音楽体験 ザ・フォーク・クルセダーズ「ライカはローリングストーン」は中高年の「お嫁賛歌」だった。 2024/02/18(日) 懐究堂主人 文化系スノッブ 大人になって好きになった曲に「ライカはローリングストーン」というのがある。 「ライカはローリングストーン」は、2002年(平成14年) …
音楽体験 友部正人「もう春だね」収録『URCシングルセレクション』第2回春一番コンサート実況録音。 2024/02/18(日) 懐究堂主人 文化系スノッブ 今回の青春ベストバイは、コンピレーションアルバム『URCシングルセレクション』です。 おすすめは、ずばり、友部正人の「もう春だね」。 …
読書体験 【深読み考察】カポーティ「ティファニーで朝食を」人生はいつだって旅行のようなものだ 2024/02/18(日) 懐究堂主人 文化系スノッブ トルーマン・カポーティ「ティファニーで朝食を」読了。 本作「ティファニーで朝食を」は、1958年(昭和33年)『エスクァイア』に発表さ …
読書体験 庄野潤三「自分の羽根」若き作家の人生哲学が感じられる第一随筆集 2024/02/18(日) 懐究堂主人 文化系スノッブ 庄野潤三「自分の羽根」読了。 本作「自分の羽根」は、1968年(昭和43年)2月に講談社から刊行された随筆集である。 この年、著 …
読書体験 川島勝「井伏鱒二─サヨナラダケガ人生」『群像』編集者による文壇回想録 2024/02/17(土) 懐究堂主人 文化系スノッブ 川島勝「井伏鱒二─サヨナラダケガ人生」読了。 本作「井伏鱒二─サヨナラダケガ人生」は、1994年(平成6年)9月1日に刊行された回想録であ …
読書体験 森田たま「石狩少女」生きづらさを抱える文学少女が描く故郷・札幌の青春時代 2024/02/15(木) 懐究堂主人 文化系スノッブ 森田たま「石狩少女」読了。 本作「石狩少女」は、1940年(昭和15年)7月に実業之日本社から刊行された長篇小説である。 この年 …
読書体験 小沼丹「山のある風景」信州追分にある横田瑞穂の別荘を舞台にした避暑地の物語。 2024/02/10(土) 懐究堂主人 文化系スノッブ 小沼丹「山のある風景」読了。 本作「山のある風景」は、1969年(昭和44年)6月『群像』に発表された短篇小説である。 この年、著者は5 …
読書体験 村上春樹「やがて哀しき外国語」プリンストンのスノッブな大学村から届いた愉快で真面目なエッセイ集 2024/02/04(日) 懐究堂主人 文化系スノッブ 村上春樹「やがて哀しき外国語」読了。 本作「やがて哀しき外国語」は、1992年(平成4年)8月から1993年(平成5年)11月まで『本 …
映画体験 シナリオブック「北の国から'87初恋」尾崎豊の信者も感動した横山めぐみの下着姿。 2024/02/03(土) 懐究堂主人 文化系スノッブ 今回の青春ベストバイは、『北の国から'87初恋』のシナリオブックです。 横山めぐみがヒロインで、尾崎豊の「I love you」が挿入 …
読書体験 トマス・ヒューズ「トム・ブラウンの学校生活」パブリックスクールとキリスト教が築く少年成長物語 2024/02/03(土) 懐究堂主人 文化系スノッブ トマス・ヒューズ「トム・ブラウンの学校生活」読了。 本作「トム・ブラウンの学校生活」は、1857年にイギリスで刊行された長篇小説である …
読書体験 『猪熊弦一郎のおもちゃ箱: やさしい線』自分だけの価値観を持ってシンプルに生きる 2025/08/01(金) 懐究堂主人 文化系スノッブ 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館監修『猪熊弦一郎のおもちゃ箱: やさしい線』読了。 本作『猪熊弦一郎のおもちゃ箱: やさしい線』は、2018 …
読書体験 沼田元気『ぼくの伯父さんの東京案内』生きにくい世の中を生き抜くためのガイドブック 2025/07/30(水) 懐究堂主人 文化系スノッブ 沼田元気『ぼくの伯父さんの東京案内』読了。 本作『ぼくの伯父さんの東京案内』は、2000年(平成12年)に求龍堂から刊行されたエッセイ …
読書体験 井伏鱒二「くるみが丘」高度経済成長のドヤ街で生きる人々のたくましさ 2025/07/26(土) 懐究堂主人 文化系スノッブ 井伏鱒二「くるみが丘」読了。 本作「くるみが丘」は、1966年(昭和41年)3月に文芸春秋から刊行された長篇小説である。 この年 …
読書体験 細野不二彦『うにばーしてぃBOYS』みんな一生懸命だったバブル時代の大学生たち 2025/07/22(火) 懐究堂主人 文化系スノッブ 細野不二彦『うにばーしてぃBOYS』読了。 本作『うにばーしてぃBOYS』は、1989年(平成元年)に小学館ビッグコミックスから刊行さ …
読書体験 ヘミングウェイ「老人と海」自分自身に誇りを持って生きていくことの難しさ 2025/07/21(月) 懐究堂主人 文化系スノッブ アーネスト・ヘミングウェイ「老人と海」読了。 本作「老人と海」は、1952年(昭和27年)9月にチャールズ・スクリブナーズ・サンズから …
読書体験 小沼丹『黒いハンカチ』若い女教師が活躍するほのぼの系連作短篇ミステリー 2025/07/20(日) 懐究堂主人 文化系スノッブ 小沼丹『黒いハンカチ』読了。 本作『黒いハンカチ』は、1958年(昭和33年)8月に三笠書房から刊行された連作短篇小説集である。 …
読書体験 重松静馬『重松日記』から井伏鱒二『黒い雨』盗作疑惑騒動を考察する 2025/07/17(木) 懐究堂主人 文化系スノッブ 井伏鱒二の名作『黒い雨』は、かつて、盗作疑惑に揺れたことがある。 今年は原爆投下から80年。 井伏鱒二の故郷にあるふくやま文学館 …
読書体験 喜多嶋隆『夏物語』忙しすぎる日常を忘れるための80年代ショート・ストーリー 2025/07/13(日) 懐究堂主人 文化系スノッブ 喜多嶋隆『夏物語』読了。 本作『夏物語』は、1989年(平成元年)9月に角川文庫から刊行された短篇小説集である。 この年、著者は …
読書体験 井伏鱒二「黒い雨」洗っても落ちない汚れは永遠に癒えることのない戦争の傷痕の象徴である 2025/07/12(土) 懐究堂主人 文化系スノッブ 井伏鱒二「黒い雨」読了。 本作「黒い雨」は、1966年(昭和41年)10月に新潮社から刊行された長篇小説である。 この年、著者は …
読書体験 カポーティ『草の竪琴』少年時代のイノセント・ストーリーとミステリアスな短篇小説 2025/07/05(土) 懐究堂主人 文化系スノッブ トルーマン・カポーティ『草の竪琴』読了。 本作『草の竪琴』は、2025年(令和7年)6月に新潮社から刊行された作品集である。 こ …
音楽体験 わたせせいぞう『僕のオールディーズはオールカラー』80年代的に昇華されたオールディーズ物語 2025/07/26(土) 懐究堂主人 文化系スノッブ バブル景気の頃、(一部界隈で)オールディーズが流行していた。 1950年代から1960年代にかけてのアメリカン・ポップス。 平岸 …
音楽体験 『東京エイティーズ』大学時代の元カノを引きずって生きるアラサー男子の自分探し 2025/07/16(水) 懐究堂主人 文化系スノッブ 『東京エイティーズ』は、80年代カルチャーを背景とした青春物語である。 特に、重要な要素と言えるのが、80年代前半のディスコ・ナンバー …
音楽体験 ザ・タイマーズ『LONG TIME AGO』80年目の原子爆弾ブルース 2025/07/14(月) 懐究堂主人 文化系スノッブ ザ・タイマーズの『LONG TIME AGO』は「原子爆弾ブルース」である。 そして、同時に、それは「原子力発電所ブルース」でもあった …
音楽体験 北海道の盆踊り大会は『子供盆おどり歌』に始まり『北海盆唄』に終わる 2025/07/13(日) 懐究堂主人 文化系スノッブ 北海道には、大きく二つの盆踊り歌がある。 大人用の『北海盆唄』と、子ども用の『子供盆おどり歌』である。 盆踊り歌の誕生には、北海 …
音楽体験 寺尾聰『Re-Cool Reflections』石原プロを勘当された80年代シティ・ポップ界の絶対王者が復活 2025/07/11(金) 懐究堂主人 文化系スノッブ 寺尾聰は、80年代シティ・ポップ界の絶対王者だ。 大ヒット曲「ルビーの指環」は、ザ・ベストテンで最多連続記録を樹立(12週連続1位)。 …
音楽体験 石原裕次郎「わが人生に悔いなし/北の旅人」肝臓がんとの闘病生活とハワイのレコーディング 2025/06/22(日) 懐究堂主人 文化系スノッブ 石原裕次郎が亡くなったとき、追悼盤と銘打ったシングルレコードが発売された。 1987年(昭和62年)8月のことである。 曲名は「 …
音楽体験 浜田省吾『PROMISED LAND』私立探偵スペンサーやサリンジャーとの関係を読み解く 2025/06/10(火) 懐究堂主人 文化系スノッブ 浜田省吾の名盤『PROMISED LAND 〜約束の地』(1982)は、アメリカ文学の影響を感じさせる。 『約束の地』というアルバムタ …
音楽体験 初夏の北大祭で「ブルーグラス・ミュージックとは何か?」を研究する 2025/06/08(日) 懐究堂主人 文化系スノッブ 北大祭は、北海道大学の学園祭である。 大学の学園祭なのに、札幌市民への定着度はすごい。 「ライラックまつり」「北大祭」「札幌まつ …
音楽体験 さっぽろライラックまつりの季節だからライラックを歌った札幌の歌を歌おう 2025/05/15(木) 懐究堂主人 文化系スノッブ 札幌は「ご当地ソング」の多い街である。 ご当地ソングとは、地域の風物詩を盛り込んで旅情を演出する歌のことで、昭和時代の歌謡曲に多く見ら …
音楽体験 『ボニータ! ボサノヴァ』カフェから始まったボサノヴァ・ブームの時代 2025/05/11(日) 懐究堂主人 文化系スノッブ 2000年代の日本で、ちょっとしたボサノヴァ・ブームがあった。 震源地は、オシャレなカフェだったような気がする。 1990年代か …
生活体験 ハルク・ホーガン『わが人生の転落』80年代のアメリカン・ドリームという偶像 2025/07/27(日) 懐究堂主人 文化系スノッブ ハルク・ホーガンの訃報が伝えられた。 ハルク・ホーガンさん(米プロレスラー)AP通信によると、24日、米南部フロリダ州で死去。71 …
生活体験 北海道の渓流釣りは「ヤマベ釣り」に始まり「ヤマベ釣り」に終わる 2025/07/25(金) 懐究堂主人 文化系スノッブ 北海道で渓流釣りと言えば「ヤマベ釣り」のことを意味する。 少なくとも、そういう時代があった。 ヤマベ釣りは、北海道の歴史を語る文 …
生活体験 都会の夏を快適に過ごす「ビルケンシュトック」のサンダル・ライフ 2025/07/09(水) 懐究堂主人 文化系スノッブ 街履きできるサンダルなら、ビルケンシュトックの「アリゾナ」がいい。 理由は、長時間歩き続けても疲れないから。 とことん日常履きで …
生活体験 ジムニー 1300 シエラ『新型エルク』が活躍した1990年代のRVブームを振り返る 2025/07/07(月) 懐究堂主人 文化系スノッブ 1990年代は、RVブームの時代だった。 ジムニー・シエラの限定車「エルク」が発売されたのも、そんなRVブームの時代である。 エ …
生活体験 年間300冊読む読書家が毎日愛用している最強の読書グッズ「三種の神器」 2025/06/14(土) 懐究堂主人 文化系スノッブ 読書好きにとって、読書は趣味ではない。 食べることや眠ることと同じように、読書とは生きることなのだ。 快適な読書ライフを過ごすた …
生活体験 『クウネル(vol.39)』函館の食文化──朝いかの行商といか刺しの朝食 2025/06/13(金) 懐究堂主人 文化系スノッブ スルメイカ(真いか)は、函館の夏の風物詩だ。 「函館の朝は、いか刺しから始まる」とまで言われた時代。 そんな食文化も、今や昔のも …
生活体験 「神薬」のガラス瓶コレクション──群青色の小さな壜に失われた時代がある 2025/06/12(木) 懐究堂主人 文化系スノッブ 庄司太一の『びんだま飛ばそ』(1997)が出たころ、古いガラス瓶を集めるのが、ちょっとしたブームになった。 ガラス瓶と言っても、一升瓶 …
生活体験 円山で発見したオールド東陶のカップ&ソーサは札幌グランドホテル開業当時の食器か? 2025/06/08(日) 懐究堂主人 文化系スノッブ ヴィンテージのカップ&ソーサといえば、オールド・ノリタケ(日本陶器)が超有名だが、モダンなデザインに関しては東洋陶器も負けていない。 …
生活体験 森田たま生誕地の文学碑と大正モダンな洋館「土屋邸」と玉翠園の「雪萌えパフェ」 2025/06/07(土) 懐究堂主人 文化系スノッブ 2025年(令和7年)3月、中公文庫から、森田たまの『随筆 ふるさとの味』が刊行された。 森田たまは、札幌出身の女流作家である。 …
生活体験 ファイヤーキングのマグカップ「スタアバックス珈琲」昭和レトロとアメリカ文化との融合 2025/06/07(土) 懐究堂主人 文化系スノッブ 多くのコレクターがいることで知られる「Fire-King」(ファイヤーキング)の生産がアメリカで終了したのは、1986年(昭和61年)のこと …