読書体験 田坂憲二「日本文学全集の時代」高度成長期を駆け抜けた文学全集列伝 2021/11/26(金) 懐究堂主人 文化系スノッブ 田坂憲二「日本文学全集の時代」読了。 ブログを書くときの参考にでもなるかと思って、昭和時代の文学全集を何冊か買った(もちろん、庄野潤三 …
読書体験 庄野潤三「秋風と二人の男」親友の小沼丹と酒を酌み交わす名作短篇 2021/11/23(火) 懐究堂主人 文化系スノッブ 庄野潤三「秋風と二人の男」読了。 本作は、1965年(昭和40年)11月、「群像」に発表された短編小説である。 この年、著者は4 …
読書体験 庄野潤三「イタリア風」妻と別居中の男と、美しい妹のボーイフレンドと 2021/11/20(土) 懐究堂主人 文化系スノッブ 庄野潤三「イタリア風」読了。 本作は、庄野夫妻がアメリカのオハイオ州にあるケニオン・カレッジに留学しているときの体験を素材とした短篇小説で …
読書体験 第三の新人「庄野潤三」のプロフィールを詳しく紹介します 2021/09/29(水) 懐究堂主人 文化系スノッブ 庄野 潤三(しょうの じゅんぞう、1921年(大正10年)2月9日 - 2009年(平成21年)9月21日)は、日本の小説家。大阪府生まれ。 …
読書体験 日本の小説家「庄野潤三」の超マニアックな年譜を作ってみました 2021/09/10(金) 懐究堂主人 文化系スノッブ 庄野潤三の年譜を作成しました。 講談社文芸文庫や「庄野潤三全集(第十巻)」の年譜を底本として、短篇集や随筆集に収録された作品を発表年月 …
読書体験 大正生まれの作家・庄野潤三の愛読書について詳しく解説します 2021/09/03(金) 懐究堂主人 文化系スノッブ 小説家の庄野潤三は、大変な読書家であり、文学愛好家でもありました。 遺された多くの随筆には、書評や読書感想のほか、自身が愛読した文学作品の …
読書体験 庄野潤三の人名録~親族や友人、文壇仲間、ご近所さん、読者まで 2021/08/21(土) 懐究堂主人 文化系スノッブ 庄野さんの作品にはたくさんの人の名前が登場します。 さりげなく、実は意外と何度も繰り返し登場している隠れたレギュラーメンバーもいたりします …
読書体験 神野紗希「俳句部、はじめました」女子高生のリアルな青春から始まった俳句ライフ 2021/07/23(金) 懐究堂主人 文化系スノッブ 神野紗希「俳句部、はじめました」読了。 「カンバスの余白八月十五日」という俳句がある。 第四回俳句甲子園(2001年)で最優秀句 …
読書体験 川上弘美「わたしの好きな季語」季語へのリスペクトに溢れたエッセイ集 2021/07/18(日) 懐究堂主人 文化系スノッブ 川上弘美「わたしの好きな季語」読了。 「妙な言葉のコレクションが趣味だった」という著者は、大学生のときに大学の図書館で「歳時記」という …
読書体験 ジョージ・オーウェル「パリ・ロンドン放浪記」スラム街の暮らしを生々しく描く 2021/05/30(日) 懐究堂主人 文化系スノッブ ジョージ・オーウェル「パリ・ロンドン放浪記」読了。 物語は「パリ、コックドール街、午前七時」から始まる。 時代は1929 …
読書体験 光瀬龍『ロン先生の虫眼鏡』昭和時代のクマ対策は電気柵と超音波だった 2025/08/30(土) 懐究堂主人 文化系スノッブ 光瀬龍・原作、加藤唯史・作画『ロン先生の虫眼鏡』には、クマに関するエピソードが2篇ある。 コミックス第6巻所収「第58話/クマが出た! …
読書体験 浅野ゆう子『ハートに火をつけて』と『クロワッサン症候群』の女たち 2025/08/29(金) 懐究堂主人 文化系スノッブ 松原惇子『クロワッサン症候群』読了。 本作『クロワッサン症候群』は、1988年(昭和63年)11月に文藝春秋から刊行された。 こ …
読書体験 河毛俊作「一枚の白いシャツ」メンズファッション初心者が最初に買うべき本がこれだ 2025/08/17(日) 懐究堂主人 文化系スノッブ 河毛俊作「一枚の白いシャツ(男、45歳からの服装術)」読了。 本作「一枚の白いシャツ(男、45歳からの服装術)」は、2011年(平成2 …
読書体験 田渕義雄「山からの手紙」アウトドア・ライフという豊かな暮らし 2025/08/16(土) 懐究堂主人 文化系スノッブ 田渕義雄「山からの手紙」読了。 本作「山からの手紙」は、1988年(昭和63年)12月に小学館から刊行されたエッセイ集である。 …
読書体験 フランツ・カフカ「変身」グレーゴル・ザムザはなぜ虫になったのか? 2025/08/15(金) 懐究堂主人 文化系スノッブ フランツ・カフカ「変身」読了。 本作「変身」は、1915年(大正4年)に発表された中篇小説である。 この年、著者は32歳だった。 …
読書体験 『鈴木しづ子─伝説の女性俳人を追って』敗戦と男たちに翻弄された美しすぎる娼婦俳人 2025/08/13(水) 懐究堂主人 文化系スノッブ KAWADE 道の手帖『鈴木しづ子──伝説の女性俳人を追って』読了。 本作『鈴木しづ子──伝説の女性俳人を追って』は、2009年(平成 …
読書体験 ジム・フジーリ『ペット・サウンズ』ブライアン・ウィルソンは音楽界のサリンジャーだった 2025/08/09(土) 懐究堂主人 文化系スノッブ ジム・フジーリ『ペット・サウンズ』読了。 本作『ペット・サウンズ』は、2008年(平成20年)2月に新潮社から刊行された音楽エッセイで …
読書体験 末續堯「骨董症候群──目利きへの遍歴」小説の世界で楽しむ骨董蒐集ガイド 2025/08/08(金) 懐究堂主人 文化系スノッブ 末續堯「骨董症候群──目利きへの遍歴」読了。 本作「骨董症候群──目利きへの遍歴」は、2001年(平成13年)4月に里文出版から刊行さ …
読書体験 片岡義男「ぼくはプレスリーが大好き」ロックが時代を変えると誰もが信じていた幻想の時代 2025/08/05(火) 懐究堂主人 文化系スノッブ 片岡義男「ぼくはプレスリーが大好き」読了。 本作「ぼくはプレスリーが大好き」は、1971年(昭和46年)1月に三一書房から刊行された評 …
読書体験 『猪熊弦一郎のおもちゃ箱: やさしい線』自分だけの価値観を持ってシンプルに生きる 2025/08/01(金) 懐究堂主人 文化系スノッブ 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館監修『猪熊弦一郎のおもちゃ箱: やさしい線』読了。 本作『猪熊弦一郎のおもちゃ箱: やさしい線』は、2018 …
音楽体験 浜田省吾VS渋谷陽一『ロックは語れない』業界への怨念だけで生きてきた「明日なき世代」の挑戦 2025/08/25(月) 懐究堂主人 文化系スノッブ 渋谷陽一『ロックは語れない』に浜田省吾が登場している。 本作『ロックは語れない』は、1986年(昭和61年)5月に新潮文庫から刊行され …
音楽体験 『ハンク・ウィリアムズ物語』伝説のカントリー歌手の死因はアル中だったのか? 2025/08/22(金) 懐究堂主人 文化系スノッブ ロジャー・ウィリアムズ『ハンク・ウィリアムズ物語』読了。 本作『ハンク・ウィリアムズ物語』は、1975年(昭和50年)6月に音楽之友社 …
音楽体験 わたせせいぞう『僕のオールディーズはオールカラー』80年代的に昇華されたオールディーズ物語 2025/07/26(土) 懐究堂主人 文化系スノッブ バブル景気の頃、(一部界隈で)オールディーズが流行していた。 1950年代から1960年代にかけてのアメリカン・ポップス。 平岸 …
音楽体験 『東京エイティーズ』大学時代の元カノを引きずって生きるアラサー男子の自分探し 2025/07/16(水) 懐究堂主人 文化系スノッブ 『東京エイティーズ』は、80年代カルチャーを背景とした青春物語である。 特に、重要な要素と言えるのが、80年代前半のディスコ・ナンバー …
音楽体験 ザ・タイマーズ『LONG TIME AGO』80年目の原子爆弾ブルース 2025/07/14(月) 懐究堂主人 文化系スノッブ ザ・タイマーズの『LONG TIME AGO』は「原子爆弾ブルース」である。 そして、同時に、それは「原子力発電所ブルース」でもあった …
音楽体験 北海道の盆踊り大会は『子供盆おどり歌』に始まり『北海盆唄』に終わる 2025/07/13(日) 懐究堂主人 文化系スノッブ 北海道には、大きく二つの盆踊り歌がある。 大人用の『北海盆唄』と、子ども用の『子供盆おどり歌』である。 盆踊り歌の誕生には、北海 …
音楽体験 寺尾聰『Re-Cool Reflections』石原プロを勘当された80年代シティ・ポップ界の絶対王者が復活 2025/07/11(金) 懐究堂主人 文化系スノッブ 寺尾聰は、80年代シティ・ポップ界の絶対王者だ。 大ヒット曲「ルビーの指環」は、ザ・ベストテンで最多連続記録を樹立(12週連続1位)。 …
音楽体験 石原裕次郎「わが人生に悔いなし/北の旅人」肝臓がんとの闘病生活とハワイのレコーディング 2025/06/22(日) 懐究堂主人 文化系スノッブ 石原裕次郎が亡くなったとき、追悼盤と銘打ったシングルレコードが発売された。 1987年(昭和62年)8月のことである。 曲名は「 …
音楽体験 浜田省吾『PROMISED LAND』私立探偵スペンサーやサリンジャーとの関係を読み解く 2025/06/10(火) 懐究堂主人 文化系スノッブ 浜田省吾の名盤『PROMISED LAND 〜約束の地』(1982)は、アメリカ文学の影響を感じさせる。 『約束の地』というアルバムタ …
音楽体験 初夏の北大祭で「ブルーグラス・ミュージックとは何か?」を研究する 2025/06/08(日) 懐究堂主人 文化系スノッブ 北大祭は、北海道大学の学園祭である。 大学の学園祭なのに、札幌市民への定着度はすごい。 「ライラックまつり」「北大祭」「札幌まつ …
生活体験 森拓郎「稼げる男は食事が9割」中高年のダイエットは「主食を減らして肉を食べる」 2025/09/05(金) 懐究堂主人 文化系スノッブ 森拓郎『稼げる男は食事が9割』読了。 本作『稼げる男は食事が9割』は、2016年6月にKADOKAWAから刊行されたダイエット教本であ …
生活体験 『1990年の、ハルキ・スタイル』オリーブ少女が憧れた「村上春樹」というオシャレな世界 2025/08/31(日) 懐究堂主人 文化系スノッブ 1987年(昭和62年)に『ノルウェイの森』でブレイクして以降、「村上春樹」という名前は、文学の世界を越えて浸透していった。 それは、 …
生活体験 内田ユキオ『ライカとモノクロの日々』生きていることの意味を探してスナップ写真を撮る 2025/08/28(木) 懐究堂主人 文化系スノッブ 内田ユキオ『ライカとモノクロの日々』読了。 本作『ライカとモノクロの日々』は、2003年(平成15年)1月に枻出版社から刊行されたエッ …
生活体験 羅臼岳のヒグマ事件は偶発事故だったのか~北海道のヒグマによる死亡事故の歴史 2025/08/23(土) 懐究堂主人 文化系スノッブ 2025年(令和7年)8月、世界自然遺産に登録されている知床国立公園内の羅臼岳で、ヒグマによる死亡事故が発生した。 オホーツク管内 …
生活体験 『BE-PAL』初のフライフィッシング特集と北海道のアウトドア&釣りサイト『North Country』 2025/08/12(火) 懐究堂主人 文化系スノッブ 2000年(平成12年)、アウトドア情報誌『BE-PAL』は初めて、「フライフィッシング入門」を特集した。 別冊付録『FFフレッシャー …
生活体験 ハルク・ホーガン『わが人生の転落』80年代のアメリカン・ドリームという偶像 2025/07/27(日) 懐究堂主人 文化系スノッブ ハルク・ホーガンの訃報が伝えられた。 ハルク・ホーガンさん(米プロレスラー)AP通信によると、24日、米南部フロリダ州で死去。71 …
生活体験 北海道の渓流釣りは「ヤマベ釣り」に始まり「ヤマベ釣り」に終わる 2025/07/25(金) 懐究堂主人 文化系スノッブ 北海道で渓流釣りと言えば「ヤマベ釣り」のことを意味する。 少なくとも、そういう時代があった。 ヤマベ釣りは、北海道の歴史を語る文 …
生活体験 都会の夏を快適に過ごす「ビルケンシュトック」のサンダル・ライフ 2025/07/09(水) 懐究堂主人 文化系スノッブ 街履きできるサンダルなら、ビルケンシュトックの「アリゾナ」がいい。 理由は、長時間歩き続けても疲れないから。 とことん日常履きで …
生活体験 ジムニー 1300 シエラ『新型エルク』が活躍した1990年代のRVブームを振り返る 2025/07/07(月) 懐究堂主人 文化系スノッブ 1990年代は、RVブームの時代だった。 ジムニー・シエラの限定車「エルク」が発売されたのも、そんなRVブームの時代である。 エ …
生活体験 年間300冊読む読書家が毎日愛用している最強の読書グッズ「三種の神器」 2025/06/14(土) 懐究堂主人 文化系スノッブ 読書好きにとって、読書は趣味ではない。 食べることや眠ることと同じように、読書とは生きることなのだ。 快適な読書ライフを過ごすた …