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オシャレでエモい!ボブ・グリーンの80年代アメリカン・コラム

流行りのライトノベルには飽きたけれど、名作文学はハードル高すぎ、、、

そんな方におすすめなのが、1980年代の日本で大ブームとなったボブ・グリーンのアメリカン・コラムです。

オシャレでエモいボブ・グリーンのコラムで、ハート・ウォーミングな体験をしてみませんか?

今回は、1980年代に日本で発売されたボブ・グリーンのコラム集を全カタログご紹介します。

ボブ・グリーンとは?

ボブ・グリーンは、アメリカのコラムニストです。

1947年(昭和22年)生まれの現在76歳(2023年)。

村上春樹さんが1949年(昭和24年)生まれの74歳なので、ほぼ同世代ということになりますね。

日本で最初に発売されたコラム集『アメリカン・ビート』によると、ボブ・グリーンは、オハイオ州コロンバスの生まれ。

高校時代から新聞部に籍を置き、ノース・ウェスタン大学当時には『シカゴ・トリビューン』の非常勤通信員を務め、大学卒業後は『シカゴ・サン・タイムズ』に入社。

23歳でアメリカのジャーナリストの夢、コラムニストになりました。

『シカゴ・トリビューン』に移籍した後も、全米に人気コラムを発信しています。

ボブ・グリーンのコラム集は、1980年代の日本でも、各出版社が翻訳権を争うほど、爆発的なブームとなりました。

コラムニストとは?

ところで、コラムニストって、どんな職業なんでしょうか?

アメリカでは、新聞や雑誌、週刊誌などにコラムを発表して生計を立てているコラムニストという職業があって、特に全米1750社の新聞を主な市場とする新聞コラムは、当時「2億ドル産業」と呼ばれるほど、大規模なものでした。

コラムの売買には、日本の通信社に相当するシンジケートが200社も介在し、販路の拡張と人気コラムニストのスカウトに競い合っています。

コラムの分野は、政治、経済、人種問題、教育、宗教、家庭、セックス、医学、スポーツ、美容、園芸、オーディオ、ペット、自動車、日曜大工、旅行、ワイン、グルメなど、とにかく、あらゆる分野を網羅しています。

原稿料は、配信・掲載される新聞の数に比例して上昇する仕組みとなっており、一本のコラムが全米へ配信される人気コラムニストの収入は、かなり莫大なものであると推測されます。

アメリカの新聞コラムの字数は、平均して700語~800語程度で、ほどほどの情報に、ほどほどのオピニオンを盛り込み、その上で絶対にユーモアかウィットで味付けしなければならないと言われています。

無味乾燥な日本の新聞コラム(「天声人語」みたいやつ)とは、全然違いますね。

アメリカの新聞コラムは、時に、政治の権力者にも大きな影響を与えます。

人気の大統領ジョン・F・ケネディは、コラムニスト<アーサー・クロック>の書くコラムに、いつも緊張していたという伝説もあるほど。

日本の新聞コラムが匿名であるのと違って、アメリカの新聞コラムは署名入りが原則なので、コラムの持つ重みというものが、きっと異なっているのだろうと思います。

なぜ、ボブ・グリーンのコラムは、日本でバズったのか?

1980年代にアメリカン・コラムの翻訳家として活動した新庄哲夫さんは、ボブ・グリーンを筆頭とするシカゴ派コラムニストたちを、次のように紹介しています。

シカゴ派は世相、市井の出来事、身辺雑事をユーモラスに、また心優しく描くことから人生観照派とも呼ばれている。おそらく日本の読者にもっともアピールするコラムニストたちといえるかもしれない。(ラッセル・ベイカー「怒る楽しみ」解説)

ちなみに、シカゴ派と呼ばれるコラムニストには、ボブ・グリーンのほか、マイク・ロイコなどがいますが、ボブ・グリーンのコラムの特徴は、街で生きる人々の人生に優しく寄り添っていることです。

コラムというと、しかめつらしい社会批評を思い浮かべますが、ボブのコラムは、もっと人間的であり、もっと文学的なものでした。

人生のちょっとしたすれ違い、神様のイタズラ、運命の皮肉。

そんなものが、ボブ・グリーンのコラムの大きなテーマだったのです。

だからこそ、1980年代の日本において、ボブ・グリーンのコラム集は、村上春樹の小説と同じような感覚で、特に若い世代から強く支持されたんでしょうね。

ボブ・グリーンのコラム集を全カタログ紹介

今回は、日本で発売されたボブ・グリーンのコラム集を、すべてご紹介したいと思います。

ボブ・グリーンのコラム集は、とても人気があったので、複数の出版社が競い合うように、これを出版していました。

いずれのコラム集も、翻訳者がセレクトした日本版オリジナルとなっていて、作品も決して年代順に収録されているとは言えません。

ここでは、日本での発売順に、ボブの作品集を紹介していくことにしましょう。

アメリカン・ビート(河出書房新社)

1985年(昭和60年)に発売された『アメリカン・ビート』です。

翻訳は井上一馬。

アメリカを代表する気鋭のコラムニストが物語る数々の人生のドラマ──ピート・ハミルも絶賛! USAスケッチブック。失脚直後のニクソン、大量殺人者スペック、ビートルズ、ヒュー・ヘフナー、クリスティ・マクニコル、初恋の人、自分は癌だと告げる若い女性、野球少年、仕事のこと…心に響くコラム34篇。(単行本の帯より)

「思い出の指輪買います」「シナトラ・ジュニア」「父が退職した日」「ジョン・レノンが死んだ夜」「一九八六年の真実」「不良少女J・C」「残念ながら出版できません」など、全34篇を収録。

ロンシュタットの曲がつづいていた。『いつになったら愛されるのかしら』『悪いあなた』『タイム・ヒールズ』。そこにいた女たちのなかで唯一結婚しているザハヴァがいった。「結婚もそれなりに楽しいわよ。でもひとりでいるのも、またそれなりに楽しいんじゃないかしら」(ボブ・グリーン「サムシング・ブルー」井上一馬・訳)

日本で初めて出版されたボブ・グリーンのコラム集です。

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アメリカン・ビート2(河出書房新社)

1986年(昭和61年)に発売された『アメリカン・ビート2』です。

翻訳は井上一馬。

アメリカを代表する気鋭のコラムニスト、ボブ・グリーンの一級品「アメリカン・ビート」のpart2。ボブ・グリーンのコラムを読む喜びと感動を再び!(文庫本の背表紙より)

「十五歳」「キャシーの堕胎」「ビジネス・ランチ」「人生のナレーター」「忘れられた雑誌」「ペイパー・ボーイ」「エルヴィス・プレスリーが死んだ日」「ヴィデオ・デート・サーヴィス」「彼は浮浪者なんかじゃない」など、全30篇を収録。

孤独は現代のアメリカ最大の病いである。老若男女、貧富の差を問わず、孤独は、ほかの病いとは比べものにならないほど人びとの生活のなかに忍び込んでいる。人はこの苦悩を恥だと思う。たいていのことなら喜んで認めるが、孤独だけは口が裂けても認めようとしない。(ボブ・グリーン「夜の電話」井上一馬・訳)

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チーズバーガーズ(文藝春秋)

1986年(昭和61年)に発売された『チーズバーガーズ』です。

翻訳は井上一馬。

一日の終りに、友達に電話して、今日だれに会ったと思う?と語りかけるような、ボブ・グリーンの最新ベスト31篇。(単行本の帯より)

「アラモの砦」「ビートルズのベッドシーツ」「ボーリング場の女たち」「プラチナ・カード」「クロゼットの女」「イッピー対ヤッピー」「アリス・クーパー」「キャンパスのヒーロー」「中年になった心境」「メリル・ストリープ」など、全31篇を収録。

三十七階下では、マンハッタンの街を車がゆっくりと進んでいく。ギフォードはふたつめのオレオ・クッキーを食べた。「いいかね、私がそのことをくよくよ考えていると思われては困る」と彼はいった。(ボブ・グリーン「クォーターバック」井上一馬・訳)

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アメリカン・タイム(集英社)

1988年(昭和63年)に発売された『アメリカン・タイム』です。

翻訳は菊谷匡祐。

ボブ・グリーンが届けてくれたアメリカの優しい時間。”今を生きる”ボクたちのコラム。感動が海を越えて、心に響く。(単行本の帯より)

「スプリングスティーン現象」や「マドンナ、大嫌い」「プレスリーは永遠」「N・メイラーとプレスリー」「わが街デトロイト」「思い出の指輪」「レイプの傷」「ミス・アメリカ」「元気の出るオッパイ」「ドラッグ雑誌」など、全45篇を収録。

「何が起こったのか、わたし、いまでも信じられないわ」と彼女はいった。「スーパーマーケットへ行くでしょ、するとたくさんの雑誌の表紙から、わたしがわたしに微笑みかけてくるんですもの……」(ボブ・グリーン「全米のアイドル」菊谷匡祐・訳)

日本のボブ・グリーン・マニアのマスター・ピーセスです。

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アメリカン・ドリーム(集英社)

1989年(平成元年)に発売された『アメリカン・ドリーム』です。

翻訳は菊谷匡祐。

ボブ・グリーンが再び届けてくれた、アメリカの”夢のような時間”。揺れ動く感情をボクらは読む……ボブのコラムを読む。(単行本の帯より)

「ナゾのハム・ファイターズ」「朝日新聞社訪問」「ヒロシマを考える」「未来都市東京」「ロックスターの老後」「ゴッホよりビートルズ」「プレスリーは生きている」「マイアミ・バイス再生法」など、全45篇を収録。

「最近、小生、ニッポン・ハム・ファイターズなる名の、日本のプロ野球チームがあることを知りました」とウェルシュはいっている。「その名前が、頭から離れません。”ハム・ファイターズ”とはなんのことか? なぜ野球チームが”ハム・ファイターズ”などと呼ばれているのだろうか?」(ボブ・グリーン「ナゾのハム・ファイターズ」菊谷匡祐・訳)

日本でのボブ・グリーン人気を反映してか、日本ネタが多くなっています。

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街角の詩(NTT出版)

1989年(平成元年)に発売された『街角の詩』です。

翻訳は香山千加子。

気鋭コラムニスト、青春の出世作! シカゴの街で出会った普段着の人びと。そのさりげない人生が、なぜか心に残る。(単行本の帯より)

「ローリング・ストーンズが忘れた男」「ワイマンとウルフ」「ジャック・ベニー」「スピレーン」「ファッツ」「ウッドワードとバーンスタイン」「ディマジオ」「左目売ります」「ミス・アメリカを探せ」「質屋のクリスマス」「洗い場の大晦日」など、全45篇を収録。

「彼は自分一人で家を建てることができた。散髪もできたし、牛をバラすことだってできた。しかし、私が父から受けついだのは天才的な職人の技ではなく、飽くなき読書欲だった」彼は二、三秒おきにページから顔をあげ、僕たちがちゃんと聞いているか確かめた。(ボブ・グリーン「本屋の魂」香山千加子・訳)

個人的に好きな作品が多いコラム集です。

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アメリカン・ヒーロー(集英社)

1990年(平成2年)に発売された『アメリカン・ヒーロー』です。

翻訳は菊谷匡祐。

ボブ・グリーンがアメリカからまた新しいヒーローたちを語ってくれる。90年代のコラムを読む。誰よりも好きなボブのコラムを読む。(単行本の帯より)

「ありがとう、ブライアン」「ボン・ジョヴィは大物」「ホフマンの演技力」「コスナーは噂の的」「エルビスのこと、再び」「ピート・ローズ騒動」「恐怖のターミネーター」「公式ロックン・ロール曲」「ハートランドに生まれ育って」「エイモス先生に捧げる」など、全45篇収録。

夜になってしばらくすると、彼女はお腹がすいたと言い出した。『バーガー・シェフ』がいいと言う。『バーガー・シェフ』のハンバーガーは、記憶をたどってみると、確か『バーガー・キング』や『マクドナルド』のよりもピリッとくるソースを使っていた。(ボブ・グリーン「歴史的な、あの日」菊谷匡祐・訳)

集英社のボブ・グリーン・コラム集第3弾でした。

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チーズバーガーズ2(文藝春秋)

1990年(平成2年)に発売された『チーズバーガーズ2』です。

翻訳は井上一馬。

現代人の心もようと生きる表情をスナップ写真に撮りつづけるアメリカのコラムニスト、ボブ・グリーンの新しいコラム集です。本書の編集者である飯沼康司さんは、全作『チーズバーガーズ』よりもこちらのほうが面白いといっています。(訳者あとがきより)

「故郷の町を遠く離れて」「ジェシカ・ラング」「カレンダーに賭けた人生」「エイズ」「悪魔の生贄」「ヤッピーの命名者」「ウォーターベッド」「ワーカホリック」「ヴェトナムから帰ってきた男たち」など、全31篇を収録。

「でもね、残念ながらいまのわたしにいえることは、当時自分がどういう気持ちだったのかぜんぜん覚えてないっていうことだけなの。だってもう二十三年も前のことなのよ。けど、わたし、いつもこう思ってるの。そのときどきで人間はなるようになるんだって」(ボブ・グリーン「ベヴ」井上一馬・訳)

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アメリカン・スタイル(集英社)

1991年(平成3年)に発売された『アメリカン・スタイル』です。

翻訳は菊谷匡祐。

アメリカから届いた最新コラム。驚き、喜び、怒り、悩み、悲しむ、すべてが、ボブ・グリーンのスタイルだ。新しい時代のコラム……心待ちしていたボブのコラムを読む。(単行本の帯より)

「キャロル・キングからの手紙」「亡きスティービーに捧ぐ」「ヘビメタの根性と意地」「いまさらながら、ストーンズは凄い」「ランバダは流行らない」「新アメリカン・リクルート」「ニューヨークはもうおしまい」「ケネディ・ジュニア不合格」「逞しいジャック・ニクラウス」「クラーク・バーよ、もう一度」「趣味はリップ・プリントの収集」「渦中のハンバーガー論争」など、全45篇を収録。

人生とはそういうものだ。その途上でいつも分岐点が待ち構えていて、どちらに進むか選ぶのは、必ずしも自分の自由にならない。それがロックン・ローラーの身に起こると、いっそう複雑な思いがする。なぜなら、彼らはいつまでも少年の世界に住んでいて、人生の永遠の謎などには無縁のはずなのだから。(ボブ・グリーン「ふたりのロニー」菊谷匡祐・訳)

集英社のボブ・グリーン・コラム集第4弾でした。

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まとめ

いかがでしたか?

こうして年代順に振り返ってみると、ボブ・グリーンのコラム集は、バブル期の日本でブームとなっていることがよく分かりますね。

バブル・カルチャーの一端を担ったアメリカ文学、それが、ボブ・グリーンのコラムという存在だったのかもしれません。

ボブのコラム集は、当時の日本でめちゃくちゃ売れたので、今でもブックオフでは100円から見つけることができます(オンラインなら200円くらい)。

日本が元気だった時代のアメリカン・コラムで、ちょっと日常を逃避してみてはいかがでしょうか。

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