読書体験 トーベ・ヤンソン「ムーミンパパ海へ行く」新しい時代を生きる、新しい家族の物語 2023/08/18(金) 懐新堂主人 文化系スノッブ トーベ・ヤンソン「ムーミンパパ海へ行く」読了。 本作「ムーミンパパ海へ行く」は、1965年(昭和40年)に発表された長編小説である。 …
読書体験 ウォルポール「ジェレミー少年と愛犬ハムレット」思春期の少年の成長物語 2023/08/17(木) 懐新堂主人 文化系スノッブ ヒュー・ウォルポール「ジェレミー少年と愛犬ハムレット」読了。 本作「ジェレミー少年と愛犬ハムレット」は、1923年(大正12年)に発表 …
旅行体験 【文学散歩】三田済海寺・永井龍男の墓と浅草神社・久保田万太郎句碑 2023/08/16(水) 懐新堂主人 文化系スノッブ 文京区本郷にある喜福寺では、著名人の墓参りを断っているという。 久保田万太郎の墓参りをしたかったが、やむを得ない。 代わりに、浅 …
旅行体験 「中国料理 味良」のタンメンと庄野潤三の自宅(山の上の家) 2023/08/15(火) 懐新堂主人 文化系スノッブ 小田急小田原線生田駅を北口から出て県道3号線まで行くと、左手に「中国料理 味良」の看板が見える。 ここが庄野潤三の小説に出てくる「中国 …
旅行体験 井伏鱒二のお墓参りで青山通り(外苑前)にある持法寺を訪ねた 2023/08/15(火) 懐新堂主人 文化系スノッブ 井伏鱒二の墓は、青山通りの持法寺にある。 今回、お墓巡りをした中で、最も都会にある墓が、意外にも井伏鱒二の墓だった。 「井伏家之 …
旅行体験 名作「黒と白の猫」にも登場する小沼丹の墓は小平霊園の芝生の墓地にあった 2023/08/15(火) 懐新堂主人 文化系スノッブ 小沼丹の代表作「大寺さんもの」は、妻を亡くした悲しみを<大寺さん>という主人公に投影することで生まれた作品と言われている。 …
旅行体験 東京の雑司ヶ谷霊園で英文学者・福原麟太郎の墓参り 2023/08/15(火) 懐新堂主人 文化系スノッブ 福原麟太郎の墓は、東京豊島区の雑司ヶ谷霊園にある。 都立霊園公式サイト「TOKYO霊園さんぽ」では、著名人の墓をマップで案内しているが …
旅行体験 小沼丹「お墓の字」に登場した井伏鱒二揮毫による谷崎精二の墓は巣鴨の慈眼寺にある 2023/08/14(月) 懐新堂主人 文化系スノッブ 小沼丹に「お墓の字」というエッセイがある(随筆集『小さな手袋』所収)。 井伏鱒二に自分の墓石の字を書くように頼んでくれと、大学の先輩教 …
旅行体験 庄野潤三の墓参りで小田原の塚原駅から長泉院まで歩いてみた 2023/08/14(月) 懐新堂主人 文化系スノッブ 庄野潤三の長編小説『ピアノの音』(1997)の中に、存命の庄野さんが墓を建立した話が出てくる。 一休みしてから長女の車で去年の夏に …
読書体験 カポーティ「遠い声、遠い部屋」思春期少年の同性愛的世界への目覚め 2023/08/06(日) 懐新堂主人 文化系スノッブ トルーマン・カポーティ「遠い声、遠い部屋」読了。 本作「遠い声、遠い部屋」は、1948年(昭和23年)12月にランダムハウス社から刊行 …
読書体験 セルバンテス『ドン・キホーテ』勘違いの妄想勇者は中世社会の「のび太」だったのか? 2025/11/02(日) 懐新堂主人 文化系スノッブ ミゲル・デ・セルバンテス『ドン・キホーテ』読了。 本作『ドン・キホーテ』は、1605年に刊行された長編小説である(「前篇」)。 …
読書体験 高橋健二「ケストナーの生涯」児童文学は大人たちに向けた「人生の真実」だった 2025/10/19(日) 懐新堂主人 文化系スノッブ 高橋健二『ドレースデンの抵抗作家 ケストナーの生涯』読了。 本作『ケストナーの生涯』は、1981年(昭和56年)9月に駸々堂出版社から …
読書体験 福原麟太郎『永遠に生きる言葉』世界の名言集から人生の意味を見つける 2025/10/18(土) 懐新堂主人 文化系スノッブ 福原麟太郎『永遠に生きる言葉』読了。 本作『永遠に生きる言葉』は、1959年(昭和34年)2月に毎日新聞社から刊行されたエッセイ集であ …
読書体験 鈴木るみこ『ふらんすの椅子』伝説のクウネル編集者の忘れ物=7年後の遺稿エッセイ集 2025/10/18(土) 懐新堂主人 文化系スノッブ 鈴木るみこ『ふらんすの椅子』読了。 本作『ふらんすの椅子』は、2025年(令和7年)8月に港の人(四月と十月文庫)から刊行されたエッセ …
読書体験 シャルル=ルイ・フィリップ『小さな町で』庶民の生活の中に見つけた人生の真実 2025/10/16(木) 懐新堂主人 文化系スノッブ シャルル=ルイ・フィリップ『小さな町で』読了。 本作『小さな町で』は、1910年(明治43年)に刊行された短篇小説集である。 著 …
読書体験 神野紗希『俳句部、はじめました』俳句甲子園出身者による中学生向け入門ガイド! 2025/10/14(火) 懐新堂主人 文化系スノッブ 神野紗希『俳句部、はじめました』読了。 本作『俳句部、はじめました』は、2021年(令和3年)3月に岩波書店から刊行された俳句入門書で …
読書体験 クウネル『ムーミンの秘密』鈴木るみこの文章と高橋ヨーコの写真で再現された北欧旅行記 2025/10/13(月) 懐新堂主人 文化系スノッブ 『クウネル』Vol.23「トーベ・ヤンソンとムーミンの秘密」読了。 本作「トーベ・ヤンソンとムーミンの秘密」は、2007年(平成19年 …
読書体験 黒田杏子『金子兜太養生訓』暗黒の2000年代に「生き延びること」を叫び続けた俳人 2025/10/13(月) 懐新堂主人 文化系スノッブ 黒田杏子『金子兜太養生訓』読了。 本作『金子兜太養生訓』は、2005年(平成17年)10月に刊行されたインタビュー集である。 こ …
読書体験 ガルシア=マルケス『エレンディラ』権力に振り回されながらも生き続ける民衆の逞しさ 2025/10/11(土) 懐新堂主人 文化系スノッブ ガブリエル・ガルシア=マルケス『エレンディラ』読了。 本作『エレンディラ』は、1978年(昭和53年)刊行された短篇小説集である。 …
読書体験 氷室冴子『アグネス白書』素直でまっすぐな女子高生が80年代の札幌で大活躍! 2025/10/10(金) 懐新堂主人 文化系スノッブ 氷室冴子『アグネス白書』読了。 本作『アグネス白書』は、1981年(昭和56年)10月に集英社文庫(コバルトシリーズ)から刊行された長 …
音楽体験 村治佳織『エターナル・ファンタジー』ゲーム音楽に恋をしたクラシックギター界のミューズ 2025/10/17(金) 懐新堂主人 文化系スノッブ 村治佳織『エターナル・ファンタジー』(初回限定版)購入。 本作『エターナル・ファンタジー』は、2025年(令和7年)10月17日に発売 …
音楽体験 松任谷正隆『僕の音楽キャリア全部話します』ユーミンが時代を越えて愛され続ける理由 2025/10/12(日) 懐新堂主人 文化系スノッブ 松任谷正隆『僕の音楽キャリア全部話します―1971/Takuro Yoshida-2016/Yumi Matsutoya―』読了。 本 …
音楽体験 エコーズ「SOMEONE LIKE YOU」君に似た誰かを忘れて、まったく新しい誰かと出会うために 2025/09/14(日) 懐新堂主人 文化系スノッブ 80年代のバンドブームから、たくさんのロックバンドが登場してきた。 しかし、「寂しさ」を歌うことにかけて、エコーズ以上のバンドは出てこ …
音楽体験 浜田省吾VS渋谷陽一『ロックは語れない』業界への怨念だけで生きてきた「明日なき世代」の挑戦 2025/08/25(月) 懐新堂主人 文化系スノッブ 渋谷陽一『ロックは語れない』に浜田省吾が登場している。 本作『ロックは語れない』は、1986年(昭和61年)5月に新潮文庫から刊行され …
音楽体験 『ハンク・ウィリアムズ物語』伝説のカントリー歌手の死因はアル中だったのか? 2025/08/22(金) 懐新堂主人 文化系スノッブ ロジャー・ウィリアムズ『ハンク・ウィリアムズ物語』読了。 本作『ハンク・ウィリアムズ物語』は、1975年(昭和50年)6月に音楽之友社 …
音楽体験 わたせせいぞう『僕のオールディーズはオールカラー』80年代的に昇華されたオールディーズ物語 2025/07/26(土) 懐新堂主人 文化系スノッブ バブル景気の頃、(一部界隈で)オールディーズが流行していた。 1950年代から1960年代にかけてのアメリカン・ポップス。 平岸 …
音楽体験 『東京エイティーズ』大学時代の元カノを引きずって生きるアラサー男子の自分探し 2025/07/16(水) 懐新堂主人 文化系スノッブ 『東京エイティーズ』は、80年代カルチャーを背景とした青春物語である。 特に、重要な要素と言えるのが、80年代前半のディスコ・ナンバー …
音楽体験 ザ・タイマーズ『LONG TIME AGO』80年目の原子爆弾ブルース 2025/07/14(月) 懐新堂主人 文化系スノッブ ザ・タイマーズの『LONG TIME AGO』は「原子爆弾ブルース」である。 そして、同時に、それは「原子力発電所ブルース」でもあった …
音楽体験 『北海盆唄』と『子供盆おどり歌』北海道の盆踊り唄はなぜ卑猥だったのか 2025/07/13(日) 懐新堂主人 文化系スノッブ 北海道には、大きく二つの盆踊り歌がある。 大人用の『北海盆唄』と、子ども用の『子供盆おどり歌』である。 盆踊り歌の誕生には、北海 …
音楽体験 寺尾聰『Re-Cool Reflections』石原プロを勘当された80年代シティ・ポップ界の絶対王者が復活 2025/07/11(金) 懐新堂主人 文化系スノッブ 寺尾聰は、80年代シティ・ポップ界の絶対王者だ。 大ヒット曲「ルビーの指環」は、ザ・ベストテンで最多連続記録を樹立(12週連続1位)。 …
生活体験 札幌市民が見た『Fate/Grand Order』10周年記念広告企画『OVER THE SAME SKY』 2025/11/03(月) 懐新堂主人 文化系スノッブ 10月26日(日)の『北海道新聞』に「Fate/Grand Order(FGO)」の全面広告が掲載されていた。 pakoによる「近藤勇 …
生活体験 【聖地巡礼】村上春樹が愛したビールの街『羊をめぐる冒険』と『ダンス・ダンス・ダンス』の札幌を歩く 2025/10/24(金) 懐新堂主人 文化系スノッブ 村上春樹は、札幌の街が好きだったのかもしれない。 初期の名作『羊をめぐる冒険』や『ダンス・ダンス・ダンス』では、(東京などと並んで)札 …
生活体験 創刊75年記念『夏の岩波少年文庫フェア2025』特製アクリルキーホルダーが届いた 2025/10/17(金) 懐新堂主人 文化系スノッブ 創刊75年記念『夏の岩波少年文庫フェア2025』応募者全員プレゼントの「特製アクリルキーホルダー」が届いた。 昨年のケストナーに続き、 …
生活体験 佐々木ルリ子『レトロなつかしダイアリー』インスタ感覚でちょっと懐かしいモノを紹介! 2025/10/07(火) 懐新堂主人 文化系スノッブ 佐々木ルリ子『レトロなつかしダイアリー』読了。 本作『レトロなつかしダイアリー』は、2005年(平成17年)12月に河出書房新社から刊 …
生活体験 札幌市民の風物詩─3月と10月はJRタワーの「ゴバポ」でスクエアカードのポイント5倍 2025/09/27(土) 懐新堂主人 文化系スノッブ 札幌JRタワーの「ゴバポ」は、3月と10月に開催される。 「ゴバポ」とは、「JRタワースクエアカード5倍ポイントセール」の略称で、「J …
生活体験 明治・大正・昭和のおはじきコレクション~小さなガラスが物語る少女文化の歴史 2025/09/20(土) 懐新堂主人 文化系スノッブ 子どもの駄玩具である「おはじき」も、古いものはコレクターズ・アイテムとなっている。 市場価値が高いのは、明治中期のガラス製おはじき。 …
生活体験 竹山実「そうだ! 建築をやろう」札幌創成川通りの実家でモダン建築散歩 2025/09/14(日) 懐新堂主人 文化系スノッブ 竹山実「そうだ! 建築をやろう」読了。 本作「そうだ! 建築をやろう」は、2003年(平成15年)11月に彰国社から刊行された自叙伝で …
生活体験 『ほっかいどう語─その発生と変遷─』上級者向け「北海道弁」の使い方 2025/09/13(土) 懐新堂主人 文化系スノッブ 北海道新聞社『ほっかいどう語─その発生と変遷─』読了。 本作『ほっかいどう語─その発生と変遷─』は、1970年(昭和45年)6月に北海 …
生活体験 小泉今日子『愛しあってるかい!』と『学園天国』は新しい時代の女性を象徴していた 2025/09/07(日) 懐新堂主人 文化系スノッブ 小泉今日子といえば、ショートカットのイメージがある。 トレンディドラマ『愛しあってるかい!』のイメージが強すぎるのだ。 『愛しあ …
生活体験 森拓郎「稼げる男は食事が9割」中高年のダイエットは「主食を減らして肉を食べる」 2025/09/05(金) 懐新堂主人 文化系スノッブ 森拓郎『稼げる男は食事が9割』読了。 本作『稼げる男は食事が9割』は、2016年6月にKADOKAWAから刊行されたダイエット教本であ …