読書体験 庄野潤三「流れ藻」戦後を生きた男と女の物語 2021/02/11(木) みづほ 文化系スノッブ 「流れ藻」は、小木近雄を主人公とした物語である。 近雄は25歳の若者で、2つ年下の妻・照代と生まれたばかりの長女・好子と3人家族で暮らしている。 近雄の仕事は、千葉県木更津 …
読書体験 読売新聞「庄野潤三 静かなブーム」生誕100年を迎えて~現在も入手可能な庄野文学作品 2021/02/10(水) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三は、1921年2月9日生まれで、2021年は生誕100年に当たる。 誕生日前日の2月8日、読売新聞夕刊には「庄野潤三 静かなブ …
読書体験 庄野潤三「雉子の羽」高度経済成長期を描いた171の断片 2021/02/05(金) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三の「雉子の羽」は、「文学界」昭和41年12月号から昭和42年12月号まで連載された長編小説である。 本作品最大の特徴は、171 …
読書体験 庄野潤三『道」妻の不倫からアメリカの人種差別まで入った紀行集のような初期短篇集 2021/01/31(日) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三の「道」は、昭和37年に刊行された短編集である。 「この三年ほどの間に書いた作品からこの八篇を集めたが、「道」以外の七篇はすべ …
読書体験 庄野潤三「休みのあくる日」何気ない日常生活は、既に物語の始まりである 2021/01/17(日) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三は「何気ない日常生活を描く」作家だと言われる。 「何気ない日常生活」というのは、殺人事件が起きたり、妻が突然失踪したり、死んで …