読書体験 カポーティ「遠い声、遠い部屋」思春期少年の同性愛的世界への目覚め 2023/08/06(日) 懐新堂主人 文化系スノッブ トルーマン・カポーティ「遠い声、遠い部屋」読了。 本作「遠い声、遠い部屋」は、1948年(昭和23年)12月にランダムハウス社から刊行 …
読書体験 ダ・ヴィンチ「カワイイ文化系女子としたい」堀北真希と穂村弘と本谷有希子 2023/08/05(土) 懐新堂主人 文化系スノッブ ダ・ヴィンチ「カワイイ文化系女子としたい」。 本作「カワイイ文化系女子としたい」は、『ダ・ヴィンチ』2006年(平成18年)4月号の特 …
音楽体験 サブスクで聴ける「日本のAOR」名盤 50選 2023/08/01(火) 懐新堂主人 文化系スノッブ 1970年代から1980年代にかけて、日本のアーチストが録音した作品の中から、AORっぽい曲を聴けるアルバムを年代順に揃えてみました。 サブスク縛り(Apple Music) …
読書体験 吉野源三郎「君たちはどう生きるか」子どもたちと真剣に向き合う大人たちの物語 2023/07/30(日) 懐新堂主人 文化系スノッブ 吉野源三郎「君たちはどう生きるか」読了。 本作「君たちはどう生きるか」は、1937年(昭和12年)に刊行された長編少年小説である。 この …
映画体験 野坂昭如「火垂るの墓」日本社会から棄てられた戦災孤児の怨念 2023/07/27(木) 懐新堂主人 文化系スノッブ 野坂昭如「火垂るの墓」読了。 本作「火垂るの墓」(ほたるのはか)は、1967年(昭和42年)10月『オール読物』に発表された短篇小説である …
読書体験 庄野潤三「団欒」庄野文学における家族小説の原型とも言える名作短編 2023/07/23(日) 懐新堂主人 文化系スノッブ 庄野潤三「団欒」読了。 本作「団欒」は、1954年(昭和29年)6月『文芸』に発表された短編小説である。 この年、著者は33歳だった。 …
読書体験 井伏鱒二「トートーという犬」九十歳(卒寿)記念の詩と童話の世界 2023/07/22(土) 懐新堂主人 文化系スノッブ 井伏鱒二「トートーという犬」読了。 本作「トートーという犬」は、1988年(昭和63年)4月に牧羊社から刊行された作品集である。 …
読書体験 庄野潤三「桃李」大阪から上京してきた父親の決意表明の物語 2023/07/21(金) 懐新堂主人 文化系スノッブ 庄野潤三「桃李」読了。 本作「桃李」は、1954年(昭和29年)6月『文学界』に発表された短篇小説である。 この年、著者は33歳だった。 …
読書体験 マンスフィールド「船の旅」母を亡くした少女と暗闇の記憶 2023/07/19(水) 懐新堂主人 文化系スノッブ キャサリン・マンスフィールド「船の旅」読了。 本作「船の旅」は、1921年(大正10年)12月『スフィア』に発表された短篇小説である。 …
音楽体験 あいみょん「マリーゴールド」浜田省吾好きのオジサンは絶対聴くべき 2023/07/18(火) 懐新堂主人 文化系スノッブ 「あいみょんなんて知らない」というおじさんは、今すぐあいみょんを聴くべき。 特に、若い頃に浜田省吾が好きだったおじさん。 なぜな …
読書体験 村上春樹『意味がなければスイングはない』音楽評論家には書けない文学的な音楽エッセイ 2025/11/04(火) 懐新堂主人 文化系スノッブ 村上春樹『意味がなければスイングはない』読了。 本作『意味がなければスイングはない』は、2005年(平成17年)11月に文藝春秋から刊 …
読書体験 セルバンテス『ドン・キホーテ』勘違いの妄想勇者は中世社会の「のび太」だったのか? 2025/11/02(日) 懐新堂主人 文化系スノッブ ミゲル・デ・セルバンテス『ドン・キホーテ』読了。 本作『ドン・キホーテ』は、1605年に刊行された長編小説である(「前篇」)。 …
読書体験 高橋健二「ケストナーの生涯」児童文学は大人たちに向けた「人生の真実」だった 2025/10/19(日) 懐新堂主人 文化系スノッブ 高橋健二『ドレースデンの抵抗作家 ケストナーの生涯』読了。 本作『ケストナーの生涯』は、1981年(昭和56年)9月に駸々堂出版社から …
読書体験 福原麟太郎『永遠に生きる言葉』世界の名言集から人生の意味を見つける 2025/10/18(土) 懐新堂主人 文化系スノッブ 福原麟太郎『永遠に生きる言葉』読了。 本作『永遠に生きる言葉』は、1959年(昭和34年)2月に毎日新聞社から刊行されたエッセイ集であ …
読書体験 鈴木るみこ『ふらんすの椅子』伝説のクウネル編集者の忘れ物=7年後の遺稿エッセイ集 2025/10/18(土) 懐新堂主人 文化系スノッブ 鈴木るみこ『ふらんすの椅子』読了。 本作『ふらんすの椅子』は、2025年(令和7年)8月に港の人(四月と十月文庫)から刊行されたエッセ …
読書体験 シャルル=ルイ・フィリップ『小さな町で』庶民の生活の中に見つけた人生の真実 2025/10/16(木) 懐新堂主人 文化系スノッブ シャルル=ルイ・フィリップ『小さな町で』読了。 本作『小さな町で』は、1910年(明治43年)に刊行された短篇小説集である。 著 …
読書体験 神野紗希『俳句部、はじめました』俳句甲子園出身者による中学生向け入門ガイド! 2025/10/14(火) 懐新堂主人 文化系スノッブ 神野紗希『俳句部、はじめました』読了。 本作『俳句部、はじめました』は、2021年(令和3年)3月に岩波書店から刊行された俳句入門書で …
読書体験 クウネル『ムーミンの秘密』鈴木るみこの文章と高橋ヨーコの写真で再現された北欧旅行記 2025/10/13(月) 懐新堂主人 文化系スノッブ 『クウネル』Vol.23「トーベ・ヤンソンとムーミンの秘密」読了。 本作「トーベ・ヤンソンとムーミンの秘密」は、2007年(平成19年 …
読書体験 黒田杏子『金子兜太養生訓』暗黒の2000年代に「生き延びること」を叫び続けた俳人 2025/10/13(月) 懐新堂主人 文化系スノッブ 黒田杏子『金子兜太養生訓』読了。 本作『金子兜太養生訓』は、2005年(平成17年)10月に刊行されたインタビュー集である。 こ …
読書体験 ガルシア=マルケス『エレンディラ』権力に振り回されながらも生き続ける民衆の逞しさ 2025/10/11(土) 懐新堂主人 文化系スノッブ ガブリエル・ガルシア=マルケス『エレンディラ』読了。 本作『エレンディラ』は、1978年(昭和53年)刊行された短篇小説集である。 …
音楽体験 村治佳織『エターナル・ファンタジー』ゲーム音楽に恋をしたクラシックギター界のミューズ 2025/10/17(金) 懐新堂主人 文化系スノッブ 村治佳織『エターナル・ファンタジー』(初回限定版)購入。 本作『エターナル・ファンタジー』は、2025年(令和7年)10月17日に発売 …
音楽体験 松任谷正隆『僕の音楽キャリア全部話します』ユーミンが時代を越えて愛され続ける理由 2025/10/12(日) 懐新堂主人 文化系スノッブ 松任谷正隆『僕の音楽キャリア全部話します―1971/Takuro Yoshida-2016/Yumi Matsutoya―』読了。 本 …
音楽体験 エコーズ「SOMEONE LIKE YOU」君に似た誰かを忘れて、まったく新しい誰かと出会うために 2025/09/14(日) 懐新堂主人 文化系スノッブ 80年代のバンドブームから、たくさんのロックバンドが登場してきた。 しかし、「寂しさ」を歌うことにかけて、エコーズ以上のバンドは出てこ …
音楽体験 浜田省吾VS渋谷陽一『ロックは語れない』業界への怨念だけで生きてきた「明日なき世代」の挑戦 2025/08/25(月) 懐新堂主人 文化系スノッブ 渋谷陽一『ロックは語れない』に浜田省吾が登場している。 本作『ロックは語れない』は、1986年(昭和61年)5月に新潮文庫から刊行され …
音楽体験 『ハンク・ウィリアムズ物語』伝説のカントリー歌手の死因はアル中だったのか? 2025/08/22(金) 懐新堂主人 文化系スノッブ ロジャー・ウィリアムズ『ハンク・ウィリアムズ物語』読了。 本作『ハンク・ウィリアムズ物語』は、1975年(昭和50年)6月に音楽之友社 …
音楽体験 わたせせいぞう『僕のオールディーズはオールカラー』80年代的に昇華されたオールディーズ物語 2025/07/26(土) 懐新堂主人 文化系スノッブ バブル景気の頃、(一部界隈で)オールディーズが流行していた。 1950年代から1960年代にかけてのアメリカン・ポップス。 平岸 …
音楽体験 『東京エイティーズ』大学時代の元カノを引きずって生きるアラサー男子の自分探し 2025/07/16(水) 懐新堂主人 文化系スノッブ 『東京エイティーズ』は、80年代カルチャーを背景とした青春物語である。 特に、重要な要素と言えるのが、80年代前半のディスコ・ナンバー …
音楽体験 ザ・タイマーズ『LONG TIME AGO』80年目の原子爆弾ブルース 2025/07/14(月) 懐新堂主人 文化系スノッブ ザ・タイマーズの『LONG TIME AGO』は「原子爆弾ブルース」である。 そして、同時に、それは「原子力発電所ブルース」でもあった …
音楽体験 『北海盆唄』と『子供盆おどり歌』北海道の盆踊り唄はなぜ卑猥だったのか 2025/07/13(日) 懐新堂主人 文化系スノッブ 北海道には、大きく二つの盆踊り歌がある。 大人用の『北海盆唄』と、子ども用の『子供盆おどり歌』である。 盆踊り歌の誕生には、北海 …
音楽体験 寺尾聰『Re-Cool Reflections』石原プロを勘当された80年代シティ・ポップ界の絶対王者が復活 2025/07/11(金) 懐新堂主人 文化系スノッブ 寺尾聰は、80年代シティ・ポップ界の絶対王者だ。 大ヒット曲「ルビーの指環」は、ザ・ベストテンで最多連続記録を樹立(12週連続1位)。 …
生活体験 札幌市民が見た『Fate/Grand Order』10周年記念広告企画『OVER THE SAME SKY』 2025/11/03(月) 懐新堂主人 文化系スノッブ 10月26日(日)の『北海道新聞』に「Fate/Grand Order(FGO)」の全面広告が掲載されていた。 pakoによる「近藤勇 …
生活体験 【聖地巡礼】村上春樹が愛したビールの街『羊をめぐる冒険』と『ダンス・ダンス・ダンス』の札幌を歩く 2025/10/24(金) 懐新堂主人 文化系スノッブ 村上春樹は、札幌の街が好きだったのかもしれない。 初期の名作『羊をめぐる冒険』や『ダンス・ダンス・ダンス』では、(東京などと並んで)札 …
生活体験 創刊75年記念『夏の岩波少年文庫フェア2025』特製アクリルキーホルダーが届いた 2025/10/17(金) 懐新堂主人 文化系スノッブ 創刊75年記念『夏の岩波少年文庫フェア2025』応募者全員プレゼントの「特製アクリルキーホルダー」が届いた。 昨年のケストナーに続き、 …
生活体験 佐々木ルリ子『レトロなつかしダイアリー』インスタ感覚でちょっと懐かしいモノを紹介! 2025/10/07(火) 懐新堂主人 文化系スノッブ 佐々木ルリ子『レトロなつかしダイアリー』読了。 本作『レトロなつかしダイアリー』は、2005年(平成17年)12月に河出書房新社から刊 …
生活体験 札幌市民の風物詩─3月と10月はJRタワーの「ゴバポ」でスクエアカードのポイント5倍 2025/09/27(土) 懐新堂主人 文化系スノッブ 札幌JRタワーの「ゴバポ」は、3月と10月に開催される。 「ゴバポ」とは、「JRタワースクエアカード5倍ポイントセール」の略称で、「J …
生活体験 明治・大正・昭和のおはじきコレクション~小さなガラスが物語る少女文化の歴史 2025/09/20(土) 懐新堂主人 文化系スノッブ 子どもの駄玩具である「おはじき」も、古いものはコレクターズ・アイテムとなっている。 市場価値が高いのは、明治中期のガラス製おはじき。 …
生活体験 竹山実「そうだ! 建築をやろう」札幌創成川通りの実家でモダン建築散歩 2025/09/14(日) 懐新堂主人 文化系スノッブ 竹山実「そうだ! 建築をやろう」読了。 本作「そうだ! 建築をやろう」は、2003年(平成15年)11月に彰国社から刊行された自叙伝で …
生活体験 『ほっかいどう語─その発生と変遷─』上級者向け「北海道弁」の使い方 2025/09/13(土) 懐新堂主人 文化系スノッブ 北海道新聞社『ほっかいどう語─その発生と変遷─』読了。 本作『ほっかいどう語─その発生と変遷─』は、1970年(昭和45年)6月に北海 …
生活体験 小泉今日子『愛しあってるかい!』と『学園天国』は新しい時代の女性を象徴していた 2025/09/07(日) 懐新堂主人 文化系スノッブ 小泉今日子といえば、ショートカットのイメージがある。 トレンディドラマ『愛しあってるかい!』のイメージが強すぎるのだ。 『愛しあ …
生活体験 森拓郎「稼げる男は食事が9割」中高年のダイエットは「主食を減らして肉を食べる」 2025/09/05(金) 懐新堂主人 文化系スノッブ 森拓郎『稼げる男は食事が9割』読了。 本作『稼げる男は食事が9割』は、2016年6月にKADOKAWAから刊行されたダイエット教本であ …