読書体験 庄野潤三「雉子の羽」オリンパスペンで撮影したスナップ写真の味わい 2022/01/01(土) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三「雉子の羽」読了。 本作は全部で171篇の短いエピソードで構成された長編小説である。 それぞれのエピソードは、「蓬田」とその …
読書体験 庄野潤三作品を収録した日本文学全集を比較してみた 2021/11/27(土) みづほ 文化系スノッブ 高度経済成長期に、多くの出版社から相次いで刊行された日本文学全集には、各企画ごとにそれぞれの特徴というものがあった。 手もとに集まっている …
読書体験 庄野潤三「流木」演劇に賭けた大学生の恋愛と青春 2021/11/25(木) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三「流木」読了。 舞台は昭和25年。 主人公の「沼四郎」は、阪神間の私立大学で、劇研究会の部長を務めている。 新入生の「真柄 …
読書体験 庄野潤三「秋風と二人の男」親友の小沼丹と酒を酌み交わす名作短篇 2021/11/23(火) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三「秋風と二人の男」読了。 本作は、1965年(昭和40年)11月、「群像」に発表された短編小説である。 この年、著者は44歳だっ …
読書体験 庄野潤三「橇」小品ながらイギリスのエッセイ文学の味わいに近い小説 2021/11/21(日) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三「橇」読了。 物語の語り手は、普通の家庭の主婦である。 その土曜日、「私」は主人が帰って来るまでに夕方のお菜を買っておこうと …
読書体験 庄野潤三「道」浮気相手の家庭で同居を続ける不倫妻と弱気な夫の物語 2021/11/21(日) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三「道」読了。 妻の目線から描かれた夫婦小説である。 「私」は、小川ベーカリイで事務員として働いていたとき、パン職人であっ …
読書体験 庄野潤三「イタリア風」妻と別居中の男と、美しい妹のボーイフレンドと 2021/11/20(土) みづほ 文化系スノッブ 庄野潤三「イタリア風」読了。 本作は、庄野夫妻がアメリカのオハイオ州にあるケニオン・カレッジに留学しているときの体験を素材とした短篇小説で …
読書体験 庄野潤三「十和田操覚え書」十和田文学に対する敬意と愛情を最大級の賛辞で綴る 2021/11/02(火) みづほ 文化系スノッブ 『十和田操作品集』(冬樹社)の巻末に、庄野潤三が「十和田操覚え書」という作家案内を寄せている。 この作家案内は、庄野さんの作品集には収録さ …
読書体験 三浦哲郎「下駄の音」正月の小沼丹邸には井伏鱒二や庄野潤三が集まった 2021/10/24(日) みづほ 文化系スノッブ 三浦哲郎「下駄の音」読了。 本書は、三浦哲郎によって五冊目の随筆集である。 著者の随筆には、庄野潤三が時々登場しているが、本書にも庄 …
読書体験 三浦哲郎「せんべの耳」庄野潤三は散歩が好きで将棋は苦手だった 2021/10/24(日) みづほ 文化系スノッブ 三浦哲郎「せんべの耳」読了。 本書は三浦哲郎2冊目の随筆集である。 何と言っても、「庄野さんの足」が良かった。 「庄野さんの足」は、第 …