文学と表現 【徹底考察】サリンジャー『大工よ、屋根の梁を高く上げよ シーモア─序章─』グラース・サーガを読み解くために 2025/03/01(土) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 J.D.サリンジャー『大工よ、屋根の梁を高く上げよ シーモア─序章─』読了。 本作『大工よ、屋根の梁を高く上げよ シーモア─序章─』は …
文学と表現 井伏鱒二「珍品堂主人」風に吹かれて生きていく男たちの女と骨董 2025/03/01(土) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 井伏鱒二「珍品堂主人」読了。 本作「珍品堂主人」は、1959年(昭和34年)10月に中央公論社から刊行された長篇小説である。 こ …
文学と表現 『懐かしの60'sフォーク』村上春樹『ノルウェイの森』の挿入歌はフォークソング 2025/02/24(月) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 村上春樹『ノルウェイの森』を読んで、僕は、古いフォーク・ソングを聴くようになった。 ブラザーズ・フォアやキングストン・トリオやピーター …
文学と表現 村上春樹「TVピープルの逆襲」──日常が侵食されていく感覚について 2025/02/24(月) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 村上春樹「TVピープル」読了。 本作「TVピープル」は、1990年(平成2年)1月に文藝春秋から刊行された作品集『TVピープル』に収録 …
文学と表現 【文学散歩】庄野潤三も愛した老舗の名店「柏又」のうなぎランチと小田原文学散歩 2025/02/23(日) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 庄野潤三は大の鰻好きだった。 大阪グランドホテル「竹葉亭」のうなぎ会席や、地元「益膳」のうな重など、庄野文学には、随所に鰻が登場する。 …
文学と表現 ゴーゴリ「死せる魂」我々自身こそが<心を失った>現代のチチコフかもしれない 2025/02/23(日) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 ニコライ・ゴーゴリ「死せる魂」読了。 本作「死せる魂」は、1842年に「第一部」が刊行された長篇小説である。 この年、著者は33 …
文学と表現 『週刊現代』デビュー当時の村上春樹はなぜ「都会派小説の作家」と呼ばれていたのか? 2025/02/22(土) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 1980年代、村上春樹は「都会的な作家」だと言われた。 あるいは「都会小説の書き手」と呼ぶ人もあった。 若者に人気の、都会派小説 …
文学と表現 映画「ラストソング」吉岡秀隆が歌う主題歌と本木雅弘が歌う甲斐よしひろ&辻仁成 2025/02/21(金) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 昔、『ラストソング』という日本映画があった。 プロのロックミュージシャンを目指した若者たちの青春物語。 そこに素晴らしい音楽があ …
文学と表現 【偏愛解説】庄野潤三「早春」第二の人生を迎えた男たちの青春物語─洗練された聞き書き小説の完成形 2025/02/21(金) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 庄野潤三「早春」読了。 本作「早春」は、1982年(昭和57年)1月に中央公論社から刊行された長篇小説である。 この年、著者は6 …
文学と表現 【偏愛解説】庄野潤三「ぎぼしの花」熟練の技術が際立つ<庄野文学の精髄>人生の随筆集 2025/02/16(日) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 庄野潤三「ぎぼしの花」読了。 本作「ぎぼしの花」は、1985年(昭和60年)4月に講談社から刊行された随筆集である。 この年、作 …
文学と表現 『ねじまき鳥クロニクル』の構造と赤坂シナモン|「ねじまき鳥」が紡ぐ運命の年代記 2026/02/14(土) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 『ねじまき鳥クロニクル』という物語のピースが一つに繋がるとき、我々はそこに「赤坂シナモン」という一人の少年が綴った、巨大な「年代記(クロニク …
文学と表現 『ねじまき鳥クロニクル』とノモンハン事件|個人の喪失と歴史の闇が交錯する理由 2026/02/14(土) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 『ねじまき鳥クロニクル』において、読者を最も困惑させるのが「ノモンハン戦争」や「皮剥ぎ」といった歴史的エピソードだろう。 失踪した妻を …
村上春樹 『ねじまき鳥クロニクル』の井戸と壁抜けを考察|深層心理とメタファーの解読 2026/02/14(土) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 村上春樹の長編『ねじまき鳥クロニクル』の読者が、必ず直面すると言っていい不思議な違和感がある。 なぜ、主人公(岡田亨)は、暗闇の底にあ …
文学と表現 村上春樹の読みかた|メタファーと深層心理の攻略方法をわかりやすく解説 2026/02/13(金) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 村上春樹は国際的に人気のある作家だが、一方で、読み解きの難しい複雑な物語を書くことでも知られている。 なぜ、村上春樹の小説を読んだ読者 …
文学と表現 【2026年最新】村上春樹のおすすめ作品10選+α|初心者からマニアまで納得の「読む順番」と深読みのコツ 2026/02/12(木) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 「村上春樹の小説を読みたいけれど、どの作品から読めばいいのかわからない」と迷う人は多い。 なぜなら、1979(昭和54年)にデビューし …
文学と表現 宇佐美りん『推し、燃ゆ』考察|推しが「燃えた」ときに「崩れた」ものは何か 2026/02/11(水) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 宇佐美りんの『推し、燃ゆ』は、居場所を見つけることの難しさを描いた物語である。 人は、なぜ「居場所」を必要とするのか? 「居場所 …
文学と表現 スピッツ「ロビンソン」歌詞考察|物語世界を超えるタイトルの意味 2026/02/11(水) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 スピッツの「ロビンソン」は明確な情景を描き出していない。 なぜなら、それは、一人一人のリスナーに委ねられた物語世界であるからだ。 …
文学と表現 村田沙耶香『コンビニ人間』考察|なぜ「普通」ではない生き方は許されないのか 2026/02/10(火) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 村田沙耶香の『コンビニ人間』は、「異質なもの」についての小説ではなく、「異質なものを許容できない社会」についての小説だったのではないだろうか …
文学と表現 庄野潤三『うさぎのミミリー』平穏な生活は特別なのか│可視化された幸福論 2026/02/08(日) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 穏やかな暮らしは、誰にも与えられた平等の幸福だった。 本作『うさぎのミミリー』は、2002年(平成14年)4月に新潮社から刊行された長 …
文学と表現 『ギャツビー100年』に学ぶ深読みの読書論│推し活とパラノイア(妄想)の視点から 2026/02/08(日) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 『グレート・ギャツビー』の読み方は、時代によって変わるし、読者によっても変わる。 本書『ギャツビー100年 F・スコット・フィッツジェ …
札幌の記憶 雪まつりは札幌市民のためのイベントなのか?│雪まつり発祥の歴史と現代性の考察 2026/02/04(水) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 「さっぽろ雪まつり」の季節である。 2026年(令和8年)でなんと「第76回」である。 200万人を超える来場者を集める、この巨 …
街と空間 北海道のツルツル凍結路面で滑って転ばない「最強の冬靴」とは何か? 2025/12/26(金) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 北海道の冬を過ごす上で、冬靴選びは極めて重要な問題である。 近年は優れたスノーブーツの開発が進んでいるし、海外ブランドの入手も容易とな …
札幌の記憶 札幌市民のための「2026年(令和8年)初売り情報」各商業施設の年末年始の営業時間も 2025/12/24(水) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 札幌市内の商業施設の初売り情報をまとめてみました。 新春セールや福袋など、初売りは札幌市民にも大注目のイベントです。 ただし、最 …
札幌の記憶 札幌市民が見た『Fate/Grand Order』10周年記念広告企画『OVER THE SAME SKY』 2025/11/03(月) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 10月26日(日)の『北海道新聞』に「Fate/Grand Order(FGO)」の全面広告が掲載されていた。 pakoによる「近藤勇 …
札幌の記憶 2025年の北大イチョウ並木「金葉祭」雨上がりの初日は地元民でまったり盛り上がる 2025/11/02(日) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 札幌にはイチョウ並木の名所が3か所ある。 ①北海道大学のイチョウ並木 ②北海道庁前のイチョウ並木 ③中島公園のイチョウ並木 …
街と空間 『挽歌』の作者・原田康子が見つめ続けた電車通りの街「西線」の移りかわり 2025/10/26(日) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 10月20日は、女流作家・原田康子の命日である。 ベストセラー作家は、札幌電車通りの住民だった。 かつて、原田康子が生きた街を、 …
札幌の記憶 「さっぽろ焼き芋テラス2025」スローフードの焼き芋で心から温まりたい 2025/10/25(土) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 「さっぽろ焼き芋テラス2025」は、時間に余裕を持って行くべきである。 なぜなら、焼き芋を買うための列に並んでから、実際に焼き芋を買う …
札幌の記憶 「中島公園紅葉ライトアップ」と「さっぽろ焼き芋テラス」は札幌市民の寄り道イベントだ 2025/10/24(金) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 中島公園で晩秋のイベントが始まった。 「中島公園紅葉ライトアップ〜SAPPORO AUTUMN ILLUMINATIONS〜」と「さっ …
札幌の記憶 北海道立近代美術館『トーベとムーミン展』孤独な人々が自分の居場所を見つける空間 2025/10/04(土) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 北海道立近代美術館で『トーベとムーミン展』を観てきた。 『トーベとムーミン展』は、「ムーミン」小説の出版80周年を記念して開催される巡 …
街と空間 札幌「石川啄木の下宿跡」に残る「スイートピーの女・田中久子」の記憶 2025/09/27(土) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 1907年(明治40年)9月、札幌駅裏(現在の札幌駅北口)に、田中サト(39歳)という未亡人が暮らしていた。 田中サトは、北海道職員な …
書棚まわり 鴻巣友季子『なぜ日本文学は英米で人気があるのか』に学ぶ世界文学としての日本文学 2026/02/11(水) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 今や「日本文学」は「世界文学」として読む時代らしい。 なぜなら現在の日本文学は、イギリスやアメリカで普通に受け入れられるものとなってい …
書棚まわり 三宅香帆『「好き」を言語化する技術』読書感想文を書くときに応用できる3つのコツ 2026/01/30(金) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 三宅香帆『「好き」を言語化する技術(推しの素晴らしさを伝えたいのに「やばい!」しかでてこない)』読了。 本作『「好き」を言語化する技術 …
書棚まわり 三宅香帆『ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』文学女子の妄想力を発揮した小説ガイド入門編 2026/01/25(日) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 三宅香帆『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』読了。 本作『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよ …
古物ケース 板坂元『紳士の粋』知的好奇心の強い人におすすめ!大人のための雑学ネタ帳 2026/01/07(水) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 板坂元『紳士の粋』読了。 本作『紳士の粋』は、1998年(平成10年)7月に小学館から刊行されたエッセイ集である。 この年、著者 …
古物ケース 末続堯「一万円の骨董・アンティーク」ポケットマネーで始める骨董蒐集の教科書 2026/01/02(金) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 末続堯「一万円の骨董・アンティーク」読了。 本作「一万円の骨董・アンティーク」は、1999年(平成11年)2月に京都書院から刊行された …
古物ケース 『さっぽろ青春街図』1970年代の札幌ガイドにはディープなタウン情報が満載 2026/01/01(木) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 『さっぽろ青春街図』読了。 本作『さっぽろ青春街図』は、1974年(昭和49年)8月に有文社から刊行されたタウンガイドである。 …
古物ケース 伊藤ユキ子『紀行・アラン島のセーター』アランセーターの伝説と歴史を読み解く 2025/11/26(水) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 伊藤ユキ子『紀行・アラン島のセーター』読了。 本作『紀行・アラン島のセーター』は、1993年(平成5年)11月に晶文社から刊行された旅 …
古物ケース 佐々木ルリ子『レトロなつかしダイアリー』インスタ感覚でちょっと懐かしいモノを紹介! 2025/10/07(火) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 佐々木ルリ子『レトロなつかしダイアリー』読了。 本作『レトロなつかしダイアリー』は、2005年(平成17年)12月に河出書房新社から刊 …
古物ケース 『とよひら物語──碑をたずねて』開拓記念碑でたどる札幌近郊の農村部落の歴史 2025/09/23(火) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 豊平区役所『とよひら物語──碑をたずねて』読了。 本作『とよひら物語──碑をたずねて』は、1980年(昭和55年)3月に発行された歴史 …
古物ケース 明治・大正・昭和のおはじきコレクション~小さなガラスが物語る少女文化の歴史 2025/09/20(土) ジェン 時空標本|村上春樹・近代文学の読解と考察|札幌と北海道の記憶 子どもの駄玩具である「おはじき」も、古いものはコレクターズ・アイテムとなっている。 市場価値が高いのは、明治中期のガラス製おはじき。 …