文学鑑賞 【名作解説】安岡章太郎「サアカスの馬」残念な少年に勇気を与えてくれたもの 2022/09/10(土) みづほ 文化系スノッブ 安岡章太郎「サアカスの馬」読了。 本作「サアカスの馬」は、1955年(昭和30年)の「新潮」に発表された短篇小説である。 残念な少年 …
文学鑑賞 永井龍男「胡桃割り」少年から大人への成長を父の思い出で語る 2022/09/07(水) みづほ 文化系スノッブ 永井龍男「胡桃割り」読了。 本作「胡桃割り」は、1948年(昭和23年)の「学生」に発表された短篇小説である。 胡桃割り思い出す父親 …
文学鑑賞 葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」彼女の恋人はセメント工場の事故で死んだ 2022/09/05(月) みづほ 文化系スノッブ 葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」読了。 本作は、1926年(大正15年)の「文藝戦線」に発表されたプロレタリア文学の作品である。 セ …
文学鑑賞 佐多稲子「キャラメル工場から」昭和初期のブラック職場で働く若い女性たち 2022/09/04(日) みづほ 文化系スノッブ 佐多稲子「キャラメル工場から」読了。 本作「キャラメル工場から」は、昭和3年に発表されたプロレタリア文学の名作である。 キャラメル工 …
文学鑑賞 【名作深読み】太宰治「走れメロス」友情の美談を「おかしい」と感じる感覚こそ正解 2022/09/03(土) みづほ 文化系スノッブ 太宰治「走れメロス」読了。 本作「走れメロス」は、1940年(昭和15年)5月『新潮』に発表された短編小説である。 この年、著者 …
文学鑑賞 梅崎春生「悪酒の時代・猫のことなど」文士が最も人間らしく生きていた時代の随筆集 2022/08/29(月) みづほ 文化系スノッブ 梅崎春生「悪酒の時代・猫のことなど」読了。 本書『悪酒の時代・猫のことなど』は、1974年(昭和49年)に五月書房から刊行された、梅崎春生 …
文学鑑賞 庄野潤三「紺野機業場」北陸の織物工場で生きる庶民の半生から見えてきたもの 2022/08/28(日) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三「紺野機業場」読了。 本作「紺野機業場」は、石川県小松市安宅にある小さな織物工場を舞台とした長編小説である。 1969年 …
文学鑑賞 庄野潤三「散歩道から」家族を想い、故人を偲び、故郷を懐かしむ、老境の随想 2022/08/28(日) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三「散歩道から」読了。 本書『散歩道から』は、1995年(平成7年)に刊行された庄野潤三の随筆集である。 この年、庄野さん …
文学鑑賞 浅見淵「新編・燈火頬杖」文芸評論家が描く昭和の私小説作家たちの素顔 2022/08/27(土) みづほ 文化系スノッブ 浅見淵「新編・燈火頬杖」読了。 本書は、文芸評論家・浅見淵の精選随筆集である。 「新編」とあるのは、昭和45年刊行の『燈火頬杖』 …
文学鑑賞 真尾悦子「阿佐ヶ谷貧乏物語」文士たちの戦後を妻の視点から回想する 2022/08/24(水) みづほ 文化系スノッブ 真尾悦子「阿佐ヶ谷貧乏物語」読了。 本書「阿佐ヶ谷貧乏物語」は、敗戦直後の阿佐ヶ谷で暮らした日々の回想録である。 終戦直後の「貧乏」 …