旧・文芸スノッブ トマス・ヒューズ「トム・ブラウンの学校生活」を少年少女世界の名作文学で読む 2021/03/14(日) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三「エイヴォン記」の中で、近所の清水さんからエイヴォンという名前の薔薇の花をもらった庄野さんが、妻に向かって、こう話す場面がある。 …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「さくらんぼジャム」"フーちゃん3部作"完結編 2021/03/14(日) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三の長編小説「さくらんぼジャム」読了。 まずは「あとがき」から。 『さくらんぼジャム』は、「文学界」1992年11月号から1 …
旧・文芸スノッブ 饗庭孝男「想像力の風景」~庄野潤三の「生の懐しさ」を読み解く 2021/03/13(土) みづほ 文化系スノッブ 饗庭孝男「想像力の風景」読了。 饗庭孝男(あえばたかお)は、1930年生まれの文芸評論家で、2017年に亡くなっている(87歳だった) …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「前途」戦時を生きる文学青年たちの青春群像 2021/03/12(金) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三の長編小説「前途」読了。 あとがきがないので、帯文を読んでみる。 学徒出陣を目前にした青春—苛烈な<前途>を予 …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「雷鳴」紙一重で隣り合っている生と死の不思議 2021/03/07(日) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三の中編小説「雷鳴」読了。 「雷鳴」は、昭和37年「文学界」6月号に掲載され、作品集『鳥』(講談社、1964年)に収録された作品 …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「日ざかり」人間観察のセブン・ストーリーズ 2021/03/07(日) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三の短編小説「日ざかり」読了。 「日ざかり」は、昭和37年「新潮」8月号に掲載され、作品集『鳥』(講談社、1964年)に収録され …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「屋根」戦前戦後を生きた馬喰を通して描かれる人間の魅力 2021/03/07(日) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三の長篇小説「屋根」読了。 初出は「新潮」で、「屋根」が昭和45年8月号、「父と子」が昭和45年12月号、「村の道」が昭和46年 …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「薪小屋」旧街道筋の宿場町で生きる宿屋の主人 2021/03/06(土) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三の短編小説「薪小屋」読了。 「薪小屋」は、昭和37年「群像」7月号に掲載され、作品集『鳥』(講談社、1964年)に収録された作 …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「鳥」5人家族に忍び寄る死の影 2021/03/06(土) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三の中編小説「鳥」読了。 「鳥」は、昭和38年「群像」7月号に掲載され、作品集『鳥』(講談社、1964年)に表題作として収録された作品である。 庄野さんは、和子と明夫 …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「浮き灯台」人間というちっぽけな存在 2021/02/26(金) みづほ 文化系スノッブ ついていない、不運な男がいる。 妻子は病弱で、実家との折り合いも悪く、多額の借金を背負いながら、仕事もうまくいかない。 借金を背負った原因は実の兄で、そのために男は実の母親 …
読書 『中央線随筆傑作選』中央線風土記あるいは中央線紀行文学(散歩文学)としてのアンソロジー 2024/10/21(月) みづほ 文化系スノッブ 南陀楼綾繁「中央線随筆傑作選」読了。 本作『中央線随筆傑作選』は、2024年(令和6年)9月に中公文庫から刊行されたアンソロジーである …
読書 夏目漱石「三四郎」誰もがストレイ・シープだった時代の新しいヒロイン像・里見美禰子の鮮烈デビュー 2024/10/20(日) みづほ 文化系スノッブ 夏目漱石「三四郎」読了。 本作「三四郎」は、1909年(明治42年)5月に春陽堂から刊行された長篇小説である。 この年、著者は4 …
読書 釧路湿原のイトウ釣りブームを招いた『釣りキチ三平』イトウはどうして幻の魚となったのか? 2024/10/19(土) みづほ 文化系スノッブ 久しぶりに『釣りキチ三平』を読んだ。 いちばんおもしろいのは、やはり、北海道(釧路湿原)を舞台としたイトウ釣りの話(講談社コミックスで …
読書 井伏鱒二「おこまさん」甲府のバスガールが主人公の戦前少女小説が岩波少年文庫で読めるって知ってました? 2024/10/15(火) みづほ 文化系スノッブ 井伏鱒二「おこまさん」読了。 本作「おこまさん」は、1941年(昭和16年)6月に輝文館から刊行された『おこまさん』に収録された短篇小 …
読書 トルストイ「戦争と平和」生きることの難しさを乗り越えた若者たちの再生物語 2024/10/13(日) みづほ 文化系スノッブ レフ・トルストイ「戦争と平和」読了。 本作『戦争と平和』(全六巻)は、1867年(慶応3年)から1869年(明治2年)にかけて刊行され …
読書 庄野文学のアイドル「フーちゃん」は、長女(夏子)の再来だったのか? 2024/10/13(日) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三には「フーちゃん三部作」と呼ばれる作品がある。 初めての孫娘(フーちゃん)を主人公とする作品群のことだ。 庄野潤三の家族 …
読書 平中悠一「アーリィ・オータム」オリーブ少女に恋をしたシティボーイの渋谷系青春文学 2024/10/12(土) みづほ 文化系スノッブ 平中悠一「Early Autumn(アーリィ・オータム)」読了。 本作「アーリィ・オータム」は、1986年(昭和60年)9月に河出書房 …
読書 P+D BOOKSで甦る昭和の名作短篇集『銀色の鈴』は小沼丹デビューの最適解 2024/10/05(土) みづほ 文化系スノッブ 小沼丹『銀色の鈴』読了。 本作『銀色の鈴』は、1971年(昭和46年)5月に講談社から刊行された短篇小説集である。 この年、著者 …
読書 『雨月物語』の世界観をナンセンス・ギャグに昇華する『がきデカ』的宇宙のすごさ 2024/10/04(金) みづほ 文化系スノッブ 山上たつひこ『がきデカ』第4巻読了。 本作『がきデカ』は、1974年(昭和49年)から1980年(昭和55年)まで『週刊少年チャンピオ …
読書 映画『バブルへGO!!』でゴージャズなバブル文化とへそ出しルックの平成レトロを同時に楽しもう 2024/09/28(土) みづほ 文化系スノッブ 泡江剛「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」読了。 本作「バブルへGO!!」は、2007年(平成19年)1月に刊行されたノベライ …
音楽 ミッシャ・エルマン『クライスラー愛奏曲集』クライスラーの名曲をエルマンのヴァイオリンで聴く豪華コラボ 2024/10/21(月) みづほ 文化系スノッブ ミッシャ・エルマン『クライスラー愛奏曲集』。 クライスラーの名曲を、エルマンの演奏で聴くことができる。 ミッシャ・エルマンの初来日 …
音楽 1969年の新宿西口地下広場に燃えた東京フォークゲリラについて語るときにバブル世代の我々の語ること 2024/10/15(火) みづほ 文化系スノッブ 『1969新宿西口地下広場』という映画を観た。 1969年(昭和44年)の夏、新宿西口の地下広場に登場した「フォークゲリラ」を追った、 …
音楽 竹内まりやの名曲「駅」に隠されていたのは、元カレへの応援メッセージだった!? 2024/10/11(金) みづほ 文化系スノッブ NHKの『The Covers』の「竹内まりやナイト!~デビュー45周年スペシャル~」で、クレイジーケンバンドが「駅」をカバーしているのを聴 …
音楽 いなむら一志「ゴキゲン曜日はいつも」~土曜日の朝は『遊々アウトドア』で始まった90年代 2024/10/08(火) みづほ 文化系スノッブ 90年代のアウトドアブームの時代、北海道でいちばん人気があったのが、フォークシンガーのいなむら一志だろう。 なにしろ、いなむらさんは、 …
音楽 ベスト盤『ザ・シングルズ -55th Anniv. All Time Best-』で振り返るブレッド&バターの歴史 2024/09/22(日) みづほ 文化系スノッブ ブレッド&バターのデビュー55周年を記念するベストアルバム『ザ・シングルズ -55th Anniv. All Time Best-』が発売さ …
音楽 デフォルメされた良質の青春『Eternal Best』で読み解く菊池桃子シティポップの歌詞世界 2024/09/21(土) みづほ 文化系スノッブ 菊池桃子のデビュー40周年記念ベストアルバム 『Eternal Best』が発売された。 「eternal」には「永遠の」という意味が …
音楽 ブレッド&バター『君がいた夏 (セイラリエス)』充実していた青春の延長線上で生き続ける大人たちに送るメッセージ 2024/09/08(日) みづほ 文化系スノッブ ブレッド&バターのシングル・コレクションが発売されるらしい(既に予約済みですが)。 デビューから55年記念ということで、ブレバタも、す …
音楽 浜田省吾「君がいるところが My sweet home」東京になじめず落ちこんでいた橘いずみを励ましたとき 2024/06/05(水) みづほ 文化系スノッブ 浜田省吾「君がいるところが My sweet home」は、1996年(平成8年)11月に発売されたアルバム『青空の扉 〜THE DOOR …
音楽 エコーズ「メモリアル・パークのチャーリー・ブラウン」SNSに溢れる<僕らの失望と警告> 2024/06/03(月) みづほ 文化系スノッブ 「メモリアル・パークのチャーリー・ブラウン」は、1986年(昭和61年)6月に発売されたエコーズのセカンド・アルバム『HEART EDGE』 …
音楽 原田知世『Summer breeze』懐かしくて新しいオシャレで夏向きの洋楽カバーアルバム 2024/05/18(土) みづほ 文化系スノッブ 夏の夜にお勧めのアルバムが、原田知世の『Summer breeze』。 1970年代の洋楽カバー・アルバムで、リゾート感たっぷり。 …
雑貨 チープなのにアーティスティック!オールドなトイデジ「デジタルハリネズミ」で撮った写真はなぜか懐かしい 2024/10/20(日) みづほ 文化系スノッブ デジタルハリネズミ2(トリプルプラス)を持って、街に出た。 懐かしいトイデジで撮る街は、どこか懐かしい感じがした。 110トイカメラ …
雑貨 ION AUDIOの初心者向け1万円レコードプレーヤー『Archive LP』の簡単な使い方 2024/10/15(火) みづほ 文化系スノッブ ブックオフからオリジナルのレコードプレーヤーが発売される。 エントリークラスのレコードプレーヤーの世界が、ますます充実しているらしい。 …
雑貨 日本コロムビアの蓄音機型ステレオシステムで味わうラッパ・スピーカーの魅力 2024/10/05(土) みづほ 文化系スノッブ 小沼丹の短編小説「小径」に、古い蓄音機が出てくる。 伯母のところには古い蓄音器があって、古ぼけた布張のレコオド・ケエスにレコオドが …
雑貨 昭和のセクシー系女性ヌード「お風呂こけし」には、戦後日本の暗い影が漂っている 2024/09/29(日) みづほ 文化系スノッブ 昭和の時代、秋の旅行といえば温泉地が定番だった。 北海道では「観楓会(かんぷうかい)」と称して、温泉旅館で宴会を楽しむ社員旅行も珍しく …
雑貨 昭和初期のモダンボーイが愛用したロイド眼鏡は、多くの文学作品にも登場している 2024/09/08(日) みづほ 文化系スノッブ セルロイドを素材とする丸縁眼鏡を、俗に「ロイド眼鏡」と呼ぶ。 昭和初期のトレンド・アイテムで、「モダン・ボーイ」と呼ばれるオシャレ男子 …
雑貨 昭和レトロなスピッツ人形は、宇山あゆみ的な昭和メルヘンの匂いがする。 2024/02/18(日) みづほ 文化系スノッブ 今回の青春ベストバイは、昭和レトロなスピッツ人形です。 昭和30年代、飼い犬として全国でブームとなったスピッツ。 犬のマスコット …
雑貨 昭和の修学旅行で活躍したハーフサイズカメラ「オリンパスペンEE-3」 2024/02/18(日) みづほ 文化系スノッブ 今回の青春ベストバイは、オリンパス・ペンです。 小学生でも安心して使うことのできたハーフサイズカメラ。 2000年代のカメラブー …
雑貨 覚えていますか?中島みゆきと吉岡秀隆がコラボした「たくぎん」のテレビCMがあったことを。 2024/01/01(月) みづほ 文化系スノッブ たくぎんのテレビCMで、中島みゆきの曲が流れていました。 画面に登場しているのは、俳優の吉岡秀隆さん。 あの頃、たくぎんはまだ元 …
雑貨 レビュー。旅行ミニマリストおすすめの小さな財布「無印良品 ポリエステルトラベル用ウォレット」 2023/10/24(火) みづほ 文化系スノッブ 旅行や出張に活躍する小さな財布。 僕は、無印良品の「ポリエステルトラベル用ウォレット」を愛用しています。 旅行ミニマリストおすすめの逸品 …
雑貨 フェリージ「IDケース」大丸セールの20パーセントオフで購入 2023/07/02(日) みづほ 文化系スノッブ 大丸のセールでフェリージも20パーセントオフ。 この機会に、フェリージのIDケースを購入した。 定期券を入れて使う予定。 ID …