旧・文芸スノッブ 庄野潤三「秋風と二人の男」親友の小沼丹と酒を酌み交わす名作短篇 2021/11/23(火) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三「秋風と二人の男」読了。 本作は、1965年(昭和40年)11月、「群像」に発表された短編小説である。 この年、著者は44歳だっ …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「橇」小品ながらイギリスのエッセイ文学の味わいに近い小説 2021/11/21(日) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三「橇」読了。 物語の語り手は、普通の家庭の主婦である。 その土曜日、「私」は主人が帰って来るまでに夕方のお菜を買っておこうと …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「道」浮気相手の家庭で同居を続ける不倫妻と弱気な夫の物語 2021/11/21(日) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三「道」読了。 妻の目線から描かれた夫婦小説である。 「私」は、小川ベーカリイで事務員として働いていたとき、パン職人であった今 …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「イタリア風」妻と別居中の男と、美しい妹のボーイフレンドと 2021/11/20(土) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三「イタリア風」読了。 本作は、庄野夫妻がアメリカのオハイオ州にあるケニオン・カレッジに留学しているときの体験を素材とした短篇小説で …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「十和田操覚え書」十和田文学に対する敬意と愛情を最大級の賛辞で綴る 2021/11/02(火) みつの沫 文化系スノッブ 『十和田操作品集』(冬樹社)の巻末に、庄野潤三が「十和田操覚え書」という作家案内を寄せている。 この作家案内は、庄野さんの作品集には収録さ …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「星に願いを」夫婦晩年の楽しみを描くシリーズ最終章 2021/07/17(土) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三「星に願いを」読了。 「星に願いを」は、庄野さん晩年の人気シリーズ「夫婦の晩年シリーズ」の最終作である。 あとがきに「『貝が …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「けい子ちゃんのゆかた」夫婦の晩年シリーズ10年目の物語 2021/07/10(土) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三「けい子ちゃんのゆかた」読了。 はじめに、あとがきから。 「文學界」に連載して文藝春秋から昨年四月に本になった『メジロの来 …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「メジロの来る庭」80歳の作家の日常とかつての作品への思い 2021/07/10(土) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三「メジロの来る庭」読了。 あとがきには「子供がみんな結婚して『山の上』のわが家に二人きり残された夫婦が、いったいどんなことをよ …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「庭の小さなばら」心の安らぎを与えてくれる予定調和の物語 2021/07/04(日) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三「庭の小さなばら」読了。 題名に「庭の小さなばら」とあるが、特別に「バラの花」の本というわけではない。 自宅の庭に小さなばら …
旧・文芸スノッブ 庄野潤三「うさぎのミミリー」日常生活を描いたミレニアムな家族小説 2021/06/18(金) みつの沫 文化系スノッブ 庄野潤三「うさぎのミミリー」読了。 『うさぎのミミリー』は、著者(庄野潤三)の日常生活を題材とした長編小説である。 「レ・ミゼラブル …