読書体験 庄野潤三「イタリア風」妻と別居中の男と、美しい妹のボーイフレンドと 2021/11/20(土) ますじぃ 文化系スノッブ 庄野潤三「イタリア風」読了。 本作は、庄野夫妻がアメリカのオハイオ州にあるケニオン・カレッジに留学しているときの体験を素材とした短篇小説で …
読書体験 第三の新人「庄野潤三」のプロフィールを詳しく紹介します 2021/09/29(水) ますじぃ 文化系スノッブ 庄野 潤三(しょうの じゅんぞう、1921年(大正10年)2月9日 - 2009年(平成21年)9月21日)は、日本の小説家。大阪府生まれ。 …
読書体験 日本の小説家「庄野潤三」の超マニアックな年譜を作ってみました 2021/09/10(金) ますじぃ 文化系スノッブ 庄野潤三の年譜を作成しました。 講談社文芸文庫や「庄野潤三全集(第十巻)」の年譜を底本として、短篇集や随筆集に収録された作品を発表年月 …
読書体験 大正生まれの作家・庄野潤三の愛読書について詳しく解説します 2021/09/03(金) ますじぃ 文化系スノッブ 小説家の庄野潤三は、大変な読書家であり、文学愛好家でもありました。 遺された多くの随筆には、書評や読書感想のほか、自身が愛読した文学作品の …
読書体験 庄野潤三の人名録~親族や友人、文壇仲間、ご近所さん、読者まで 2021/08/21(土) ますじぃ 文化系スノッブ 庄野さんの作品にはたくさんの人の名前が登場します。 さりげなく、実は意外と何度も繰り返し登場している隠れたレギュラーメンバーもいたりします …
読書体験 神野紗希「俳句部、はじめました」女子高生のリアルな青春から始まった俳句ライフ 2021/07/23(金) ますじぃ 文化系スノッブ 神野紗希「俳句部、はじめました」読了。 「カンバスの余白八月十五日」という俳句がある。 第四回俳句甲子園(2001年)で最優秀句 …
読書体験 川上弘美「わたしの好きな季語」季語へのリスペクトに溢れたエッセイ集 2021/07/18(日) ますじぃ 文化系スノッブ 川上弘美「わたしの好きな季語」読了。 「妙な言葉のコレクションが趣味だった」という著者は、大学生のときに大学の図書館で「歳時記」という …
読書体験 カニグズバーグ「Tバック戦争」自分の考えを発表しないという権利 2021/07/17(土) ますじぃ 文化系スノッブ E.L. カニグズバーグ「Tバック戦争」読了。 12歳の少女クロエは、クラスの「髪の毛の誓約書」に署名したくないという理由で、フロリダ …
読書体験 ジョージ・オーウェル「パリ・ロンドン放浪記」スラム街の暮らしを生々しく描く 2021/05/30(日) ますじぃ 文化系スノッブ ジョージ・オーウェル「パリ・ロンドン放浪記」読了。 物語は「パリ、コックドール街、午前七時」から始まる。 時代は1929 …
読書体験 安西カオリ「ブルーインク・ストーリー」水丸さんは青いインクの万年筆でスケッチを描いた 2021/05/29(土) ますじぃ 文化系スノッブ 安西カオリ「ブルーインク・ストーリー―父・安西水丸のこと―」読了。 安西水丸さんの長女が父・安西水丸についてのエッセイを書いた。 ニ …
読書体験 飯田龍太文集『無名極楽』俳句と釣りの世界をさまよう随筆集 2025/06/01(日) ますじぃ 文化系スノッブ 飯田龍太『飯田龍太文集(第三巻・無名極楽)』読了。 本作『飯田龍太文集(第三巻・無名極楽)』は、1988年(昭和63年)12月に筑摩書 …
読書体験 庄野潤三『小えびの群れ』普通の生活の中にある小さなドラマから生まれた物語 2025/06/01(日) ますじぃ 文化系スノッブ 庄野潤三『小えびの群れ』読了。 本作『小えびの群れ』は、1970年(昭和45年)10月に新潮社から刊行された短篇小説集である。 …
読書体験 細野不二彦『あどりぶシネ倶楽部』自主映画に80年代の青春を賭ける若者たちの成長物語 2025/05/31(土) ますじぃ 文化系スノッブ 細野不二彦『あどりぶシネ倶楽部』読了。 本作『あどりぶシネ倶楽部』は、1986年(昭和61年)9月に小学館(ビッグ・コミックス)から刊 …
読書体験 畔柳二美『姉妹』札幌の四季と貧しい人たちの暮らしを通して描かれる少女の成長 2025/05/31(土) ますじぃ 文化系スノッブ 畔柳二美『姉妹』読了。 本作『姉妹』は、1954年(昭和29年)6月に大日本雄弁会講談社から刊行された長篇小説である。 この年、 …
読書体験 小沼丹『山鳩』日々の暮らしはいつか「思い出の連鎖」となって人生の物語を綴り始める 2025/05/25(日) ますじぃ 文化系スノッブ 小沼丹『山鳩』読了。 本作『山鳩』は、1980年(昭和55年)9月に河出書房新社から刊行された短篇小説集である。 この年、著者は …
読書体験 喜多嶋隆『六本木バナナ・ボーイズ』バブル景気に沸く東京のハードボイルドな青春ライフ 2025/05/25(日) ますじぃ 文化系スノッブ 喜多嶋隆『六本木バナナ・ボーイズ』『六本木シンデレラ』読了。 本作『六本木バナナ・ボーイズ』は、1988年(昭和63年)1月に、また『 …
読書体験 ガルシア=マルケス『コレラの時代の愛』死に近づくほど「愛」はより深まるものだ 2025/05/24(土) ますじぃ 文化系スノッブ ガブリエル・ガルシア=マルケス『コレラの時代の愛』読了。 本作『コレラの時代の愛』は、1985年(昭和60年)に発表された長篇小説であ …
読書体験 北海道銀行『吉井勇 生誕百年記念 ライラック歌集』札幌滞在中の吉井勇と札幌の歌 2025/05/20(火) ますじぃ 文化系スノッブ 吉井勇は「リラ」の歌を詠んだことで、札幌の文学史に名前を残した歌人である。 1955年(昭和30年)6月。 歌人・吉井勇が北海道 …
読書体験 庄野潤三「前途」大学と戦場との境界線で過ごしたモラトリアムな青春 2025/05/18(日) ますじぃ 文化系スノッブ 庄野潤三「前途」読了。 本作「前途」は、1968年(昭和43年)10月に講談社から刊行された長篇小説である。 この年、著者は47 …
読書体験 札幌でライラックの名所巡りをしながら文学散歩を楽しむ 2025/05/17(土) ますじぃ 文化系スノッブ さっぽろライラックまつりの季節は、札幌散策にぴったりの季節でもある。 本を読みつつ、札幌の街を歩きながら、ライラックの花を眺める。 …
音楽体験 さっぽろライラックまつりの季節だからライラックを歌った札幌の歌を歌おう 2025/05/15(木) ますじぃ 文化系スノッブ 札幌は「ご当地ソング」の多い街である。 ご当地ソングとは、地域の風物詩を盛り込んで旅情を演出する歌のことで、昭和時代の歌謡曲に多く見ら …
音楽体験 『ボニータ! ボサノヴァ』カフェから始まったボサノヴァ・ブームの時代 2025/05/11(日) ますじぃ 文化系スノッブ 2000年代の日本で、ちょっとしたボサノヴァ・ブームがあった。 震源地は、オシャレなカフェだったような気がする。 1990年代か …
音楽体験 「カレッジ・フォーク」から「カレッジ・ポップス」へ~日本カレッジ・フォークの歴史 2025/04/05(土) ますじぃ 文化系スノッブ カレッジ・フォークとは何か? 僕のカレッジ・フォークの歴史探索は、そんな素朴な疑問から始まった。 それは、カレッジ・フォークが、 …
音楽体験 『懐かしの60'sフォーク』村上春樹『ノルウェイの森』の挿入歌はフォークソング 2025/02/24(月) ますじぃ 文化系スノッブ 村上春樹『ノルウェイの森』を読んで、僕は、古いフォーク・ソングを聴くようになった。 ブラザーズ・フォアやキングストン・トリオやピーター …
音楽体験 真冬の札幌キノカフェ「友部正人・完全生音ライブ」ギターとブルースハープの衝撃 2025/02/11(火) ますじぃ 文化系スノッブ 札幌「キノカフェ」で、友部正人のライブに参加してきた。 友部正人「銀座線を探して」発売記念完全生音ライブ。 マイクもアンプもスピ …
音楽体験 シューベルト『冬の旅』失恋男子が歌うセンチメンタル・ジャーニー聴き比べ 2025/02/02(日) ますじぃ 文化系スノッブ シューベルト『冬の旅』なら、ディースカウとムーアのコンビが定番。 特に、1962年(昭和37年)に録音されたものがいい。 古いS …
音楽体験 ラングストン・ヒューズ「七十五セントのブルース」と友部正人「乾杯」は絶望の歌だ 2025/02/01(土) ますじぃ 文化系スノッブ 友部正人の「乾杯」は、日本中の注目を集めた「あさま山荘事件」をモチーフに、偽善的な現代社会への絶望を歌ったトーキング・ブルースだ。 「 …
音楽体験 3KINGS「りんご畑は永遠なのさ」藻岩山麓に果樹園が広がっていた友部正人の札幌時代 2025/01/25(土) ますじぃ 文化系スノッブ 3KINGS「りんご畑は永遠なのさ」は札幌の歌だ。 友部正人のストロベリー・フィールズは、懐かしい札幌の中にある。 藻岩山のふも …
音楽体験 80年代ビーチ・ボーイズで村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』の世界観を楽しむ 2025/01/25(土) ますじぃ 文化系スノッブ 村上春樹の『ダンス・ダンス・ダンス』(1988)には、ザ・ビーチ・ボーイズの音楽が登場している。 『ダンス・ダンス・ダンス』を読んで、 …
音楽体験 【歌詞考察】友部正人「グッドモーニングブルース」現代の発売禁止歌の意味を読み解く 2025/01/23(木) ますじぃ 文化系スノッブ 友部正人のベスト・アルバム『シングル コレクション』が発売された。 ミディ在籍時にリリースされた全シングル曲に加え、自主制作「グッドモ …
生活体験 「さっぽろライラックまつり」は、地元・札幌の文化人たちの酒盛りから始まった 2025/05/18(日) ますじぃ 文化系スノッブ 1959年(昭和34年)に始まった「さっぽろライラックまつり」も、今年(2025年)で66年目を迎える。 現在では、すっかりと観光化さ …
生活体験 沼田元気「一杯の珈琲を飲むためだけに行きたくなる札幌・小樽カフェ喫茶店案内」で振り返る2000年代の札幌カフェ事情 2025/04/28(月) ますじぃ 文化系スノッブ 札幌のカフェガイドは数多いが、「ここではない別の場所に行きたい人の為のガイドブック」として登場したのが、沼田元気『一杯の珈琲を飲むためだけに …
生活体験 BRUTUS「切手デザインをなめんなよ!」と木下綾乃『切手な北古賀』で語る2000年代の切手ブーム 2025/03/21(金) ますじぃ 文化系スノッブ 『BRUTUS(ブルータス)』2003年(平成15年)12月1号の特集は「切手デザインをなめんなよ!(切手は、アート&デザインの教科書だ!) …
生活体験 村上春樹に学ぶダッフルコート/札幌の冬はアイビー・ファッションで乗り切ろう 2025/01/26(日) ますじぃ 文化系スノッブ 札幌の冬にはダッフルコートが似合う。 寒い雪の日にも、ダッフルコートは活躍してくれる。 それに、ダッフルコートは、あの村上春樹さ …
生活体験 北海道の冬はスーツ・カンパニーで買ったMOON社のツイード・ジャケットで乗り切る 2024/12/07(土) ますじぃ 文化系スノッブ 冬のビジネス・スタイルはツイードが基本。 なにしろ、暖かいし、クラシックなビジュアルもいい。 スーツ・カンパニーのジャケットなら …
生活体験 【偏愛】「HTBまめほん」北海道の文化や歴史をスノッブに語りたい人におすすめ 2024/12/01(日) ますじぃ 文化系スノッブ 小さいものが好きだから豆本が好き。 北海道が好きだから、北海道について書かれた本が好き。 そんな人に絶対刺さるのが「HTBまめほ …
生活体験 【偏愛】アンティークのビー玉は「未完成」ではあるけれど「B級品」ではない 2024/11/23(土) ますじぃ 文化系スノッブ 古いモノを集めた、その最初が、古いビー玉だった。 別に、古いビー玉が好きだったわけではない。 古いモノを扱う、そのお店で、僕はた …
生活体験 チープなのにアーティスティック!オールドなトイデジ「デジタルハリネズミ」で撮った写真はなぜか懐かしい 2024/10/20(日) ますじぃ 文化系スノッブ デジタルハリネズミ2(トリプルプラス)を持って、街に出た。 懐かしいトイデジで撮る街は、どこか懐かしい感じがした。 110トイカメラ …
生活体験 ION AUDIOの初心者向け1万円レコードプレーヤー『Archive LP』の簡単な使い方 2024/10/15(火) ますじぃ 文化系スノッブ ブックオフからオリジナルのレコードプレーヤーが発売される。 エントリークラスのレコードプレーヤーの世界が、ますます充実しているらしい。 …
生活体験 日本コロムビアの蓄音機型ステレオシステムで味わうラッパ・スピーカーの魅力 2024/10/05(土) ますじぃ 文化系スノッブ 小沼丹の短編小説「小径」に、古い蓄音機が出てくる。 伯母のところには古い蓄音器があって、古ぼけた布張のレコオド・ケエスにレコオドが …