庄野潤三・小沼丹・井伏鱒二 日本の小説家「庄野潤三」の超マニアックな年譜を作ってみました 2021/09/10(金) ジェン 時空標本 庄野潤三の年譜を作成しました。 講談社文芸文庫や「庄野潤三全集(第十巻)」の年譜を底本として、短篇集や随筆集に収録された作品を発表年月 …
庄野潤三・小沼丹・井伏鱒二 大正生まれの作家・庄野潤三の愛読書について詳しく解説します 2021/09/03(金) ジェン 時空標本 小説家の庄野潤三は、大変な読書家であり、文学愛好家でもありました。 遺された多くの随筆には、書評や読書感想のほか、自身が愛読した文学作 …
庄野潤三・小沼丹・井伏鱒二 庄野潤三の人名録~親族や友人、文壇仲間、ご近所さん、読者まで 2021/08/21(土) ジェン 時空標本 庄野さんの作品にはたくさんの人の名前が登場します。 さりげなく、実は意外と何度も繰り返し登場している隠れたレギュラーメンバーもいたりし …
俳句、短歌、歌詞世界 川上弘美「わたしの好きな季語」季語へのリスペクトに溢れたエッセイ集 2021/07/18(日) ジェン 時空標本 川上弘美「わたしの好きな季語」読了。 「妙な言葉のコレクションが趣味だった」という著者は、大学生のときに大学の図書館で「歳時記」という …
紀行・旅 ジョージ・オーウェル「パリ・ロンドン放浪記」スラム街の暮らしを生々しく描く 2021/05/30(日) ジェン 時空標本 ジョージ・オーウェル「パリ・ロンドン放浪記」読了。 物語は「パリ、コックドール街、午前七時」から始まる。 時代は1929 …
現代日本文学 安西カオリ「ブルーインク・ストーリー」水丸さんは青いインクの万年筆でスケッチを描いた 2021/05/29(土) ジェン 時空標本 安西カオリ「ブルーインク・ストーリー―父・安西水丸のこと―」読了。 安西水丸さんの長女が父・安西水丸についてのエッセイを書いた。 ニ …
読書案内 庄野潤三 おすすめ「家族小説」の名作5選 2021/05/29(土) ジェン 時空標本 庄野潤三の小説は、忙しい毎日の中で「癒し」となってくれる。 今回は、特に人気の高い「家族小説シリーズ」の中から、これだけは絶対に読んでいただきたいと思う「鉄板の作品」を厳選し …
紀行・旅 ジャック・ロンドン「どん底の人びと」浮浪者になりすましてイギリスの貧民街へ潜入取材 2021/05/29(土) ジェン 時空標本 ジャック・ロンドン「どん底の人びと」読了。 1902年(明治35年)の夏、アメリカの作家・ジャック・ロンドンは、イギリスのロン …
世界古典文学 モーム「お菓子とビール」人妻との切ないラブ・ロマンスの甘い思い出 2021/04/24(土) ジェン 時空標本 サマセット・モーム「お菓子とビール」読了。 「お菓子とビール」は、1930年(昭和5年)に刊行された、モーム円熟期(56歳だった)の長 …
世界古典文学 サマセット・モーム「かみそりの刃」物質的な幸福より精神的な幸福の方が大切だ 2021/04/11(日) ジェン 時空標本 サマセット・モーム「かみそりの刃」読了。 僕が、この小説を読んだ理由は、村上春樹の小説やエッセイに出てくる「どんな髭剃りにも哲学がある …
村上春樹考察 【ノルウェイの森】ラストシーンの電話とレイコさんとの一夜が意味する「再生」 2026/02/28(土) ジェン 時空標本 『ノルウェイの森』を読み終えた読者の多くが、最大級の困惑、あるいは「気持ち悪さ」を抱くシーンがある。 それは、物語の終盤、阿美寮を出た …
村上春樹考察 【ノルウェイの森】直子(過去)と緑(未来)の間で引き裂かれるワタナベの葛藤 2026/02/28(土) ジェン 時空標本 『ノルウェイの森』において、読者の好みが真っ二つに分かれるのが、二人のヒロイン――「直子」と「緑」の存在だろう。 死の影を纏い、どこか …
村上春樹考察 【ノルウェイの森】直子とキズキはなぜ「あちら側」へ行ったのか? 死の連鎖と阿美寮のメタファー 2026/02/28(土) ジェン 時空標本 『ノルウェイの森』を読み進める中で、多くの読者が抱く「重苦しさ」や「生理的な不快感」。その根底にあるのは、物語全体を覆っている「死の気配」だ …
村上春樹考察 『ノルウェイの森』はなぜ「気持ち悪い」と言われるのか?不快感の正体と、その先にある救いの考察 2026/02/28(土) ジェン 時空標本 村上春樹の代表作であり、1,000万部を超える大ベストセラー『ノルウェイの森』。しかし、この作品を手に取った読者の多くが、ある「生理的な違和 …
村上春樹考察 村上春樹の最高傑作『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』完全解読 2026/02/22(日) ジェン 時空標本 村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』が難しいのは、作品テーマが、複雑な物語世界によって包まれているからだ。 今回は、 …
村上春樹考察 村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』をわかりやすく解説│あらすじと結末の意味 2026/02/22(日) ジェン 時空標本 村上春樹の初期名作『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』。村上春樹にとって初めての本格長編小説は、谷崎潤一郎賞を受賞するなど、文壇で …
村上春樹考察 『1Q84』考察│天吾とふかえりは「村上春樹」なのか? パシヴァとレシヴァが示す作家の宿命 2026/02/19(木) ジェン 時空標本 物語の終盤、「1Q84年の世界」から脱出を試みる青豆は、天吾に対して何度も執拗に確認している。「書きかけの小説の原稿を持ってきた?」「それを …
村上春樹考察 村上春樹『1Q84』を完全解読|あらすじ・登場人物・結末の考察を総まとめ 2026/02/18(水) ジェン 時空標本 村上春樹の金字塔『1Q84』。文庫本全6巻に及ぶ圧倒的なボリュームと、「リトル・ピープル」や「空気さなぎ」など、難解なキーワードが続出する小 …
村上春樹考察 『ねじまき鳥クロニクル』の構造と赤坂シナモン|「ねじまき鳥」が紡ぐ運命の年代記 2026/02/14(土) ジェン 時空標本 『ねじまき鳥クロニクル』という物語のピースが一つに繋がるとき、我々はそこに「赤坂シナモン」という一人の少年が綴った、巨大な「年代記(クロニク …
村上春樹考察 『ねじまき鳥クロニクル』とノモンハン事件|個人の喪失と歴史の闇が交錯する理由 2026/02/14(土) ジェン 時空標本 『ねじまき鳥クロニクル』において、読者を最も困惑させるのが「ノモンハン戦争」や「皮剥ぎ」といった歴史的エピソードだろう。 失踪した妻を …
現代日本文学 村山由佳『PRIZE(プライズ)』考察|なぜ作家は「直木賞」という承認欲求に抗えないのか? 2026/03/07(土) ジェン 時空標本 村山由佳『PRIZE―プライズ―』は、直木賞が欲しくて欲しくてたまらないのに、なかなか受賞することができない超人気作家の物語である。 …
読書案内 小沼丹 全著作考察ガイド│喪失感の中で生きるための「救い」の文学 2026/03/06(金) ジェン 時空標本 小沼丹の本を一冊読むと、まるで哲学書を読み終えたかのような気持ちになる。 難しい部分はまったくない。 むしろ、わかりやすく、平易 …
現代日本文学 朝井リョウ『イン・ザ・メガチャーチ』考察|ファンダム経済とイシグロの警告 2026/02/28(土) ジェン 時空標本 朝井リョウ『イン・ザ・メガチャーチ』は「ファンダム経済」についての小説である。 同時に、この作品は「ファンダム経済」だけについて書かれ …
現代日本文学 【徹底考察】朝井リョウ『正欲』が暴く「多様性」の正体|矮小化される真実と救いの兆し 2026/02/26(木) ジェン 時空標本 朝井リョウの小説は、目に見えなかったモヤモヤを可視化してくれる。現代社会で当たり前のように使われている言葉に対する、よく分からないモヤモヤ感 …
読書案内 庄野潤三 完全ガイド|なぜ「日常」がこれほど凄いのか?40作品以上の考察から紐解く魅力 2026/02/21(土) ジェン 時空標本 庄野潤三は凄い作家だ。 何が凄いのかというと、全然凄そうに見えないのに、実はおそろしく凄い、というところが凄い。 昭和30年に芥 …
現代日本文学 『何者』朝井リョウ 考察|ラストの意味と結末を解説。拓人が「痛い」と言われる正体とは? 2026/02/20(金) ジェン 時空標本 朝井リョウの『何者』は就職活動を舞台にした青春小説として知られている。しかし、本作が描いているのは、就活生の現実だけではない。 それは …
現代日本文学 映画『桐島、部活やめるってよ』ラストの宏樹はなぜ泣いたのか?原作から読み解く「同じ高校生」としての正体 2026/02/17(火) ジェン 時空標本 映画『桐島、部活やめるってよ』のラストシーン。 バレー部のエリート「菊池宏樹(東出昌大)」が見せた涙の理由は、単なる「敗北感」ではない …
現代日本文学 川上弘美『大きな鳥にさらわれないよう』考察|祈りが滅びを加速させるパラドックス 2026/02/15(日) ジェン 時空標本 川上弘美の『大きな鳥にさらわれないよう』を読み終えたとき、我々の心に広がるのは、「滅びゆく世界」の「静かな美しさ」だ。 すべての争いが …
現代日本文学 宇佐美りん『推し、燃ゆ』考察|推しが「燃えた」ときに「崩れた」ものは何か 2026/02/11(水) ジェン 時空標本 宇佐美りんの『推し、燃ゆ』は、居場所を見つけることの難しさを描いた物語である。 人は、なぜ「居場所」を必要とするのか? 「居場所 …
現代日本文学 村田沙耶香『コンビニ人間』考察|なぜ「普通」ではない生き方は許されないのか 2026/02/10(火) ジェン 時空標本 村田沙耶香の『コンビニ人間』は、「異質なもの」についての小説ではなく、「異質なものを許容できない社会」についての小説だったのではないだろうか …
札幌・北海道の文学 小林多喜二『防雪林・不在地主』に描かれる北海道という場所性の考察 2026/01/30(金) ジェン 時空標本 小林多喜二『防雪林・不在地主』読了。 本作『防雪林・不在地主』は、2010年(平成22年)4月に岩波文庫から刊行された作品集である。 …
札幌・北海道の文学 友部正人の本当の代表曲は「一本道」ではなくて「はじめぼくはひとりだった」だろう 2026/01/29(木) ジェン 時空標本 友部正人は「一本道」で知られるフォーク歌手だが、本当の代表曲は「はじめぼくはひとりだった」である。 なぜなら「はじめぼくはひとりだった …
札幌・北海道の文学 有島武郎「カインの末裔」における生きにくさと孤独の考察 2026/01/25(日) ジェン 時空標本 有島武郎「カインの末裔」読了。 本作「カインの末裔」は、1918年(大正7年)2月刊行の『有島武郎著作集(第三集)』に収録された短篇小 …
札幌・北海道の文学 小林多喜二「東倶知安行」北海道における真冬の選挙活動の厳しさが東京に分かるか? 2026/01/24(土) ジェン 時空標本 小林多喜二「東倶知安行」読了。 本作「東倶知安行」は、1931年(昭和6年)3月に改造社から発行された『東俱知安行』(新鋭文学叢書)に …
札幌・北海道の文学 小林多喜二「蟹工船」地獄の中で生き続けるワーキングプアの怒りと絶望 2026/01/03(土) ジェン 時空標本 小林多喜二「蟹工船」読了。 本作「蟹工船」は、1929年(昭和4年)5月~6月『戦旗』に発表された長篇小説である。 この年、著者 …
札幌・北海道の文学 浜田省吾「光と影の季節」真駒内アイスアリーナに響く「20年後の僕たち」への応援歌 2025/12/27(土) ジェン 時空標本 古いファイルを整理していたら、浜田省吾のライブ・チケットが出てきた。 「ON THE ROAD 2005」真駒内アイスアリーナのチケッ …
紀行・旅 伊藤ユキ子『紀行・アラン島のセーター』アランセーターの伝説と歴史を読み解く 2025/11/26(水) ジェン 時空標本 伊藤ユキ子『紀行・アラン島のセーター』読了。 本作『紀行・アラン島のセーター』は、1993年(平成5年)11月に晶文社から刊行された旅 …
文学散歩・聖地巡礼 2025年の北大イチョウ並木「金葉祭」雨上がりの初日は地元民でまったり盛り上がる 2025/11/02(日) ジェン 時空標本 札幌にはイチョウ並木の名所が3か所ある。 ①北海道大学のイチョウ並木 ②北海道庁前のイチョウ並木 ③中島公園のイチョウ並木 …
札幌・北海道の文学 『挽歌』の作者・原田康子が見つめ続けた電車通りの街「西線」の移りかわり 2025/10/26(日) ジェン 時空標本 10月20日は、女流作家・原田康子の命日である。 ベストセラー作家は、札幌電車通りの住民だった。 かつて、原田康子が生きた街を、 …
文学散歩・聖地巡礼 「さっぽろ焼き芋テラス2025」スローフードの焼き芋で心から温まりたい 2025/10/25(土) ジェン 時空標本 「さっぽろ焼き芋テラス2025」は、時間に余裕を持って行くべきである。 なぜなら、焼き芋を買うための列に並んでから、実際に焼き芋を買う …