
・こつはちゃんと
・途切れた物語の心
・ロウイス・タギトの長いお目見え
・ある歩兵にかんする個人的な覚書き
・当事者双方
・ソフト・ボイルド派の曹長
・週に一度ならどうってことないよ
・イレイヌ
・ウェストのぜんぜんない一九四一年の若い女

(グラドウォラ=コールフィールド物語群)
・マディスンはずれの微かな反乱
・最後の賜暇の最後の日
・フランスへ来た青年
・このサンドイッチ、マヨネーズがついていない
・一面識もない男
・ぼくはいかれてる

『バナナ魚日和』(沼澤洽治)講談社/1973

・バナナ魚日和
・コネティカットのひょこひょこウサギ
・対エスキモー戦開戦前夜
・笑い男
・小舟での出来事
・エズメに -愛と汚れをこめて
・我が人の口愛らしく目は緑
・ド・ドミエ=スミスの青の時代
・テディー

『ナイン・ストーリーズ』(野崎孝)新潮文庫/1974

・バナナフィッシュにうってつけの日
・コネティカットのひょこひょこおじさん
・対エスキモー戦争の前夜
・笑い男
・小舟のほとりで
・エズミに捧ぐ──愛と汚辱のうちに
・愛らしき口もと目は緑
・ド・ドーミエ=スミスの時代
・テディ

『九つの物語』(中川敏)集英社文庫/1977、集英社文庫/2007

・バナナフィッシュに最適の日
・コネチカットのよろめき叔父さん
・対エスキモー戦まぢか
・笑い男
・小舟のところで
・エズメのために──愛と惨めさをこめて
・愛らしき口もと目はみどり
・ド・ドーミエ=スミスの青青の時代
・テディー

『ハプワース16 一九二四』(原田敬一)荒地出版社/1977

・ハプワース16 一九二四

◆サリンジャー選集(別巻1)『ハプワース16、一九二四』(原田敬一)荒地出版社/1977、新装版1995

・ハプワース16、一九二四

◆世界の文学『ライ麦畑でつかまえて』(野崎孝)白水社/1979

・ライ麦畑でつかまえて

『フラニー/ズーイー』(高村勝治)講談社文庫/1979

・フラニー
・ズーイー

1980年代のサリンジャー

『九つの物語』(沼澤洽治)講談社文庫/1980

・バナナ魚日和
・コネティカットのひょこひょこウサギ
・対エスキモー戦開戦前夜
・笑い男
・小舟での出来事
・エズメに -愛と汚れをこめて
・我が人の口愛らしく目は緑
・ド・ドミエ=スミスの青の時代
・テディー

◆サリンジャー作品集1『若者たち』(鈴木武樹)東京白川書院/1981

(初期短編物語群)
・若者たち
・エディに会いにけよ
・こつはちゃんと
・途切れた物語の心
・ロウイス・タギトの長いお目見え
・ある歩兵にかんする個人的な覚書き
・当事者双方
・ソフト・ボイルド派の曹長
・週に一度ならどうってことないよ
・イレイヌ
・ウェストのぜんぜんない1941年の若い女

(グラドウォラ=コールフィールド物語群)
・マディスンはずれの微かな反乱
・最後の賜暇の最後の日
・フランスへ来た青年
・このサンドイッチ、マヨネーズがついていない
・一面識もない男
・ぼくはいかれてる

◆サリンジャー作品集2『倒錯の森』(鈴木武樹)東京白川書院/1981

・ヴァリオーニ兄弟
・ある少女の思い出
・ブルー・メロディー
・ 倒錯の森

◆サリンジャー作品集3『九つの物語』(鈴木武樹)東京白川書院/1981

・バナナ魚にはもってこいの日
・コネチカットのグラグラカカ父さん
・エスキモーとの戦争の直前に
・笑い男
・下のヨットのところで
・エズメのために -愛と背徳とをこめて
・美しき口に、緑なりわが目は
・ド・ドミエ=スミスの青の時代
・テディ

◆サリンジャー作品集4『フラニーとズーイ』(鈴木武樹)東京白川書院/1981

・フラニー
・ズーイ

◆サリンジャー作品集5『大工らよ、屋根の梁を高く上げよ』(鈴木武樹)東京白川書院/1981

・大工らよ、屋根の梁を高く上げよ

◆サリンジャー作品集6『一九二四年、ハプワースの16日目』(繁尾久・大塚アヤ子)東京白川書院/1981

・一九二四年(繁尾久)
・ハプワースの16日目(大塚アヤ子)

『ライ麦畑でつかまえて』(野崎孝)白水uブックス/1984、新装版/1985

・ライ麦畑でつかまえて

1990年代のサリンジャー

 

2000年代以降のサリンジャー

『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(村上春樹)白水社/2003、白水社ペーパーバック・エディション/2006

・キャッチャー・イン・ザ・ライ

『ナイン・ストーリーズ』(柴田元幸)ヴィレッジブックス/2009

・バナナフィッシュ日和
・コネチカットのアンクル・ウィギリー
・エスキモーとの戦争前夜
・笑い男
・ディンギーで
・エズメに -愛と悲惨をこめて
・可憐なる口もと緑なる君が瞳
・ド・ドーミエ=スミスの青の時代
・テディ

『フラニーとズーイ』(村上春樹)新潮文庫/2014

・フラニー
・ズーイ

『このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる/ハプワース16、1924年』(金原瑞人)新潮社/2018、新潮文庫/2024

・マディソン・アヴェニューのはずれでのささいな抵抗
・ぼくはちょっとおかしい
・最後の休暇の最後の日
・フランスにて
・このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる
・他人
・若者たち
・ロイス・タゲットのロングデビュー
・ハプワース16、1924年

『彼女の思い出/逆さまの森』(金原瑞人)新潮社/2022、新潮文庫/2024

・彼女の思い出
・ヴァリオニ兄弟
・おれの軍曹
・ボーイ・ミーツ・ガールが始まらない
・すぐに覚えます
・ふたりの問題
・新兵に関する個人的な覚書
・ブルー・メロディ
・逆さまの森

 

ABOUT ME
ますじ
バブル世代の文化系ビジネスマン。札幌を拠点に、チープ&レトロなカルチャーライフを満喫しています。