読書体験 はじめての庄野潤三~おすすめ「家族小説」の名作5選 2021/05/29(土) MAS@ZIN 文化系スノッブ コロナ禍の自粛生活の中で、庄野潤三さんの著作を集中的に読んできました。 今回は、庄野さんの作品で特に人気の高い「家族小説」の中から、こ …
読書体験 ジャック・ロンドン「どん底の人びと」浮浪者になりすましてイギリスの貧民街へ潜入取材 2021/05/29(土) MAS@ZIN 文化系スノッブ ジャック・ロンドン「どん底の人びと」読了。 1902年(明治35年)の夏、アメリカの作家・ジャック・ロンドンは、イギリスのロン …
読書体験 ウイリアム・サロイヤン「わが名はアラム」貧しい少年が見た苦しくも楽しい暮らし 2021/04/24(土) MAS@ZIN 文化系スノッブ ウィリアム・サロイヤン「わが名はアラム」読了。 サロイヤンの「わが名はアラム」のことは、庄野潤三『文学交友録』で知った。 「サローヤン …
読書体験 モーム「お菓子とビール」人妻との切ないラブ・ロマンスの甘い思い出 2021/04/24(土) MAS@ZIN 文化系スノッブ サマセット・モーム「お菓子とビール」読了。 「お菓子とビール」は、1930年(昭和5年)に刊行された、モーム円熟期(56歳だった)の長 …
読書体験 サマセット・モーム「かみそりの刃」物質的な幸福より精神的な幸福の方が大切だ 2021/04/11(日) MAS@ZIN 文化系スノッブ サマセット・モーム「かみそりの刃」読了。 僕が、この小説を読んだ理由は、村上春樹の小説やエッセイに出てくる「どんな髭剃りにも哲学がある …
読書体験 野田知佑「のんびり行こうぜ」日本アウトドア界のカリスマが語る「野田友佑」という生き方 2025/06/14(土) MAS@ZIN 文化系スノッブ 野田知佑「のんびり行こうぜ」読了。 本作「のんびり行こうぜ」は、1986年(昭和61年)7月に小学館から刊行されたエッセイ集である。 …
読書体験 ウイリアム・サロイヤン「わが名はアラム」生きることで詩を表現した人々の思い出 2025/06/09(月) MAS@ZIN 文化系スノッブ ウイリアム・サロイヤン『わが名はアラム』読了。 本作『わが名はアラム』は、1940年(昭和15年)に刊行された長篇小説である。 …
読書体験 ロバート・B・パーカー「約束の地」遠くからは美しく見える人生にも汚い部分はある 2025/06/07(土) MAS@ZIN 文化系スノッブ ロバート・B・パーカー『約束の地』読了。 本作『約束の地』は、1976年(昭和51年)に刊行された探偵小説である。 この年、著者 …
読書体験 山口瞳「居酒屋兆治」全力で生きている不器用な男たちへの応援歌 2025/06/06(金) MAS@ZIN 文化系スノッブ 山口瞳「居酒屋兆治」読了。 本作「居酒屋兆治」は、1982年(昭和57年)6月に新潮社から刊行された長篇小説である。 この年、著 …
読書体験 飯田龍太文集『無名極楽』俳句と釣りの世界をさまよう随筆集 2025/06/01(日) MAS@ZIN 文化系スノッブ 飯田龍太『飯田龍太文集(第三巻・無名極楽)』読了。 本作『飯田龍太文集(第三巻・無名極楽)』は、1988年(昭和63年)12月に筑摩書 …
読書体験 庄野潤三『小えびの群れ』普通の生活の中にある小さなドラマから生まれた物語 2025/06/01(日) MAS@ZIN 文化系スノッブ 庄野潤三『小えびの群れ』読了。 本作『小えびの群れ』は、1970年(昭和45年)10月に新潮社から刊行された短篇小説集である。 …
読書体験 細野不二彦『あどりぶシネ倶楽部』自主映画に80年代の青春を賭ける若者たちの成長物語 2025/05/31(土) MAS@ZIN 文化系スノッブ 細野不二彦『あどりぶシネ倶楽部』読了。 本作『あどりぶシネ倶楽部』は、1986年(昭和61年)9月に小学館(ビッグ・コミックス)から刊 …
読書体験 畔柳二美『姉妹』札幌の四季と貧しい人たちの暮らしを通して描かれる少女の成長 2025/05/31(土) MAS@ZIN 文化系スノッブ 畔柳二美『姉妹』読了。 本作『姉妹』は、1954年(昭和29年)6月に大日本雄弁会講談社から刊行された長篇小説である。 この年、 …
読書体験 小沼丹『山鳩』日々の暮らしはいつか「思い出の連鎖」となって人生の物語を綴り始める 2025/05/25(日) MAS@ZIN 文化系スノッブ 小沼丹『山鳩』読了。 本作『山鳩』は、1980年(昭和55年)9月に河出書房新社から刊行された短篇小説集である。 この年、著者は …
読書体験 喜多嶋隆『六本木バナナ・ボーイズ』バブル景気に沸く東京のハードボイルドな青春ライフ 2025/05/25(日) MAS@ZIN 文化系スノッブ 喜多嶋隆『六本木バナナ・ボーイズ』『六本木シンデレラ』読了。 本作『六本木バナナ・ボーイズ』は、1988年(昭和63年)1月に、また『 …
音楽体験 浜田省吾『PROMISED LAND』私立探偵スペンサーやサリンジャーとの関係を読み解く 2025/06/10(火) MAS@ZIN 文化系スノッブ 浜田省吾の名盤『PROMISED LAND 〜約束の地』(1982)は、アメリカ文学の影響を感じさせる。 『約束の地』というアルバムタ …
音楽体験 初夏の北大祭で「ブルーグラス・ミュージックとは何か?」を研究する 2025/06/08(日) MAS@ZIN 文化系スノッブ 北大祭は、北海道大学の学園祭である。 大学の学園祭なのに、札幌市民への定着度はすごい。 「ライラックまつり」「北大祭」「札幌まつ …
音楽体験 さっぽろライラックまつりの季節だからライラックを歌った札幌の歌を歌おう 2025/05/15(木) MAS@ZIN 文化系スノッブ 札幌は「ご当地ソング」の多い街である。 ご当地ソングとは、地域の風物詩を盛り込んで旅情を演出する歌のことで、昭和時代の歌謡曲に多く見ら …
音楽体験 『ボニータ! ボサノヴァ』カフェから始まったボサノヴァ・ブームの時代 2025/05/11(日) MAS@ZIN 文化系スノッブ 2000年代の日本で、ちょっとしたボサノヴァ・ブームがあった。 震源地は、オシャレなカフェだったような気がする。 1990年代か …
音楽体験 「カレッジ・フォーク」から「カレッジ・ポップス」へ~日本カレッジ・フォークの歴史 2025/04/05(土) MAS@ZIN 文化系スノッブ カレッジ・フォークとは何か? 僕のカレッジ・フォークの歴史探索は、そんな素朴な疑問から始まった。 それは、カレッジ・フォークが、 …
音楽体験 『懐かしの60'sフォーク』村上春樹『ノルウェイの森』の挿入歌はフォークソング 2025/02/24(月) MAS@ZIN 文化系スノッブ 村上春樹『ノルウェイの森』を読んで、僕は、古いフォーク・ソングを聴くようになった。 ブラザーズ・フォアやキングストン・トリオやピーター …
音楽体験 真冬の札幌キノカフェ「友部正人・完全生音ライブ」ギターとブルースハープの衝撃 2025/02/11(火) MAS@ZIN 文化系スノッブ 札幌「キノカフェ」で、友部正人のライブに参加してきた。 友部正人「銀座線を探して」発売記念完全生音ライブ。 マイクもアンプもスピ …
音楽体験 シューベルト『冬の旅』失恋男子が歌うセンチメンタル・ジャーニー聴き比べ 2025/02/02(日) MAS@ZIN 文化系スノッブ シューベルト『冬の旅』なら、ディースカウとムーアのコンビが定番。 特に、1962年(昭和37年)に録音されたものがいい。 古いS …
音楽体験 ラングストン・ヒューズ「七十五セントのブルース」と友部正人「乾杯」は絶望の歌だ 2025/02/01(土) MAS@ZIN 文化系スノッブ 友部正人の「乾杯」は、日本中の注目を集めた「あさま山荘事件」をモチーフに、偽善的な現代社会への絶望を歌ったトーキング・ブルースだ。 「 …
音楽体験 3KINGS「りんご畑は永遠なのさ」藻岩山麓に果樹園が広がっていた友部正人の札幌時代 2025/01/25(土) MAS@ZIN 文化系スノッブ 3KINGS「りんご畑は永遠なのさ」は札幌の歌だ。 友部正人のストロベリー・フィールズは、懐かしい札幌の中にある。 藻岩山のふも …
生活体験 年間300冊読む読書家が毎日愛用している最強の読書グッズ「三種の神器」 2025/06/14(土) MAS@ZIN 文化系スノッブ 読書好きにとって、読書は趣味ではない。 食べることや眠ることと同じように、読書とは生きることなのだ。 快適な読書ライフを過ごすた …
生活体験 『クウネル(vol.39)』函館の食文化──朝いかの行商といか刺しの朝食 2025/06/13(金) MAS@ZIN 文化系スノッブ スルメイカ(真いか)は、函館の夏の風物詩だ。 「函館の朝は、いか刺しから始まる」とまで言われた時代。 そんな食文化も、今や昔のも …
生活体験 「神薬」のガラス瓶コレクション──群青色の小さな壜に失われた時代がある 2025/06/12(木) MAS@ZIN 文化系スノッブ 庄司太一の『びんだま飛ばそ』(1997)が出たころ、古いガラス瓶を集めるのが、ちょっとしたブームになった。 ガラス瓶と言っても、一升瓶 …
生活体験 円山で発見したオールド東陶のカップ&ソーサは札幌グランドホテル開業当時の食器か? 2025/06/08(日) MAS@ZIN 文化系スノッブ ヴィンテージのカップ&ソーサといえば、オールド・ノリタケ(日本陶器)が超有名だが、モダンなデザインに関しては東洋陶器も負けていない。 …
生活体験 森田たま生誕地の文学碑と大正モダンな洋館「土屋邸」と玉翠園の「雪萌えパフェ」 2025/06/07(土) MAS@ZIN 文化系スノッブ 2025年(令和7年)3月、中公文庫から、森田たまの『随筆 ふるさとの味』が刊行された。 森田たまは、札幌出身の女流作家である。 …
生活体験 ファイヤーキングのマグカップ「スタアバックス珈琲」昭和レトロとアメリカ文化との融合 2025/06/07(土) MAS@ZIN 文化系スノッブ 多くのコレクターがいることで知られる「Fire-King」(ファイヤーキング)の生産がアメリカで終了したのは、1986年(昭和61年)のこと …
生活体験 「さっぽろライラックまつり」は、地元・札幌の文化人たちの酒盛りから始まった 2025/05/18(日) MAS@ZIN 文化系スノッブ 1959年(昭和34年)に始まった「さっぽろライラックまつり」も、今年(2025年)で66年目を迎える。 現在では、すっかりと観光化さ …
生活体験 沼田元気「一杯の珈琲を飲むためだけに行きたくなる札幌・小樽カフェ喫茶店案内」で振り返る2000年代の札幌カフェ事情 2025/04/28(月) MAS@ZIN 文化系スノッブ 札幌のカフェガイドは数多いが、「ここではない別の場所に行きたい人の為のガイドブック」として登場したのが、沼田元気『一杯の珈琲を飲むためだけに …
生活体験 BRUTUS「切手デザインをなめんなよ!」と木下綾乃『切手な北古賀』で語る2000年代の切手ブーム 2025/03/21(金) MAS@ZIN 文化系スノッブ 『BRUTUS(ブルータス)』2003年(平成15年)12月1号の特集は「切手デザインをなめんなよ!(切手は、アート&デザインの教科書だ!) …
生活体験 村上春樹に学ぶダッフルコート/札幌の冬はアイビー・ファッションで乗り切ろう 2025/01/26(日) MAS@ZIN 文化系スノッブ 札幌の冬にはダッフルコートが似合う。 寒い雪の日にも、ダッフルコートは活躍してくれる。 それに、ダッフルコートは、あの村上春樹さ …