文学鑑賞 中城ふみ子「乳房喪失」傷だらけの20代を詠った女流歌人の悲鳴 2022/10/28(金) みづほ 文化系スノッブ 中城ふみ子「乳房喪失」読了。 本書「乳房喪失」は、1954年(昭和29年)に刊行された、中城ふみ子の処女歌集である。 乳房を切除した女性の …
文学鑑賞 小沼丹「黒と白の猫」最愛の妻を突然に亡くした男の不器用な悲しみ 2022/10/26(水) みづほ 文化系スノッブ 小沼丹「黒と白の猫」読了。 本作「黒と白の猫」は、「世界」1964年(昭和39年)5月号に発表された短編小説である。 作品集では『懐中時 …
文学鑑賞 新保祐司「ハリネズミの耳」クラシックを文学で語る音楽エッセイ集 2022/10/24(月) みづほ 文化系スノッブ 新保祐司「ハリネズミの耳——音楽随想」読了。 本書「ハリネズミの耳」は、2006年(平成18年)から2011年(平成23年)にかけて、月刊 …
文学鑑賞 福原麟太郎「諸国の旅」戦前戦後の旅情溢れる海外旅行エッセイ集 2022/10/23(日) みづほ 文化系スノッブ 福原麟太郎「諸国の旅」読了。 本作「諸国の旅」は、1962年(昭和36年)に三月書房から刊行された随筆集である。 庄野潤三も、福原林太郎の …
文学鑑賞 本の帯をきれいな状態で保存する方法はグラシン紙で包んでしまうこと 2022/10/23(日) みづほ 文化系スノッブ ブックオフの文庫棚を眺めていたら、本に帯のないことに気がついた。 すべての文庫本には、きれいに帯がないところを見ると、帯を外して売るという …
文学鑑賞 小沼丹「古い画の家」大寺さんもの<幻の第0作>収録の推理短篇集 2022/10/23(日) みづほ 文化系スノッブ 中公文庫から、小沼丹の新しい作品集『古い画の家』が刊行された。 今年(2022年)になって小沼丹の著作が出るのは、4月にみすず書房から …
文学鑑賞 山本周五郎「寝ぼけ署長」貧民街の人々に寄り添ったミステリー小説 2022/10/22(土) みづほ 文化系スノッブ 山本周五郎「寝ぼけ署長」読了。 本作「寝ぼけ署長」は、1946年(昭和21年12月)から「新青年」に連載されたミステリー小説である。 …
文学鑑賞 辻真先「旅は道づれ湯はなさけ」鉄道と温泉で綴る80年代の湯煙紀行 2022/10/19(水) みづほ 文化系スノッブ 辻真先「旅は道づれ湯はなさけ」読了。 本作「旅は道づれ湯はなさけ」は、1989年(平成元年)5月に徳間文庫から刊行された旅行エッセイ集であ …
文学鑑賞 富田常雄「姿三四郎(天の巻)」恋愛を捨て柔道を選んだ男の青春物語 2022/10/17(月) みづほ 文化系スノッブ 富田常雄「姿三四郎(天の巻)」読了。 本作「姿三四郎」は、1943年(昭和18年)に錦城出版社から刊行された長編柔道小説である。 明 …
文学鑑賞 石坂洋次郎「記憶の旅の中で」軽井沢のゴルフや文壇交流などの随想集 2022/10/15(土) みづほ 文化系スノッブ 石坂洋次郎「記憶の旅の中で」読了。 本作「記憶の旅の中で」は、1971年(昭和46年)4月に刊行された随想集である。 軽井沢のゴルフ仲間た …